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投稿日:2024.7.5

出っ歯は健康にも影響を及ぼすって本当?

今回はいわゆる「出っ歯」についてご説明して参ります🦷

上の前歯が前方に突出している歯並びである「出っ歯」。
笑うときに口元が気になっている方も少なくないでしょう。
当院でも出っ歯を気にされてカウンセリングにいらっしゃる方が多いです。
出っ歯はコンプレックスの原因になるなど、
見た目の問題として取り上げられることが多いです。
しかし実は、出っ歯の歯並びは健康面にも影響を及ぼすことがあります。
この記事では、出っ歯による健康への影響について解説していきます。

出っ歯による健康への7つの影響

出っ歯 矯正 健康

出っ歯によって、次の7つの健康への影響が懸念されます。
1 むし歯や歯周病のリスクが高まる
2 顎関節症になりやすい
3 前歯をケガしやすい
4 よく噛めないことによる栄養不足
5 口呼吸によるリスク
6お口の乾燥
7頭痛や肩こりにつながる
ここでは、それぞれについて詳しく解説します。

1 むし歯や歯周病のリスクが高まる

出っ歯は口呼吸によって、口の中が乾燥しやすいのが特徴です。
乾燥により唾液の量が少なくなると、歯の再石灰化が促されず、むし歯になりやすくなり
ます。さらに、口の中の汚れや細菌も洗い流されないため、歯周病のリスクも上昇します。

出っ歯に加えて歯同士が重なっているケースでは、歯磨きがしにくいため、むし歯や歯周
病になるリスクが高いです。
★再石灰化とは
口の中に溶け出したカルシウムなどのミネラル成分を再び歯に取り込むこと。

2 顎関節症になりやすい

出っ歯は噛み合わせが悪く、顎に負担がかかります。
出っ歯の場合、特に前歯で噛むことが難しいため、奥歯に頼ってしまうことが多いでしょ
う。
また、前歯だけでなく、奥歯の噛み合わせも悪いケースもあります。そのため、顎への負
担が大きくなり、顎関節症になるリスクが高まります。

3 前歯をケガしやすい

出っ歯は、上の前歯が前方に突出しているため、転んだり、顔をぶつけたりしたときに歯
の外傷を受けやすいです。
歯が欠ける、折れるといった症状以外にも、前歯で唇の粘膜を傷つける可能性があります。

4 よく噛めないことによる胃腸の不調

顎関節 歯 むし歯

出っ歯の場合、噛み合わせが悪いため、胃腸に負担がかかりやすいです。
前歯には食べ物を小さくかみ切る役割があります。しかし、前歯が噛み合わないと噛み切
るのが難しく、奥歯ですり潰すだけになります。
前歯で噛み切れる場合に比べると、よく噛めないまま食べ物が飲み込まれるため、胃腸へ
の負担が増えて不調になりやすくなります。

5 口呼吸によるリスク

出っ歯では口呼吸になりやすく、さまざまなトラブルにつながる可能性があります。
・姿勢が悪くなり、顎関節症になる
・慢性的な口の乾燥によって、風邪やアレルギーを引き起こす
・歯並びが悪くなる
・虫歯や歯周病のリスクが増加
・口臭が増える

6お口の乾燥

重度の出っ歯だと上下の唇が閉じにくくなります。
すると、口が常に開いた状態になり、唾液が蒸発し、お口が乾燥しやすくなります。
お口が乾燥すると、むし歯や歯周病のリスクもあがります。
唇が閉じにくくなると、歯に唇が触れていない状態で乾燥してしまうので、
着色汚れも強くついてしまいます。特に、冬場は空気が乾燥しているので、唇が乾燥し切れてしまう原因にもなります。

7頭痛や肩こりにつながる

噛み合わせのバランスが原因で、頭痛や肩こりが起こるケースがあります。
噛み合わせが悪いと、顎関節症や夜間の歯ぎしりが起こり、顎への負担がかかりやすいで
す。顎の筋肉への負担や緊張は、体のバランスへ影響を及ぼし、頭痛や肩こりの症状とし
て現れます。

出っ歯は全身の健康にも影響がある!

