投稿日:2023.11.6
受け口であることによる口角への影響って?
こんにちは🦷
仙台キュア矯正歯科🌸
お口元が、受け口の状態では口角に何か影響があるのでしょうか?
今回は、受け口とは一体どんな状況なのか?受け口が口角とどのような関係があるのか?
受け口が及ぼす影響や受け口を治療する方法について詳しく解説をいたします。
この記事を読んでいただくことで、受け口がお口元や見た目だけではなく、全身に及ぼす
影響についても理解が深まる内容となっていますので、ぜひ最後までお読みいただけます
と幸いです。
目次
受け口とは?
受け口は、歯科用語では『反対咬合』『下顎前突』と言います。
下顎が、上顎より前に飛び出しているような状態になっている歯並びのことを言います。
本来、上顎が下顎を覆っている状態が、本来の噛み合わせです。
歯並びも、上の前歯が下の前歯に少し被さっている状態が正しい噛み合わせと言えます。
骨格性の受け口⇨下顎自体が前方にある骨格になってしまう場合
歯槽性の受け口⇨歯並びで下の前歯が上の前歯よりも前に出ている場合
と言います。
受け口は、見た目にも良い印象を与えることは難しく、受け口の外見をコンプレックスと
して矯正治療を受けると決意を決めて相談に来られる患者様も多くいらっしゃいます。
受け口は放置をしていると、噛み合わせのバランスが悪いために顎の関節やお顔の筋肉、
さらには首の筋肉、頭へ走行する筋肉など、全身の筋肉のバランスが悪くなります。
滑舌も悪くなり、「サ行」が発音しにくい、話していても聞き取れない音があるなど、日
常生活に支障をきたしてしまうこともあります。
なぜ受け口になるの?
では、どうして受け口になってしまうのでしょうか?その原因を探っていきます。
・骨格の成長の問題
全身の骨格が発達する過程で、上顎の骨は頭蓋骨の骨と直結していますので、頭蓋骨の骨
と、下顎の骨の成長のバランスが取れない、はたまた下顎の成長が促進してしまう状態に
なると、受け口になってしまう可能性が上がります。
お子様が発達していく過程で、一時的に下顎の方が大きくても成長段階で上顎の成長スピ
ードと同等になり、受け口ではなくなるケースもあります。
・遺伝の問題
遺伝の問題も少なくはありません。
全身の骨格や、歯の大きさなど、遺伝の要素はとても大きな原因となります。
親族や親戚で受け口の方が多い、という場合には予め成長とともに矯正治療を視野に入れ
ている保護者の方も多くいらっしゃいます。
・幼少期の癖、生活習慣の問題
幼少期に無意識に行なってしまっていた癖も、歯並びに大きく関係をしてきます。
これは、骨格性の受け口というよりは歯槽性の受け口の方が要因として大きいのですが、
下の前歯を舌で押す癖がある、舌の位置が下の歯のスペースにあり低位である、爪を噛む
など、長い年月で下の歯が前に押し出されてしまうと、歯槽性の受け口、歯並びからの受
け口になってしまう可能性があります。
受け口が広角とどんな関係があるの?
受け口と口角には、どのような関係性があるのでしょうか?
・口角とは?
口角は唇の左右の端のことを指します。
この、口角がキュッと上向きになっていると、自然と微笑んでいるような柔らかいお口元
を演出することができ、笑顔の印象がとても良くなります。
笑顔になる時に、目が笑っていても口角が上がっていないと、不自然な笑顔に見られてし
まうほどです。
口角が下がるとどうなるの?
そしてこの口角が、下がっている時。
への字の口という表現をよくされますが、このへの字の口は、
・不機嫌そうである
・不満がある
・拗ねている
などと、残念ながら印象が悪く見られがちです。
口角を無意識に下げているのではなく、お顔の筋肉が衰えている状態の場合や、お顔の筋
肉がうまく使えていない場合には、口角が下がりっぱなしだと、ブルドックのようにほう
れい線が濃くなり、頬のお肉が重力に逆らえず、下に垂れ下がってきてしまいます。
実は、受け口の状態になると、下顎が発達しているせいでお顔の筋肉が上手に使えず、口
角が下がってしまっていることをご存知でしたか?
