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ブログ

投稿日:2024.3.18

出っ歯の治療費はどのくらいかかる?

みなさん、こんにちは。
仙台キュア矯正歯科です。

出っ歯は歯並びの中で二番目に多く、日本人は10人に1人の割合になります。
出っ歯の状態は軽度から重度まで個人差が大きいので、自分自身で気付いていないケース
も珍しくはありません。
個人差はありますが、出っ歯だと様々なリスクがあるので治療することが望ましいです。
しかし、治療となると費用が気になりますよね。
矯正治療は高額な費用のイメージが先行して、歯並びを治したくてもなかなか一歩が踏み
出せない方も多いです。
出っ歯の状態や治療方法によって費用が大きく異なりますので、費用をなるべく抑えて最
適な治療法を選択しましょう。

2種類の矯正方法

まず、出っ歯を改善するには方法が2つあります。

1. 部分的に動かす「部分矯正」

歯並びや咬み合わせが気になる部分に限局した矯正方法になります。
全体矯正と比較すると治療期間や費用負担が軽減されますが、奥歯のか咬み合わせが問題
ない場合のみに適応できます。
基本的には抜歯の必要がない軽度の症状に対応していますが、歯を綺麗に並べるスペース
を確保するために、IPRという歯の横幅を0.5㎜ほど切削し隙間を作ることもあります。
部分矯正では歯の移動量が限られているため、全体的な咬み合わせや上下左右のバランス
を改善するには全体矯正での治療が必要です。

2. 全体的に動かす「全体矯正」

見た目だけでなく咬み合わせを整えるために全体的に歯を移動させる矯正方法です。
歯並びの乱れが軽度から重度まで適応症例が広いのが特徴です。
出っ歯の場合、口元の突出感を改善するために抜歯することが多いですが、抜歯を伴う治
療にも対応しています。

抜歯をすることでIPRよりも多くのスペースを確保できるため、綺麗な歯列弓を作るこ
とが可能で、満足度の高い仕上がりになるでしょう。
部分矯正と比較すると費用は約2倍かかり高額になり、歯の移動量が多いので治療期間が
1年半~3年ほどかかってしまいます。

矯正方法の種類

出っ歯の矯正方法は大きく分けて3種類あります。

1. ワイヤー矯正(表側)

歯の表面にワイヤーを通すための小さい装置(ブラケット)とワイヤーを固定して歯を動か
す方法です。
幅広い症例に対応して、固定されているため矯正装置の管理の必要がなくスムーズに矯正
できます。
しかし、矯正装置がわかるので治療期間中の見た目に精神的ストレスを感じやすく、装置
が取り外しできないので歯磨きがしにくく虫歯のリスクが高くなりやすいところが欠点で
す。

2. ワイヤー矯正(裏側)

裏側矯正は歯の裏側にブラケットとワイヤーを固定して歯を動かす方法です。
表側のワイヤー矯正と装置は同じですが、裏側に装置を装着するため目立たず審美性に優
れているので、見た目の精神的ストレスは軽減されます。
裏側から矯正力をかけるため、咀嚼や滑舌に影響する場合がありますが、前歯を後方に引
っ張りやすく出っ歯の矯正に向いている方法です。
しかし裏側に装置をつけることは非常に難しく歯科医師の技術が必要になるのと、装置が
オーダーメイドになる可能性があるので費用が表側矯正よりも高くなります。
ワイヤー矯正は金属を使用しているので、金属アレルギーがある方は向いていません。
最近ではセラミックのブラケットやアレルギー反応が出やすいニッケルを使用していない
ニッケルフリーやチタン合金のワイヤーが選択できるので、金属アレルギーの方向けの対
応が整ってきていますが、全く金属を使用していないわけではありません。
不安な方はパッチテストを行ってから治療を始めてください。

