投稿日:2023.9.18
スポーツをしていてもマウスピース矯正はできますか?
こんにちは🦷
仙台キュア矯正歯科です🌻
「クラブ活動や部活動でスポーツをしていて、矯正治療を始めたいと思ったけど、スポー
ツをしていてもマウスピース矯正はできるのでしょうか?」
このようなご相談は、学生の患者様から大人でスポーツを取り組んでいらっしゃる方から
よくご相談いただきます。
結論、スポーツをしていてもマウスピース矯正は可能です!
今回は、”マウスピース矯正の特徴”からスポーツをする際に装着する”スポーツマウスピー
ス”のこと、スポーツをしていてもなぜマウスピース矯正が可能なのかに関して、詳しく解
説をいたします。
こちらの記事を最後まで読みいただくと、スポーツをしている人にとってマウスピース矯
正がいかに有効なのか、ご自身のお口の中の状況に当てはめながら理解していただく事が
可能です(‘◇’)ゞ
マウスピース矯正とは
スポーツマウスピースとは
マウスピース矯正とスポーツマウスピースの違いは?
スポーツしていてもマウスピース矯正が平気なのはなぜ?
こちらの順で解説して参ります。
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていく矯正
治療です。
矯正治療をしていることが周りに知られたくない、目立ちたくないという方にオススメな
矯正治療がマウスピース矯正です。
当院で採用しているマウスピース矯正はインビザラインを主体として取り扱いをしていま
す。
インビザラインは、1枚のマウスピースで0.25ミリずつ歯を移動させていく特徴がありま
す。痛みを感じるのには個人差が大きくありますが、歯の痛みが強いというより締め付け
られる感じが強いと感じる人が多いように感じます。
マウスピース矯正のメリット
・透明で目立たない
・食事の時に取り外せる
・歯磨きの際に取り外せる
・ワイヤー矯正に比べると痛みが少ない(個人差あり)
マウスピース矯正のデメリット
・マウスピースの交換は自分で管理する必要がある
・食事が終わった後必ず歯磨きをしてからマウスピースを戻さなくてはいけない
・歯並びの状況により、マウスピース矯正が対応できないこともある
スポーツマウスピースとは
スポーツマウスピースは、運動をしている時につけている歯を保護するためのマウスピー
スです。
競技によって、マウスピースの厚みや形状は異なりますが、コンタクトスポーツと言って
、激しく相手選手にぶつかる可能性があるもの、激しく殴打し合うスポーツ、などとにか
く激しいスポーツや競技になればなるほど、マウスピースの素材や厚みが強くなります。
スポーツマウスピースのメリット
・歯を守ってくれる
・色々な色、デザインがある
・集中力が高まる
・思い切りプレーできる
スポーツマウスピースのデメリット
・競技によっては大きくて目立つ仕様
・マウスピースに異物感を感じる人もいる
・矯正治療や治療で歯並びが変わったら作り直す必要がある
・自費診療なので費用が高価
スポーツマウスピースを装着しなければならない競技(装着義務)
装着義務
→キックボクシング、ボクシング、空手、アメフト
一部装着義務
→ラグビー、ラクロス、サッカー、バスケットボール、水球、ハンドボール、フィールドホッ
ケー、アイスホッケー、レスリング、柔道、相撲
推奨
→野球、ソフトボール、バレーボール、ゴルフ(日本国内ツアーなど一部禁止)
テコンドー、剣道、スキー、スケート、重量挙げ、砲丸投げ、円盤投げ、槍投げ、体操、弓道
、アーチェリー、ボディービル、アームレスリング、馬術、モトクロス、カーレース、競輪、
競馬
ご自身が取り組んでいるスポーツがありましたか?ありましたら、マウスピースを装着す
るかどうかの判断の目安にしていただければと思います。
スポーツマウスピースの効果
脳震盪の予防
スポーツマウスピースを入れていることで、格闘技などでは脳震盪の予防ができると言わ
