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投稿日:2024.7.1

出っ歯で噛み合わせが悪いとどんな影響がでる?

みなさん、こんにちは。
仙台キュア矯正歯科です。

歯並びが悪い場合、まずは見た目が気になると思いますが、重要なのは噛み合わせです。

噛み合わせが悪い状態を「不正咬合」と言いますが、不正咬合を治療せずにいると口腔内
のトラブルだけでなく、顔の歪みや全身の不調に影響を及ぼす可能性があります。

「出っ歯」は日本人の歯並びで2番目に多く、噛み合わせに問題がある方は珍しくありま
せんが、ご自身で不正咬合に気付いている方は少ないでしょう。

そして噛み合わせが身体の健康と大きく関係していることを理解している方も少ないと思
いますので、不正咬合によって起こる症状について解説していきます。

出っ歯が引き起こすリスク

出っ歯の場合、正常な歯並びよりも上顎の前歯が前方に突き出ているか上顎が前に出てい
る状態です。

遺伝や指しゃぶりや口呼吸などの癖が出っ歯になる原因ですが、顎が小さく歯の大きさと
顎の大きさのバランスが悪いと、綺麗に並ぶスペースが不足し奥歯も歯並びがガタガタに
乱れやすいです。

このように噛み合わせが悪い出っ歯の場合、以下のような問題が生じることがあります。

□虫歯や歯周病のリスク

出っ歯だと前歯に段差があり、奥歯も歯並びが悪いと歯ブラシを当てにくく、汚れが溜ま
りやすい状態になります。

歯ブラシのみでは磨き残しが多く、虫歯や歯周病になりやすいため、歯並びの良い方と比
較すると歯を失うリスクが高くなります。

毎日の口腔ケアにタフトブラシやフロスなどの補助用具を併用し丁寧に磨き、歯科医院に
て定期検診を受けることが予防に繋がります。

□口呼吸になりやすい

前歯が前方に突き出していると唇が閉じにくく、口呼吸になりやすいです。

口呼吸の習慣がつくと口腔内が乾燥し、唾液の分泌量が低下するため細菌が増殖しやすい
環境になり、虫歯や歯周病・口臭の原因に繋がります。

通常鼻で呼吸すると鼻の粘膜がフィルターになり、空気中の細菌やウイルスをカットして
くれますが、口呼吸の場合空気が直接取り込まれるため、風邪を引きやすく、インフルエ
ンザなどの感染症にかかりやすくなります。

