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投稿日:2024.1.15

出っ歯とエラ張りの関係とは?見た目の悩みを根本から改善

出っ歯とエラ張りには関係があるの?
「出っ歯だとエラ張りになりやすいって本当?」と不安になっていませんか?

結論からお伝えすると、どのような歯並びであっても噛み合わせが崩れていればエラ張りにつながる可能性があります。
そのなかでも出っ歯はリスクが高いため注意しなくてはいけません。

こちらのページでは、出っ歯とエラ張りの関係性やその他のトラブルについて分かりやすくまとめました。
エラ張りが気になる方や予防したい方はぜひご参考ください。

上顎前突(出っ歯)とエラ張りの関係性

出っ歯、歯

上顎前突とエラ張りは一見関係性がないように感じますが、お口の状況によってはつながりがみられる場合もあります。
両方ともお顔の印象を大きく左右しやすいため、気になる方は早めの治療がおすすめです。

上顎前突(出っ歯)とエラ張りのそれぞれの原因や特徴

上顎前突(出っ歯)とエラ張りはそれぞれ全く異なるトラブルであり、とくにエラ張りは治療がかならず必要なわけではありません。
しかし、原因が歯並びの崩れである場合はそれを治療しないとエラ張りが改善することは難しいため注意が必要です。
それぞれの原因や特徴を以下でくわしくみていきましょう。

上顎前突(出っ歯)とは?

出っ歯 叢生

上顎の前歯が前方に傾斜している、または上顎全体が前方に出ている状態を指します。
前歯が前方に傾斜しているケースの原因は「歯」であることに対し
上顎全体が前方に出ているケースは「骨格」に問題がみられる場合がほとんどです。

矯正治療では歯が原因の上顎前突(出っ歯)のみ治せる

矯正治療は「歯」のみを対象としているため、骨格に問題がみられるケースでは外科手術が追加で必要になることがあります。

上顎前突(出っ歯)になる理由

前歯の傾斜が原因の上顎前突(出っ歯)は、主に長期の指しゃぶりや舌を前に出す癖、舌で上顎前歯を押す癖
口呼吸などによって引き起こされます。矯正治療できれいに整えても癖が残っていると後戻りがしやすいため
治療前や治療中に癖の改善をしておくほうがいいでしょう。

骨格が原因の上顎前突は、上顎骨の過成長や遺伝によって引き起こされるケースがほとんどです。
稀に下顎骨が通常よりも後ろに下がっていて上顎骨が出ているように見えるケースもあります。

上顎前突(出っ歯)を放置するリスク

同じ症例であっても進行度によってリスクに差がうまれます。
軽度であればお顔の印象が変わるリスクは低いですが、中等度や重度だと唇が盛り上がりやすく
なかには自然に唇を閉じられない方もいます。その場合口呼吸が習慣化している方も少なくありません。
お口のなかが乾燥することで歯の表面に汚れや着色がつきやすくなるほか、外気がダイレクトに喉に届くことで風邪をひきやすいというデメリットがあります。

上下の前歯が全く接触しない場合は「噛み切る」という機能が発揮できていないため、噛み合う奥歯の負担が増加する傾向にあります。

エラが張っている人を指す「エラ張り」とは?

顎関節 矯正

お顔の側面、耳たぶから顎にかけてのラインが前後または左右に出ている状態を指します。
お顔が四角く見えるのが特徴で、原因としては咀嚼筋の負担のアンバランス
長期的な歯ぎしりや食いしばり、骨格の問題などが考えられます。

矯正治療では歯並びの問題で引き起こされるケースのみ改善が期待できる

上顎前突(出っ歯)に限らず歯並びの問題は噛み合わせのズレを引き起こします。
全体でうまく噛めない状態は、一部の歯や顎関節への負担の増加
咀嚼筋の負担のアンバランスにつながるため、放置するのはおすすめできません。

咀嚼筋はお顔の印象を大きく左右するものであり、過度に負担がかかっている部分は大きくなる傾向にあります。
前歯が機能していない中等度や重度の上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)
開咬の場合は奥歯付近の筋肉が発達しすぎてエラ張りになりやすいので注意しましょう。

エラが張る理由

根本的な理由は遺伝的要素が関係している場合と、噛み合わせのズレが関係している場合とで異なります。
噛み合わせのズレが関係している場合は、奥歯の負担が大きくその周辺の筋肉が発達しすぎているのが
理由であるため、全体でバランスよく噛める状態に治すことで改善する可能性があります。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある、硬すぎる食べ物を頻繁に口にしているという場合も
筋肉に過度な負担がかかることでエラ張りにつながりやすいので注意しましょう。

エラ張りを放置するリスク

痛み 顎

お顔が四角くなりやすいエラ張りは、コンプレックスに感じている方が少なくありません。
見た目の問題は精神的ストレスにつながりやすく、なかには対人関係に影響がでたり
人目を避けるために引きこもりになったりするケースもあるため、気になっているのに放置する
というのはあまりおすすめできません。原因や状態によって適切な治療法は異なりますので、まずは一度歯科医院へご相談ください。

噛み合わせのズレが引き起こすその他のトラブル

矯正治療は「見た目を良くする」という目的で始める方がほとんどですが
実は健康面でみると見た目よりも「噛み合わせを整えること」のほうが重要です。
噛み合わせのズレが引き起こす「エラ張り」以外のトラブルを以下でくわしくみていきましょう。

