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投稿日:2025.1.20

出っ歯の矯正は痛いもの?

矯正治療をお考えの方で「痛みが強いのではないかと不安」と思われる方も多いのではないで
しょうか。
確かに、矯正治療では痛みが発生することもありますし、痛み止めをうまく使って対処してい
ただく場合もあります。
出っ歯の矯正治療における痛みについて、原因や矯正方法なども含めてご紹介します!

出っ歯の矯正治療について

出っ歯 矯正治療

出っ歯とは、歯科の専門用語では「上顎前突」と呼ばれ、その名の通り上の歯や上顎が前に突
き出している状態をいいます。
「日本人は比較的出っ歯になりやすい」と言われており、コンプレックスに感じている方が多
い歯並びです。
コンプレックスをなくすために矯正治療を考える方もいらっしゃると思いますが、そもそも本
当に「出っ歯」といえる歯並びなのでしょうか?
「出っ歯である」と判断するためのチェックリストを作製しましたので、あてはまるものがな
いかチェックしてみましょう!

出っ歯の基準

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「歯並びが気になるし、これって出っ歯なのかな?」と気になる方は、まずはセルフチェック
をしてみましょう。

1.唇を閉じようとするとき、上の前歯が原因で閉じにくい
2.横から見ると、唇が前に突き出ている気がして気になる
3.鼻とあごの先を結んだライン(Eライン)よりも、上唇が出ている
4.唇をしっかり閉じると、顎にシワが寄る
5.上の前歯が大きく目立つ

これらの特徴は、出っ歯の方によくみられます。

もちろん、しっかりとした歯科医師の診断を行わなければ正確な判断はできませんが、気にな
る項目があった場合には出っ歯である可能性が高いです。
気になる部分を改善したいと思う場合には、歯科医院で相談してみましょう。

出っ歯の矯正治療は痛い?

顎 痛み

出っ歯の矯正治療は、比較的痛みが出にくいとされています。
とはいえ、痛みの感じ方は人それぞれですし「痛くて食事できない」「痛くて眠れない」など
の体験談を聞くと、恐ろしくなってしまいますよね。
耐えられない痛みを感じるという可能性は非常に低いですし、痛みを感じたとしても一時的な
ものの場合がほとんどです。
痛みを感じやすい方には痛み止めを服用していただいたり、患部を冷やしてもらったりして対
処します。

出っ歯の矯正治療で痛みが出る原因と対処法

矯正中に感じる痛みには、大きく分けて2つの原因があります。
それぞれの原因に合わせた対処をとることで、痛みや違和感・不快感を減らすことができます

歯を移動させるときの痛み

歯列矯正 歯並び

歯を移動させるためには、動かすための圧力をかける必要があります。
歯に圧力をかけると支えている骨が吸収されて歯が移動するのですが、骨が吸収するときに痛
みを誘発するといわれています。
矯正の種類にもよりますが、痛みは歯を移動させはじめて2日くらいがピークです。
痛みの強い場合には、痛み止めを服用するなどして様子をみることが多いです。
耐えられないほどの痛みを感じる場合には、装置が合っていないこともあるので、歯科医院に
相談をしましょう。

矯正装置がお口の粘膜にあたる痛み

矯正装置がお口の粘膜にあたって痛みを引き起こす場合もあります。
尖ったワイヤーや接着している装置・マウスピースのバリなどによって頬や唇に傷や口内炎が
できてしまう場合には、調整が必要です。
矯正用のワックスを着けることで痛みを和らげる、という方法もあります。
いずれにしても自己判断をせず、きちんと歯科医院で相談をして適切な処置を受けましょう。

出っ歯になってしまう原因とは

歯 歯磨き ブラッシング

出っ歯になってしまう原因はいくつか考えられます。
・遺伝
・癖(指しゃぶり・爪噛みなど)
・口呼吸
それぞれどのようなものかみていきましょう。

遺伝

遺伝 遺伝子

骨格は遺伝しやすく、上下の顎の前後関係なども遺伝します。
歯並びの中でも、とくに出っ歯は遺伝する確率が高いようです。
上下の顎の大きさやバランスも遺伝するため、親の顎がアンバランスな場合には子にも引き継
がれる傾向にあります。

