投稿日:2024.8.2
お酒とむし歯は関係している?
こんにちは! 仙台市青葉区にある仙台キュア矯正歯科です♪
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます!
今回はお酒とむし歯についてお話したいと思います(^_^)
目次
お酒と虫歯は関係している?
時々お酒を飲むことで、日頃の疲れやストレスを軽減させているという方もいらっしゃいます。
しかし、毎日のようにアルコールを摂取するのであれば、虫歯のリスクについて知っておいた方が良いでしょう。
ここからは、虫歯とアルコールの関係性や、正しい飲み方などについて解説します。
虫歯の原因になり得るアルコールの摂取
結論からいうと、アルコールそのものが虫歯を引き起こすことはありません。
虫歯の原因になり得るのは、アルコールに含まれる糖分です。
ご存知の通り、糖分は虫歯菌の大好物であり、こちらが多く含まれているアルコールを摂取するほど虫歯のリスクは高くなります。
具体的には、原料に酵母を加えることによりアルコール発酵させて作る“醸造酒”や、
醸造酒等に果実、薬草、香料などの成分を配合した“混成酒”は糖分が多いため飲みすぎはおすすめできません。
ちなみに、醸造酒、混成酒には以下のものが該当します。
◎醸造酒→ビール、ワイン、日本酒など
◎混成酒→リキュール、梅酒、カクテルなど
虫歯を防ぐアルコールの摂取方法
蒸留酒とは、醸造酒に熱を加えて気化させ冷却して再び液体化したお酒のことであり以下のものが当てはまります。
・ウイスキー
・ブランデー
・焼酎 など
その他、長時間ダラダラとアルコールを摂取し続けないことも虫歯予防につながります。
お酒を飲むときには、長時間飲み続けるという方も多いですがアルコールやおつまみなどの食べ物が口内に滞在し続けると
虫歯の原因となる酸が発生しやすくなるためおすすめはできません。
脱水による唾液量の減少
アルコールには利尿作用があります。お酒をたくさん飲んでも水分はどんどん体外へ排出されていきます。
特にビールは、1リットルのビールを飲むと1.1リットルの水を失うほど利尿作用が強いのです。
また、アルコールを体内で分解する際には水を必要としますからいっそう脱水状態になりやすくなります。
このように体内の水分量が減少すると、唾液の分泌量も低下します。
唾液の量が少なくなることによって、口腔内の自浄作用が低下したり、歯の再石灰化も滞り、
虫歯になりやすい環境を作ってしまうのです。
歯磨きを忘れる、適当になる
お酒を飲むと、眠たくなってしまいがちですね。
帰宅後、ついつい歯磨きをしないでそのまま寝てしまう…そんな方も多いのではないでしょうか?
晩酌や寝酒も、歯磨きを忘れてしまいやすいので要注意です。
飲食後の歯磨きを怠ってしまうのは、口腔内の健康を保つためには一番良くありません。
とはいえ、飲酒後も忘れず歯磨きする方もいらっしゃるでしょう。
それは大変良いことなのですが、酔っている時の歯磨きは、いつもより不正確になりやすいのも事実です。
もちろん磨かずに寝てしまうのと、いつもより軽くであっても歯磨きをして就寝するのでは、
天地ほどの差がありますので頑張って歯磨きをするように心掛けてください。
お酒を飲むときに気をつけたいこと
矯正治療を始めるほとんどの方は、治療中虫歯にならないか心配されます。
ワイヤー等がお口にあると、やはり歯は今まで以上に磨くのが大変になります。
でもやっぱり息抜きに「お酒飲みたい!」と思いますよね。
そんな時は飲み方を気を付けてみてください。
・お酒の席でダラダラ飲まない
・お酒の席でもしっかり水を飲む
・帰ってきたら必ず歯を磨く
問題はアルコール摂取そのものではなく、虫歯の原因がどのくらい口の中にいるか、ということです。
上記のことを気を付けて、うまくお酒と関わっていきましょうね!
むし歯になりにくいおつまみもご紹介します
まずは、チーズです!
チーズには歯の表面にあるエナメル質をコーティングし、再石灰化を促してくれる成分が含まれています。
カルシウム、リン酸、ミネラルを多く含むので、歯の表面を丈夫にするのに役立ってくれます(再石灰化の促進)。
ただ、チーズは歯の溝や、歯の間に入り込みやすい点には注意してください。選ぶなら、水分量が少ないハードチーズが良いでしょう。
また、これらの食材は、虫歯予防の観点から、お子さんのおやつとしてもおすすめと言えます。
次に、スルメです!
スルメって結構歯ごたえがありますよね! 実はその歯ごたえが歯にはとてもいいんです。
しっかりと歯を使わなけれいけない=噛む回数が多くなり、唾液量も増えるため、お口が清潔になります。
それに噛めば噛むほど美味しさ倍増!って感じがして最高ですよね~!
最後に、小魚です! 小魚には、カルシウムが豊富に含まれている上に、スルメ同様しっかりと噛む必要があるため、
自然と唾液の分泌量も増加します。 ただし、小魚だけを食べても、すべてのカルシウムがそのまま吸収されるわけではありません。
おつまみとして小魚を食べる際には、タンパク質とマグネシウムを併せて摂取するのがおすすめです。
例えば、ナッツ類にはタンパク質とマグネシウムの両方が含まれているため、アーモンドフィッシュなどのおつまみが最高にイイです!
お家でお酒を飲むときには、是非参考にしてみてください♬ しっかり虫歯を予防して、将来なるべく多くの歯が残るように心がけましょう!
水分補給を忘れずに
お酒を飲む時は一緒に水分を摂るようにしましょう。
水分は、一度に大量に飲んでも吸収されませんので、お酒と一緒に少しずつ、そして回数を多く飲むようにしましょう。
また、飲酒の後はどうしても水分が不足気味になりますので、寝る前にも水分補給をしてください。
むし歯治療中にお酒を飲んでもいいの?
現在、虫歯の治療を行っている方はできるだけお酒を飲むのは控えましょう。
これには理由があり、まず考えられるのは、「アルコールには血流を促進する効果がある」からです。
血流を促進することは悪いことではありませんが、虫歯の治療をしているときは、
それが原因で治療をしている歯が痛み出す可能性があります。
また、虫歯の治療中にお酒を飲まない方がいい理由として考えられるのは、
内容が重複してしまいますが、「歯磨きが不十分になりやすい」からです。
お酒に酔った状態では、細かい部分までしっかり磨くのは不可能であり、汚れを落とすことはできません。
何より、面倒になってしまうことが多いと思います。
治療中なのに、また新しい虫歯を作ってしまう可能性もあるため、その不安がある方はできるだけ治療中はお酒を控えた方がいいかもしれません。
まとめ
冒頭でも触れたとおり、年末年始などのお休みの時期は、飲酒の機会も増えるものです。
飲酒は虫歯のリスク要因になりますが、
お酒やおつまみの種類に注意したり、水分補給に加え、何よりも歯磨きを忘れないようにすることで、
虫歯になるリスクは下げることができます。
ご親戚や気の合う友人とのお酒の席は、ついつい盛り上がることも多いと思いますが、
虫歯のリスクもきちんと理解したうえで、お酒を楽しむようにしていただけたらと思います。
矯正治療中はどのような装置であっても虫歯のリスクは高くなります。
矯正治療終了後に「装置が外れたら虫歯だらけだった」といった事態にならないためにも、
日頃からお口の中を清潔に保つことは勿論ですが、できれば矯正治療開始前に虫歯や歯周病の無い状態で開始されるよう、コンディションを整えておきましょう。