menu
close

ブログ

投稿日:2025.6.30

出っ歯と猫背って関係あるの?

みなさん、こんにちは。
仙台キュア矯正歯科です。

出っ歯は遺伝と思われている方も多いと思いますが、意外と3割程が遺伝で、残りの7
割は生活習慣によるものだと言われています。

出っ歯に影響する生活習慣はいくつかありますが、その中でも姿勢が悪い猫背は出っ
歯と関係しています。

歯並びを良くするために「よく噛む」ということは聞いたことあると思いますが、「
姿勢を正す」ということはあまり聞き馴染みがない方も多いでしょう。

猫背は歯並びが乱れる原因になるので、幼少期から姿勢に気を付けることが‘‘あること
‘‘の予防に繋がります。

その‘‘あること‘‘が、猫背が出っ歯になる可能性を極めて高める原因です。

猫背が改善すると歯並びも良くなる場合もありますので、出っ歯と猫背の関係性につ
いて詳しく説明していきます。

是非参考にしてみてください。

出っ歯と猫背の関係性

出っ歯、歯

出っ歯と猫背に共通していることは「口呼吸」です。

鼻が詰まっていたりと一時的な口呼吸なら問題ないですが、日常的に口が開いていた
り口呼吸が習慣になっていると、歯並びに強く影響を与えます。
またお口だけでなく身体の健康を阻害し、全身疾患の原因に繋がります。

本来人間の背骨は身体の負担を分散させるために、自然とS字カーブ状になっていま
す。
そのため壁に背中を付けると腰に適度な隙間が空いていますが、猫背の場合は背中に
丸みがあるので、背中と壁に隙間がなく後頭部に隙間がある状態です。

この姿勢は胸を圧迫して呼吸がしづらくなるため、息をしようと空気を多く吸い込む
ために口呼吸を誘発しやすくなります。

このように猫背が故に口呼吸を行っていると、お口周りの筋肉が正常に機能していな
いので、顎が発達せず、歯並びに影響します。

中でも特に出っ歯が多く、歯列矯正で治すことはできますが、根本的な原因を改善し
なければ歯並びが元に戻ってしまうのです。

幼少期から猫背や口呼吸には注意を促し、できれば矯正治療を開始する前には改善す
ることをおすすめします。

口呼吸が出っ歯になる原因

疑問 考える

お子様の顎が小さいと、「遺伝だから」「元々顎が小さいから仕方がない」と諦めて
いませんか?

綺麗な歯並びには十分な顎の大きさと、唇・頬(外側)と舌(内側)からの圧力が必要です

まず顎が十分に成長せず永久歯が生え揃うスペースがないと、歯並びがガタガタにな
ります。

顎は正しく成長すれば大きくなりますが、悪い習慣によって良くない方に成長してし
まうのです。

本来の鼻呼吸を行っていると、鼻腔に空気が入ることで圧力が加わり、お顔が前方に
成長する力が働きます。
そして閉じている口の中では舌が上顎についているので、上顎の成長が促されます。

そのため顎が大きく、鼻も高くなり、綺麗なお顔へと成長していきます。

しかし口呼吸になっていると、口が常に開いているので重力で顎が下方に成長してし
まい、お顔が面長になってしまう可能性が高いです。
口呼吸は舌も下がる「低位舌」になりやすく、お食事や唾を飲み込む際に下顎の前歯
を押してしまうので、下顎の成長を促すことになります。
そして上顎は成長を促されないので、顎が大きくならず十分なスペースが確保できま
せん

上顎の成長は10歳までに80%完了してしまうので、それまでに顎を大きくすることが
将来の歯並びに繋がります。

小児矯正でも上顎の成長時期に顎を広げる治療はありますが、まずはお口周りの筋肉
の正しい使い方を理解していると、自然と顎は大きくなるでしょう。

そして歯並びは綺麗に保つためにも口周りの筋肉のバランスがとても重要です。
頬と唇(外側)からの力と舌(内側)があることで歯は正常な位置で支えられています。
しかし口呼吸が習慣になっていると口が常に開いているので、外側からの圧力が弱く
なり前歯が前に前に出てくることで、出っ歯になってしまいます。