癖(指しゃぶり・爪噛みなど)

幼いころに指しゃぶりなどの癖があると、出っ歯になりやすいです。
た歯に長い時間をかけて力を加え続けると、少しずつ押される方へ移動してしまいます。
舌で前歯の裏を押す癖のある方も、出っ歯になりやすいので注意が必要です。
爪を噛む癖がある方も、顎のバランスを崩す原因になるので気をつけましょう!

口呼吸

気付いたらお口がぽかんと開いている、という方は口呼吸の可能性が高いです。
口呼吸のデメリットはさまざまありますが、その中に歯並びを悪くしやすいというものもあり
ます。
お口の中の筋肉のバランスが悪いと、歯並びも乱れてしまいやすいです。
本来、鼻で呼吸できることが理想とされています。
鼻で呼吸できるようにするための治療など、早めに改善しておくことをおすすめします。

出っ歯の矯正に用いられる治療法

出っ歯を治す矯正方法にはいくつか種類がありますが、実際にどのようなものなのかご存知で
しょうか?
近年人気の高まっているマウスピース矯正や、歴史が長く実績のあるワイヤー矯正が主に用い
られますが、他の治療方法も合わせてご紹介します。

マウスピース矯正

インビザライン マウスピース矯正

マウスピース矯正は、比較的軽度の出っ歯を治療したいときに用いられる治療方法です。
透明なマウスピースを装着することで、歯を少しずつ移動させていきます。
装置の目立ちにくさ、清掃のしやすさなど、メリットも多い治療方法です。
必ず装着時間を守ること、出っ歯の程度によっては適用できないこと、などがデメリットとし
て挙げられます。

ワイヤー矯正

ワイヤー 矯正

ワイヤー矯正は、重度の出っ歯や歯列の乱れを治療したいときに用いられる治療方法です。
ワイヤーの力で歯をひっぱりながら、歯を少しずつ移動させていきます。
マウスピース矯正と比べて歯を大きく移動させられるため、さまざまな状態の歯並びに対応で
きるということが大きなメリットです。
一方で、歯に固定する矯正装置のため清掃不良になりやすいことや、装置が目立ちやすいとい
うデメリットがあります。

インプラント矯正

インプラント インプラント矯正

インプラント矯正は、重度の出っ歯や歯列の乱れを治療したいときに用いられる治療方法です

あごの骨に打ち込んだインプラントに固定をして、歯を動かしていきます。
前後左右だけでなく上下を含めてさまざまな方向に歯を動かせること、治療スピードを早めら
れることがインプラント矯正のメリットです。
外科処置が必要であること、感染症などのリスクがあることなどのデメリットも考えられます

セラミック矯正

セラミック セラミック矯正

セラミック矯正は、歯を動かすことなく歯並びを整える治療方法です。
歯を削ってセラミックの被せ物をすることで、歯並びだけでなく歯の見た目も美しくすること
ができます。
装置をつけて行う矯正治療ではないため、装着の煩わしさがないこと、治療が比較的短期間で
行えることがセラミック矯正のメリットです。
程度の軽い出っ歯にしか適用できないことや、天然歯を大きく削って神経をとる処置を行う可
能性があることがデメリットといえます。

手術による矯正

歯医者 歯科医

手術による矯正は、骨格による出っ歯を治すための治療方法です。
マウスピース矯正やワイヤー矯正といった「歯を動かす治療」とは違い、「あごの骨を切って
動かす治療」となり外科手術が必要になります。
歯を動かすだけでは出っ歯を改善できないような、極度の出っ歯などを改善できるというのが
メリットです。
外科手術が必要なため、手術中のトラブルが起こる可能性や、術後の痛み、感染症にかかるリ
スクがある、といったデメリットも頭にいれておきましょう。

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