出っ歯の健康への影響について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
出っ歯は見た目だけの問題ではなく、体の健康にも大きく影響します。

 

出っ歯を治療するメリット

上記で説明したように出っ歯であることによって様々なリスクを生じる可能性があることは、
理解していただけたでしょうか。
虫歯や歯周病、顎関節症を引き起こしてからではなく、
何もない内に予防することがとても重要です。
小さい虫歯1つにしろ治療すると冷たい物でしみやすくなったり、
食べ物が引っかかりや詰め物が取れてしまったりとトラブルが付き物になってきます。
やはり治療せず健康なご自身の歯が1番良いので、
早めに歯列矯正で歯並びの改善をお勧めします。
歯並びを改善するメリットは他にもたくさんあり、以下の通りです。

コンプレックスから自信に

出っ歯は「口ゴボ」という口元が膨らんでいる状態で、横から見ても鼻と顎先を結ぶEラ
インは崩れてしまい、コンプレックスに感じる方が多いです。
しかし歯並びを整えると前歯が正しい位置に戻り口元が引っ込むので、
見た目がかなり変化します。
Eラインも整うことで横顔も綺麗になり、笑顔にも自信がつくので明るくなるでしょう。

 

 

 

 

 

 

噛み合わせが良くなる

噛み合わせが改善しよく噛めるようになることで、唾液の分泌量が増えることや消化不良
の予防、食欲のコントロールにも繋がります。
また咀嚼は脳へ刺激を与えるので、記憶力・集中力・運動力・副交感神経の活性化・不眠
の改善・ストレスの軽減などに影響があることが明らかになっています。
さらに口腔内のバランスが整うとお口周りの筋肉や全身の筋肉が均等に動くので、顔面や
体の歪みが解消され、体の不調の改善にも期待できるでしょう。
噛み合わせと姿勢は関係しており、正しい姿勢を維持すると
自己免疫力や自己治癒力の向上に繋がるので、
姿勢を正し身体のバランスを保つことは健康を維持するためにとても大事なことです。

虫歯・歯周病予防

毎日歯医者でクリーニングするわけではないので、虫歯や歯周病にならないためには毎日
のセルフケアがとても重要です。
歯並びが整うと自己管理がしやすくなり、歯ブラシやフロス・歯間ブラシなどの補助用具
を用いて磨き残しを最小限に抑えることができます。
口腔ケアをきちんと行い、定期的にクリーニングに行くことで
虫歯や歯周病予防に繋がり、その予防を大事にすることで将来的に全身の病気の予防にもなり、
医療費の削減にもなります。

歯周病と関わりのある全身疾患は
・糖尿病
・認知症
・誤嚥性肺炎
・脳血管疾患
・心筋梗塞
などがあげられます。

歯周病を予防することは全身の健康を守ることに繋がるので、歯の大切さに気付いたその
日から予防に努めましょう。

□滑舌が良くなる

歯並びが改善すると舌の動きや唇の使い方が正しくなるので、
滑舌や発音は改善されます。
喋りやすく相手も聞き取りやすくなるので、コミュニケーションを
積極的に行えるようになるでしょう。
長期間歯並びが悪く舌の使い方に悪い癖がついてしまっていると、
すぐに改善することは難しい場合もありますが、
治療終了後にリハビリを行い意識して発音していくと治っていきます。
しかし、悪い癖がついたり生活に支障をきたす前に治療することが望ましいです。
歯列矯正を行う動機は見た目を改善するために行う方が多いと思いますが、
口元の美しさは噛み合わせを改善しないと手に入れることはできません。
歯並びがそこまで気にならない方でも意外と噛み合わせに問題があるケースもあるので、
歯や身体の健康のために1度噛み合わせに注目してみてください。

いかがでしたか?
矯正治療は歯並びがきれいになるだけではなく体にも大きなメリットがたくさんあります。
出っ歯や噛み合わせが悪いと気になる方は、まずはカウンセリングからお気軽にご相談ください。

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