さらに本来安静時の舌の位置は上顎に先端がついている状態ですが口呼吸の場合、口が常
に開いているので舌の位置が下がってしまいます。

幼少期から口呼吸が続いていると上顎の成長を妨げることになるので出っ歯になりやすく
なり、歯列矯正を行っても口呼吸が改善されてなければ後戻りする可能性が高いです。

もし慢性鼻炎などの鼻の疾患が原因で口呼吸になっている場合は、先に鼻の治療を行って
から鼻呼吸へと改善していきましょう。

□咀嚼機能の低下

出っ歯は食べ物を前歯で噛み切ることが難しく、奥歯の噛み合わせも悪い場合は、しっか
り噛んですり潰すことが通常より劣ってしまうことがあります。

そのため、咀嚼回数が少なくすり潰す前に飲み込んでしまう可能性があり、胃腸などの消
化器に負担がかかり消化不良のリスクが高くなります。

時間をかけて良く噛むことは脳の活性化や、満腹中枢を刺激するので満腹感を得ることが
できるので食欲をコントロールでき肥満リスクの低下に繋がります。

□発音障害のリスク

上顎の前歯が前方に出て上下の歯の間に隙間ができるため、発音の際に空気が漏れやすく
「th」の発音しづらくなります。

さらに下や唇の動きにも影響を与えるので「サ・タ・ラ行」や英語の「i
・f・s・z・ts・dz」の発音にも支障をきたすことがあります。

□顎関節症のリスク

通常噛む力は全体的に均等な咬合力が加わりますが、出っ歯は前歯が噛み合わさっていな
いので奥歯に負担がかかります。

奥歯だけで噛むことによって顎関節にも負担がかかり、お口の開閉時に音が鳴ったり痛み
が生じたり何らかの異常が起こります。

治療せずに放置していると重症化し、肩こりや目眩・耳鳴り・頭痛・吐き気・自律神経失
調症などに発展していきます。

噛み合わせのバランス整えると顎関節が安定するので身体的、精神的に健康を保つために
もバランスは重要です。

出っ歯を治療するメリット

上記で説明したように出っ歯であることによって様々なリスクを生じる可能性があること
は、理解していただけたでしょうか。

虫歯や歯周病、顎関節症を引き起こしてからではなく、何もない内に予防することがとて
も重要です。

小さい虫歯1つにしろ治療すると冷たい物でしみやすくなったり、食べ物が引っかかりや
詰め物が取れてしまったりとトラブルが付き物になってきます。

やはり治療せず健康なご自身の歯が1番良いので、早めに歯列矯正で歯並びの改善をお勧
めします。

歯並びを改善するメリットは他にもたくさんあり、以下の通りです。

□コンプレックスから自信に

出っ歯は「口ゴボ」という口元が膨らんでいる状態で、横から見ても鼻と顎先を結ぶEラ
インは崩れてしまい、コンプレックスに感じる方が多いです。

しかし歯並びを整えると前歯が正しい位置に戻り口元が引っ込むので、見た目がかなり変
化します。

Eラインも整うことで横顔も綺麗になり、笑顔にも自信がつくので明るくなるでしょう。

□噛み合わせが良くなる

噛み合わせが改善しよく噛めるようになることで、唾液の分泌量が増えることや消化不良
の予防、食欲のコントロールにも繋がります。

また咀嚼は脳へ刺激を与えるので、記憶力・集中力・運動力・副交感神経の活性化・不眠
の改善・ストレスの軽減などに影響があることが明らかになっています。

さらに口腔内のバランスが整うとお口周りの筋肉や全身の筋肉が均等に動くので、顔面や
体の歪みが解消され、体の不調の改善にも期待できるでしょう。

噛み合わせと姿勢は関係しており、正しい姿勢を維持すると自己免疫力や自己治癒力の向
上に繋がるので、姿勢を正し身体のバランスを保つことは健康を維持するためにとても大
事なことです。

□虫歯・歯周病予防

毎日歯医者でクリーニングするわけではないので、虫歯や歯周病にならないためには毎日
のセルフケアがとても重要です。

歯並びが整うと自己管理がしやすくなり、歯ブラシやフロス・歯間ブラシなどの補助用具
を用いて磨き残しを最小限に抑えることができます。

口腔ケアをきちんと行い、定期的にクリーニングに行くことで虫歯や歯周病予防に繋がり
、その予防を大事にすることで将来的に全身の病気の予防にもなり、医療費の削減にもな
ります。

歯周病と関わりのある全身疾患は
・糖尿病
・認知症
・誤嚥性肺炎
・脳血管疾患
・心筋梗塞
などがあげられます。

歯周病を予防することは全身の健康を守ることに繋がるので、歯の大切さに気付いたその
日から予防に努めましょう。

□滑舌が良くなる

歯並びが改善すると舌の動きや唇の使い方が正しくなるので、滑舌や発音は改善されます

喋りやすく相手も聞き取りやすくなるので、コミュニケーションを積極的に行えるように
なるでしょう。

長期間歯並びが悪く舌の使い方に悪い癖がついてしまっていると、すぐに改善することは
難しい場合もありますが、治療終了後にリハビリを行い意識して発音していくと治ってい
きます。

しかし、悪い癖がついたり生活に支障をきたす前に治療することが望ましいです。

歯列矯正を行う動機は見た目を改善するために行う方が多いと思いますが、口元の美しさ
は噛み合わせを改善しないと手に入れることはできません。

歯並びがそこまで気にならない方でも意外と噛み合わせに問題があるケースもあるので、
歯や身体の健康のために1度噛み合わせに注目してみてください。

出っ歯や噛み合わせが気になる方はお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。

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