れています。殴打された時の衝撃が顎の骨に加わり、歯や顎の骨が折れる、損傷を受ける
ことを防ぐだけではなく、お口の大きな範囲が保護され、噛み締めていることによって、
脳に加わる大きな振動のダメージも低下させることが可能だと言われています。
歯、歯槽骨(顎の骨)、粘膜の損傷予防
自分の歯の尖った部分で頬の粘膜や舌、唇の粘膜を傷つけてしまうことを大いに防ぐ事が
可能です。
歯の保護による心理的安全
マウスピースが入っているという心理的な安心感により、思い切ったプレーをトライする
ことが出来ます。ぶつかるかもしれない、歯が折れるかもしれないと思ってするプレーよ
り、歯が守られている安心感があることで、より積極性が増して楽しくスポーツに取り組
むことが出来ると言われています。
瞬発力の増加
スポーツマウスピースが入っていることで、集中力が増し、瞬発力が上がると言われてい
ます。
噛むことによる力の分散、リラックス効果
スポーツマウスピースを入れていることで、歯がマウスピースに当て、噛むことが出来る
ので力が分散されてリラックス効果が生じることがわかっています。肩の力を抜いてプレ
ーすることが出来そうですね。
スポーツマウスピースを装着することで、このような効果が挙げられました。
歯だけではなく、相手や物とぶつかった時に自身の歯が鋭利なものになり、歯の先端で自
分の唇、お口の中の粘膜、唇などを傷つけてしまう恐れがあります。
スポーツマウスピースを入れることで、歯がダイレクトに当たらずマウスピースに衝撃が
吸収されるのです。
マウスピース矯正とスポーツマウスピースの違いは?
マウスピース矯正は、歯を矯正治療するためのもので、スポーツマウスピースは歯を外的
な衝撃から保護するためのものです。
素材も厚みも、マウスピース矯正用のものとスポーツマウスピースで特に装着義務のある
マウスピースは大きく違います。
用途が違うので、作り方も強度も全く別物だと考えていただければと思います。
スポーツしていてもマウスピース矯正が平気なのはなぜ?
これには、矯正装置の違いに大きな差があります。
通常の矯正治療では、ワイヤー矯正と言って歯の表面に矯正治療が終わるまでブラケット
を装着し、ワイヤーを通すことで矯正治療を行なっています。
その場合には、スポーツの最中にぶつかってしまうことで、軽度の衝突でもお口の中の粘
膜を傷つけてしまい、出血を伴う怪我をしやすくなってしまいます。
マウスピース矯正の場合には、スポーツの最中にはマウスピースを取り外す事ができるの
で、スポーツ用のマウスピースに交換して装着することが可能です。
ですが、どんな方法でも矯正治療をしていると歯が少しずつ移動されるので、マウスピー
スがピッタリと合わなくなり、歯並びによってはスポーツマウスピースを何度か作り替え
ることが必要となりますので、スポーツマウスピースを製作する際にどのくらいのペース
でスポーツマウスピースを製作、交換しなければならないのかを確認しておくと良いでし
ょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はスポーツをしていてもマウスピース矯正はできますか?について
、詳しく解説をいたしました。
スポーツをする時には、楽しく集中して取り組みたいものですよね。
スポーツマウスピースを製作した後は、必ず練習中にも装着をして慣れるようにしてくだ
さい。試合の時だけ、本番の時だけなどと着用に慣れていないと、いざ使おうとした時に
異物感が強くて装着ができない場合もありますので、ご注意ください。
マウスピース矯正では、20~22時間のマウスピースの装着推奨時間が定められていると思
います。
練習時に長時間マウスピース矯正を外している場合は、矯正治療をスムーズに進めるため
には少し妨げになる場合もあるかもしれません。
ですが、そんな時には遠慮なく矯正担当医にご相談ください。
スポーツ時にマウスピース矯正を外している時間をお伝えいただき
より良い矯正の治療方法を一緒に考えていきましょう。