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投稿日:2023.8.4

インビザラインのメリット・デメリット

こんにちは!仙台キュア矯正歯科です。今回はマウスピース型矯正のインビザラインの特徴について詳しくお話をします。

矯正装置にはどの種類にもメリット・デメリットがあります。透明で目立ちにくくて良いところしかないと感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はメリットだけでなくもちろんデメリットもあります。カウンセリングでも、「最初はインビザラインが良かったが、しっかりメリットデメリットを聞いたうえで、やっぱりワイヤー矯正にしたい」という方もいらっしゃいます。患者様それぞれのライフスタイルや性格でも、インビザラインが向いている方・向いていない方に分けられます。是非、参考にしてみてください。

インビザライン
ワイヤー矯正

インビザライン矯正とは

インビザライン矯正はアメリカで開発されたマウスピース型矯正治療法です。次第に世界に展開されていき、2006年に日本で治療が開始されていきました。今となっては治療実績も増え、最も利用されている治療方法となっています。患者様の歯並びに沿ったマウスピースを装着し、ちょっとずつ形の違うマウスピースに交換していきます。

インビザライン矯正のメリット

1.目立ちにくい矯正装置

マウスピース矯正は装置が目立ちにくいことが一番のメリットです。薄く透明に近いので装着していても着けていることが分かりにくいです。マウスピース矯正は、治療中の見た目が気になる方、人と接する機会の多い方などにおすすめです。しっかり歯を動かすためにアタッチメントと呼ばれる歯の表面に歯科用レジンを付けることがありますが、歯に近い色を使用するので目立ちにくいです。また、インビザラインのマウスピースには金属は含まれていません。ポリウレタン製の薄く比較的柔らかい素材を用いているので、金属アレルギーの方にも問題なく使用いただけます。

2.装置が取り外し可能

大きな特徴のひとつはワイヤー矯正装置とは違い、患者さまご自身の手で取り外しができることです!インビザラインでは1日22時間以上の装着が推奨されています。(臨床的には通常、20時間程度の使用で問題無いと考えられています。)マウスピース矯正は、食事の時には取り外していただくので、ワイヤー矯正のように装置に食べ物が詰まる心配なく、治療中も普段通りに食事や歯磨きができます。そのため、むし歯や歯周病のリスクも軽減できます。

3.痛みが少ない

ワイヤーによる矯正治療は、特に月1回の調整をした直後、歯が動く痛みや噛んだ時の痛み、締め付け感を感じることがあります。また、金属のブラケットを装着していることで舌や頬の内側が口内炎になりやすいといわれています。一方で、インビザライン矯正は段階的に歯を少しずつずらしていく治療であるため、痛みが少ないのもメリットです。マウスピースも歯を覆うだけなので、ワイヤー矯正で起こりうる口内炎などのトラブルは起こりにくいです。しかし、痛みは個人差がありますので痛みが全くないとは言いきれません。

4.通院頻度が少ない

インビザライン矯正では、予め治療計画に基づいてマウスピースが作成され、患者様自身で段階ごとに交換します。そのため、ワイヤー矯正のように月に1回の来院する必要はなく、個人差はありますが、通院頻度は一般的に2〜3ヶ月程度です。

インビザライン矯正のデメリット

1.長時間装着する必要がある

インビザライン矯正は、1日20~22時間以上装着する必要があります。歯磨きとお食事以外はずっと装着しているイメージです。自由に取り外しできる矯正装置ですが、計画的に少しずつ歯をずらしていくため、装着時間を守らないと治療期間が長引きます。場合によっては治療が失敗してしまうこともあるため、管理は自己責任となります。また、1ステップ10日~2週間で次のステップのマウスピースに交換していただく必要があります。このことから、自己管理が苦手な方にはあまり向いていないかもしれません。そのような方はワイヤー矯正のように、ご自身で何もしなくても歯が動くワイヤー矯正が向いています。インビザラインは患者様の自己管理がとても大切になります。

2.マウスピースの管理に手間がかかる

上記で記載したように、インビザライン矯正は自己管理が重要になります。食事や歯磨きのたびにマウスピースを取り外す必要がありますので、その都度紛失しないようにしっかりとマウスピースケースに保管したり、マウスピース洗浄剤や歯ブラシで清潔に保たなければなりません。よくある例で言うと、飲食店で一度外したマウスピースをティッシュに包んでテーブルに置いたまま、お店に忘れてしまい店員さんがティッシュごと捨ててしまうことがあります。そうならないためにもケースを毎日持ち歩いてその都度ケースに入れておくことが大切です。また、飲食の際はマウスピースを外さなければならないので、装着したまま水以外の飲み物を飲むことはできません。マウスピースは着色しやすいため、コーヒーや赤ワイン、カレーなど色の濃いものですぐに黄色く変色していきます。また、砂糖が入った飲み物を飲んでそのままマウイスピースを装着すると、マウスピース内は自浄作用が働かず砂糖がいつまでもマウスピース内にとどまってしまい、むし歯になりやすくなってしまいます。食事をした後は、歯磨きをしてからマウスピースを装着することがむし歯を予防する上で大切です。マウスピースは、歯ブラシとぬるま湯で優しく磨きましょう。熱湯を使って磨いてしまうとマウスピースが変形したり、歯磨き剤を使うと中に入っている研磨剤でマウスピースに傷が入ってしまい、そこから菌が繁殖しやすくなります。正しい清掃方法で行いましょう。インビザライン矯正は食事のたびに外すので、人前でよく会食をされる方の場合は、マウスピースの着け外しが難しいという理由でインビザラインを敬遠される方もおられます。また味見をする仕事をしている方(パティシエさんなど)も注意が必要です。

3.歯と歯の間を削る場合がある

インビザライン矯正では、IPRといって歯と歯の間をやすりのようなもので最大0.5㎜程度削る必要がある場合があります。この程度であれば、痛みもほとんどなく歯の健康に問題ありません。しかしこれは、ワイヤー矯正で抜歯をしない方にも行うことがあります。この少しの隙間を使って歯を並べていきます。

4.奥歯のかみ合わせが悪くなる可能性がある

インビザライン矯正の副作用として、奥歯の噛み合わせが悪くなることがあります。歯並びはよくなるものの、マウスピースの影響で奥歯が沈んでしまう現象(圧下)です。

5.適用できない場合がある

インビザラインは全ての患者様に適用できるわけではありません。歯並びや骨格によっては、適応にならない場合がございます。出っ歯や受け口の程度が大きい場合や、歯が埋まっている状態(埋伏歯)、抜歯を必要とする症例、重度の歯周病の方などは適応できません。ご自身の歯並びはインビザラインが適応するのかどうか、矯正歯科のカウンセリングで確認してみると良いでしょう。

インビザライン マウスピース矯正

 

 

 

 

インビザラインは装置が目立たないことを大きなメリットとされていますが、その反面デメリットもあります。これはどの装置でもメリット・デメリットがありますので、矯正を始めたい方はカウンセリングでしっかり情報を集めて、それを参考にした上でどの装置が自分に合っているのか見極めることが大切です。不安な方は相談に乗りますのでぜひ一度カウンセリングにいらしてください。

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