出っ歯と猫背が引き起こすリスク

腰痛 ぎっくり腰

出っ歯や猫背は見た目に影響しますが、ご自身が気にならなければ改善しようと思わ
ないでしょう。

しかし放置すると見た目の問題だけでなく、お口や全身にも悪影響を及ぼし、様々な
リスクが生じます。
さらに口呼吸も全身のトラブルに繋がるのでリスクを理解し、早めの改善が望ましい
です。

1)虫歯や歯周病のリスク

虫歯 歯周病

歯並びが悪く重なったりデコボコしていると、歯ブラシが歯に当たりにくいため、磨
き残しが多くなります。
細菌は虫歯や歯周病・口臭の原因になるので、磨き残しが多いほどリスクは高くなり
ます。

それに加えて口呼吸の場合は口腔内が乾燥するので、細菌が好む環境でより増殖しや
すくなります。
さらに唾液には汚れを流してくれる「自浄作用」や「殺菌作用」などの働きがありま
すが、口腔内が乾燥することによって唾液の分泌量も減っていきます。
鼻呼吸の方と同じような生活をしていても、口呼吸の方の方が虫歯や歯周病などのト
ラブルは多いでしょう。

2)顎関節症のリスク

歯 痛み 歯医者

出っ歯は前歯が前方に突出しているので、上下の前歯は噛み合わないと奥歯に負担が
かかってしまいます。
噛み合わせが悪いと全体で噛むことができないので、開口時の違和感や痛み、頭痛や
肩こりの原因になります。

さらに猫背になると下顎が前方へズレるので、顎関節の負担は大きくなり、症状が重
くなる危険性はあります。
重症化すると全身へ発症し、めまいや手足のしびれ・腰痛など不調に悩まされる原因
になります。
日常生活の不調にストレスが溜まると、不眠症や自律神経の乱れに繋がるので精神疾
患を引き起こすことも考えられます。

顎関節症になる前に改善して、顎関節への負担を軽減しましょう。

3)胃腸障害のリスク

胃腸 腹痛

嚙み合わせが悪くしっかり全体で噛めないと、胃腸の負担が大きくなり、消化不良や
栄養不足になりやすくなります。

お食事を細かく噛み砕いて飲み込まないと発症しやすいので、特に小さいお子様や高
齢者には注意が必要です。

4)風邪が引きやすくなるリスク

肩こり 頭痛

本来呼吸で取り込んだ空気は、鼻の粘膜や鼻毛がフィルターとなり加湿されて体内に
入っていきます。

しかし口呼吸の場合は直接体内に侵入するため、空気に含まれている細菌やウイルス
が取り込まれることで体調を崩しやすくなります。

身体をウイルスやアレルギーから守るために、幼少期から口呼吸の予防や対策を行う
ことが重要です。

5)全身のバランスが崩れるリスク

Eライン 横顔

下顎は頭から筋肉でぶら下がっているだけなので、頭が動くと下顎はブランコのよう
に揺れてバランスをとります。
そのため平衡感覚や平均運動に関わり、全身のバランスをとる重要な役割があります

しかし猫背は背中が丸くなり頭部が前に傾くので、バランスが崩れて、さらに他の部
分が補おうと無意識に身体が庇って生活しているので、周囲の筋肉の負担が大きくな
ります。
負担が大きいと首や肩こり、腰痛など節々に痛みが出たりしてしまいます。

マッサージなどの対処療法だけでその場しのぎの治療だと、後々筋肉だけではなく骨
にも負担がかかりヘルニアや変形疾患の原因になります。

下顎の位置は二足歩行する人間にとってとても重要なので、姿勢を整えて下顎を正確
な位置に戻すことが大切です。

日本人の約8割が猫背やその予備軍と言われています。
出っ歯になりやすいとともに、全身の不調や自律神経の乱れの原因にもなるので、猫
背になるような生活習慣を改善しましょう。

そして歯並びは健康に大きく関わります。

基本的に年齢制限はないので、何歳からでも矯正治療を始めることができますが、な
るべく早く歯並びを整える方が健康的な身体を維持できます。

歯並びのお悩みや歯列矯正の相談などありましたら、お気軽にお問合せください。

関連ページ