歯のヒビや破折

むし歯 歯周病

噛み合わせがズレていると、しっかり噛める部位への負担が大きくなる傾向にあります。
歯のヒビや破折のリスクが上がり、早い段階で抜かなくてはいけなくなるケースも珍しくありません。
とくに過去に神経を取っている歯は栄養が届かないため枯れ木のように脆く、トラブルがおこるリスクが高めです。
完全に割れてしまうと対処法が「抜歯」のみになる可能性もあるので注意しましょう。

顎関節症

噛める部位しか使わないという状態は、歯だけでなく顎関節への負担も大きくなります。
顎関節周りの筋肉や関節自体に炎症がおこる顎関節症のリスクが高くなるので、全体でバランスよく噛める環境作りを心がけましょう。
顎関節症の主な症状は開口障害であり、食事やお手入れ、歯科治療も今までより難しくなるのが特徴です。
一度発症すると治癒までに時間がかかるトラブルであるため、予防や早期治療が重要とされています。

食いしばり歯ぎしり

噛み合わせのズレは口周りの組織への負担が大きいことでトラブルにつながりやすく
違和感や痛みが生じることで心身のストレスを増加させる傾向にあります。
それらは食いしばりや歯ぎしりの原因でもあり、とくに過度な圧がかかりやすい歯ぎしりは続くことで
余計に噛み合わせが崩れる可能性があるため注意が必要です。
起床時の顎のだるさや顎関節の痛みを感じたら、早めにナイトガード(歯ぎしり専用のマウスピース)を使用しましょう。

胃腸の負担増加

胃もたれ 腹痛

全体でバランスよく噛めない環境は咀嚼回数の低下につながりやすく、その結果胃腸の負担増加のリスクが高まります。
固形上の食べ物は栄養が吸収しにくく、胃痛や胃もたれの原因でもあるため、成長期のお子様や消化器系が弱い方はとくに注意が必要です。

首・肩の痛みやこり

噛み方が偏っていると使用する咀嚼筋の負担のバランスが崩れて、つながりのある首や肩の痛みやこりにつながることがあります。
接骨院での治療や定期的なマッサージなどを行っていても症状が改善しない場合は、一度噛み合わせのチェックをしてみるといいでしょう。

姿勢の崩れ

偏った噛み合わせによって首や肩の痛みやこりが発生すると、さらにつながりのある背中や腰への
負担のかかり方が変わり、結果として姿勢の崩れを引き起こすことがあります。

矯正治療をすることで得られる7つのメリット

ワイヤー 矯正

矯正治療は歯並びの崩れによるエラ張り予防に役立つだけでなく、以下のメリットも期待できます。
治療期間が長いため、できるだけ早く始めたほうが健康で前向きな日々をより多く過ごせるでしょう。

お顔の見た目に自信がもてる

口元はお顔の印象を大きく左右するものであり、矯正治療をして見た目に自信がもてたという方は少なくありません。
歯並びが整うことで全体で噛めるようになると咀嚼筋がバランスよく使われるようになり
その結果お顔が左右対称になりやすいので「表情のズレが気になる」という方にもおすすめです。

清潔感を維持しやすい

歯ブラシ、フロス

歯並びの崩れは「磨き残しがおこりやすい」「虫歯になりやすい」というイメージが強いほか
歯と歯の段差の部分に影ができるため清潔な印象を与えにくくなります。
矯正治療をすることでお手入れがしやすくなり、さらに「歯にも気を使っている」という
プラスなイメージを与えることが可能です。結婚式や就活など大切なイベント前に済ませておくといいでしょう。

虫歯や歯周病の予防に役立つ

歯ブラシの毛先が歯面にあたりやすくなることで磨き残しが減り、虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。
とくに歯の重なりや段差がみられる部位は磨き残しが発生しやすいため、注意しなくてはいけません。
「毎日歯ブラシを頑張っているのに歯科医院で磨き残しを指摘されてしまう」という方は、一度歯並びについてもチェックしてみましょう。

顎関節症のリスクを抑えられる

むし歯 歯

無理なく全体で噛めるようになると顎関節への負担をできる限り少なくできます。
顎関節症は毎日の食事やお手入れだけでなく歯科治療も難しくなり、重症化すると入院して手術が必要です。
身体的・経済的な負担を減らすためにも、できるだけ早めに全体で噛める環境作りをスタートしましょう。

噛み合わせからくる首・肩のトラブルの予防に役立つ

首や肩のトラブルは慢性化しやすく、場合によっては仕事に支障をきたすこともあります。
違和感や痛みが身体的ストレスにつながり、その結果食いしばりや歯ぎしりが悪化するケースも珍しくありません。

胃腸の負担をできる限り少なくできる

胃腸の負担を抑えることは消化器系のトラブル予防に効果的です。
食べ物の消化や栄養の吸収をよくするには、お口のなかにある段階でしっかり噛みつぶす必要があり
それには整った噛み合わせが欠かせません。早食いが癖になっている方は、噛む回数を意識しながら食事をとるようにしましょう。

脳の活性化に役立つ

応援 頑張れ

「噛む」という行為は、脳の活性化を促進することが分かっています。
寝たきり防止やアルツハイマー型認知症のリスクを抑える効果も期待できるため
しっかり噛める環境作りを心がけましょう。

出っ歯やエラ張りが気になる方は当院までご相談を

外科 診断

歯並びが崩れていると咀嚼筋にかかる負担のバランスが崩れてお顔の歪みやエラ張りにつながることがあります。
虫歯や歯周病、顎関節症、歯のヒビや破折などさまざまなトラブルのリスクが高くなることも分かっていますので、
歯並びや噛み合わせに問題がみられる場合はぜひ矯正治療をご検討ください。

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