3. マウスピース矯正

透明なマウスピースを使用して歯を動かしていく方法です。
患者様の歯型やレントゲン写真を基に、1枚で歯が0.25~0.35㎜ずつ動くように計算された

オーダーメイドのマウスピースを機械で作製します。
歯にかかる負担が小さいので痛みや不快感が少なく感じる方が多いです。
さらに矯正していることがわかりにくく、着脱ができるためお食事や歯磨きに支障なく矯
正できるので、最近マウスピース矯正を行う方が増えてきています。
ワイヤー矯正とは異なり、事前に数枚のマウスピースを受け取り、歯科医師の指示通りの
サイクルで新しいマウスピースにご自身で交換するので歯科医院への通院頻度が少なくな
るのもメリットの1つです。
しかしマウスピースを1日22時間以上装着しなければ計画通りに歯が動かないため、自己
管理が重要になります。
基本的にお食事と歯磨きの時以外は装着するのが理想ですが、外出時に装着するのを忘れ
たり、マウスピースの交換時期を守らないと治療期間が長引いてしまいます。
最悪の場合、マウスピースを作り直さないといけないので費用がさらに高くなる可能性も
あるため、自己管理に自信がない方はワイヤー矯正をお勧めします。
矯正治療中の見た目が気になるのもわかりますが、歯並びや咬み合わせを整えることが目
的なので、自分に合った矯正方法を選択してください。

矯正治療費の相場

歯並びの状態は一人ひとり異なり、保険が利かない自費診療のため歯科医院によっても費
用に差は出ます。
あくまで目安になりますが、出っ歯の矯正治療にかかる種類別の値段を説明していきます

まずは矯正治療を開始する前にも必要な初期費用があります。

1. カウンセリング料(無料~5千円)

患者様の歯並びに関する相談を聞いた上で、矯正方法や流れを説明する際に発生する料金
です。
無料でカウンセリングしてくれる歯科医院もありますが、初診料で数千円発生するところ
もあります。

2. 精密検査料(無料~6万円)

現状の歯並びやお顔全体の状況を詳しく確認するために、歯型取りやレントゲン撮影を行
う際の料金です。
検査項目は歯科医院によって異なり、項目が多いほど検査料金が高くなる傾向があります

3.診断料(無料~5万円)

精密検査を基に治療計画を立てる際に発生する料金です。
矯正方法の選択や治療費、完了までの期間の目安などの説明を受けます。
歯科医院によっては精密検査料と診断料が一緒になっているケースもあるので、ホームペ
ージに掲載されている情報を確認するのが的確です。

4. 矯正装置料(10~150万円ほど)

実際に矯正治療を開始する際に発生する料金です。
□ワイヤー矯正(表側)
部分矯正 全体矯正
10~60万円前後 60~90万円前後
□ワイヤー矯正(裏側)
部分矯正 全体矯正
20~65万円前後 90~150万前後
□マウスピース矯正
部分矯正 全体矯正
10~50万円前後 40~100万円前後

5. 調整料(無料~1万円)

定期的に受診し、矯正装置の調整や歯の動きの確認、クリーニングを行う際に発生する料
金です。
ワイヤー矯正の場合は月に一度ワイヤーの調整で通院しますが、ワイヤーの種類によって
料金が異なります。
マウスピース矯正の場合は約2か月に一度の通院頻度になります。

6. 保定装置料(無料~6万円)

矯正治療完了後は歯が元に戻ろうとする後戻りが起きやすいため、後戻りを防ぐ保定装置(
リテーナー)の料金です。

一般的に1~2年は保定装置で動かした歯を安定させます。
歯科医院によって保定装置の料金が矯正治療費に含まれているケースもあります。

7. メンテナス料(無料~5千円)

矯正治療後に定期的に歯並びや咬み合わせの確認をしてもらう際の料金です。
歯科医院によって通院頻度が異なりますが、半年~1年に1度保定装置の状態の含めてチ
ェックしてもらいます。

一般的に歯列矯正にかかる費用の相場でしたが、意外と初期費用にかかる金額を詳しく知
らない方も多いのではないかと思います。
矯正装置料が最も高額な費用ですが、総額費用は想像以上に高くなることもあるので、い
くつかの歯科医院で見積もりを取り、納得した上で治療を開始することをお勧めします。
ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。