受け口を治す方法は?
受け口を治療する方法には、矯正治療で歯並びや骨格を治療する方法が望ましいでしょう
。治療方法にも種類がありますので、ご説明をしていきます。
■ワイヤー矯正(表側矯正)
歯の表面にブラケットを装着して、ワイヤーを通して歯に固定し、少しずつ矯正力をかけ
ていくことで歯並びを整えていく矯正方法です。
メリット
・どんな歯並びでも対応することができる
・鏡を見ると矯正装置が見えるので、丁寧に歯磨きをすることが出来る
・ワイヤーやブラケットの色を選ぶことができる(メタル色や樹脂製の白色、セラミック
の白色など)
デメリット
・矯正装置が目立つ
・矯正装置が頬や唇などの粘膜に当たる
受け口を矯正治療する方法の中でも、骨切りなどの複雑な症状にも対応することが出来る
のがワイヤー矯正(表側矯正)なのでとても万能な矯正治療だと言えるでしょう
■ワイヤー矯正(裏側矯正)
歯の裏側に特殊な矯正装置を装着して、ワイヤーを通して歯に固定し、少しずつ矯正力を
かけて歯並びを整える矯正方法です。
メリット
矯正装置が目立たない
矯正治療をしていることが周りの人から分からない
歯の表面は歯ブラシが行き届きやすい
デメリット
矯正装置が舌に当たる
舌が当たり、一時的に滑舌が悪くなる
歯の裏側の面を歯ブラシで磨くのが難しい
受け口の治療でもワイヤー矯正(裏側矯正)は対応することが可能です、ご相談ください
。
■マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明で薄いマウスピースを使用して歯並びを少しずつ整えていきま
す。
メリット
・痛みが比較的少ない(個人差あり)
・透明で目立たない
・食事の際に取り外しができるので違和感が少ない
デメリット
・マウスピースを交換するなど、自分で管理しなくてはならない
・マウスピースを戻す前に必ず歯磨きを行う
・マウスピースを入れている時の飲食は水だけ
重度の受け口ではない場合に、マウスピース矯正で対応ができます。一度ご相談ください
。
■外科矯正
歯並びを、矯正治療だけではなく、外科的な手術で顎の骨を切除してバランスを整える方
法があります。
顎変形症と言って骨格の問題を根本的に解決するのが外科矯正です。
受け口の場合には、前に出ている下顎の骨を部分的にカットし、後ろに引き下げて上顎と
のバランスを調和させます。そこに矯正治療で歯並びも整えていくのが外科矯正です。
メリット
・劇的に見た目の改善ができる
・噛み合わせなどの機能の回復ができる
・短時間で受け口の改善ができる
デメリット
・外科手術で骨を切る手術なのでリスクが大きい
・外科手術後のダウンタイムがある
・外科矯正の費用が高額
歯槽性の受け口ではなく、骨格性の受け口の場合に外科矯正が選択されることがあります
。
当院では、サージェリーファーストと言って外科治療で顎の骨の切除手術を行い、ダウン
タイムが落ち着き、痛みがひいてから矯正治療をスタートいたします。
まとめ
いかがでしたか?
受け口であることによる口角への影響について詳しく解説いたしました。
受け口によることで、見た目にも影響が出てきてしまうこと。そうすることで心理的に辛
い思いをしている方を見てきました。
矯正治療を行い、時には外科的な手術も含めて矯正治療を行うことで、今まで抱えて暮ら
していたコンプレックスは吹き飛び、軽々とした足取りで矯正治療を終えていく患者様を
多く見てきました。今、受け口が悩みの種である、受け口で口角が下がってしまっている
。そのようなお悩みを抱えていらっしゃるのであれば、お力になれるかもしれません。是
非一度ご相談へお越しください。