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投稿日:2025.7.14

受け口に効果的な体操ってどんなもの?

皆様、こんにちは。
りんくすビル6階にある「仙台キュア矯正歯科」です。
受け口の見た目が気になり、自力で改善したい方も少なくありません。
「受け口に効果的な体操ってないの?」と疑問の方へ。
今回は、受け口の特長や原因、効果的な体操や治療方法を解説します。

受け口とは?

受け口 下顎前突

受け口とは、下の歯が上の歯よりも唇側にあり上下の噛み合わせが反対になっている状態
をいいます。
矯正歯科では、受け口を反対咬合(はんたいこうごう)や下顎前突(かがくぜんとつ)と
いう悪い歯並び(不正咬合)に分類します。
よくしゃくれと混同される方もいらっしゃいますが、しゃくれは上下の噛み合わせに問題
はなく、下の顎が前方にそり出している状態を指します。
また、受け口には大きく2種類にわかれており、治療の方法も異なります。

歯性の問題

一つ目は、歯に問題があり受け口を引き起こしているケースです。
下の歯が唇側に傾斜したり、下の歯が適切な位置よりも唇側から生えたりした場合は上下
の噛み合わせが反対になり受け口と分類されます。
他にも、下の歯が平均よりも大きい場合はすべての歯が決められた顎の土台に並びきらず
に唇側に押し出されて受け口になることがあります。

骨格的な問題

外科 診断

歯並びに問題がなく、見た目はきれいに歯が並んでいたとしても受け口と判断されるケー
スがあります。
下の顎が上の顎に比べて大きく成長しすぎると、下顎が全体的に前方にでてしまうため受
け口と判断されます。
他にも、下顎は健全に成長していても上の顎が小さすぎても上下の噛み合わせが反対にな
り受け口になることも。
上下の顎のバランスが整っていることが重要で、年齢により顎の大きさも変化するため経
過観察することもしばしばあります。
上の顎は12歳くらいまで頭の骨と一緒に成長して、下の顎は18歳くらいまで身体と一緒に
成長を続ける傾向があります。
小さいころは顎のバランスが保たれていても、急激に身体が成長することで下の顎が前方
に出たと感じることもあります。

受け口の原因

受け口の原因は「遺伝」「癖や生活習慣の乱れ」「お口のトラブル」などが主に挙げられ
ます。
ここからは受け口の原因を詳しく見ていきましょう。

遺伝

遺伝 遺伝子

両親が受け口であれば、お子様も受け口になる可能性があります。
歯や顎の形や大きさは遺伝することがあり、
・下の歯が大きすぎる
・下の顎が大きい
・上の顎が小さい
・上の歯が小さい
などの状態が似ることで受け口になります。
ただし遺伝により悪い歯並びになるのは2割程度といわれているため、必ずしもお子様が
受け口になる訳ではありません。

癖や生活習慣の乱れ

ガム、お菓子

癖や生活習慣の乱れにより受け口になることがあります。
大人になってから受け口になった気がする方はもしかすると癖や生活習慣の乱れが原因か
もしれませんので、セルフチェックしてみましょう。
・下の歯を舌で押す癖
・下の歯で上の唇を噛む癖
・爪噛みや指噛み
・頬杖
・下顎をずらして噛む癖
・猫背
などが挙げられます。
下の歯は長期間にわたり外側に力がかかり続けると、傾斜して上下の噛み合わせの位置関
係が崩れることがあります。
例にあげたように、下の歯を舌で押したり、上の唇を噛んだりする癖があれば、徐々に下
の歯が唇側に傾斜するリスクが高まります。
他にも、頬杖をすると下顎に負担がかかり左右や前方に下の顎がずれたままの癖がついて
物理的な力により受け口になることがあります。
また、お子様でよくみられるのが下顎を前方にずらして噛む癖です。上下の噛み合わせが
安定していないためこのような噛み癖が付いていることもありますが、様子を見ながら改
善していきましょう。
さらに、猫背で過ごすと下の顎が下方に引っ張られるため口をしっかり閉じることが難し
く口呼吸になります。
口呼吸になるとお口周りの筋力が低下して受け口になるリスクが高まります。

お口のトラブル

受け口になるリスクがあるお口のトラブルは、
・親知らずの萌出
・虫歯
・歯周病
などが挙げられます。
親知らずは18~20歳くらいで一番奥から生える永久歯のことで、4本生える方もいれば1本
も生えない方もいらっしゃいます。そして、生えることに気付かないことがしばしばあり
、生えるスペースが不足していることもあり親知らずが斜めに生えてきたり、埋まったま
まになったりすると他の歯を前方に押し出してしまうことがあります。
他にも虫歯や歯周病になり歯が早期に抜けてしまうことがあれば、歯が移動して受け口
になるリスクもあります。

受け口のデメリット

頬杖 歯並び

受け口を放置しておくと以下のようなデメリットがあります。

コンプレックス

受け口になると下の顎が前方に出て見えるため、コンプレックスを抱える方もいらっしゃ
います。
お口元にコンプレックスがあると歯を見せて笑顔になることが少なくなることも。

滑舌が悪くなる

上下の噛み合わせが反対になると、上下の歯の隙間から空気が漏れ出して滑舌が悪くなる
ことがあります。
「サ行」「タ行」「ラ行」など舌先が上顎に触れるような言葉が鮮明に聞こえにくくなり
、会話を楽しめないこともあります。

しっかり噛めない

虫歯 歯

上下の噛み合わせが受け口により反対になると、しっかり食べものを噛めないことがあり
ます。
前歯は硬い食べものを裂いたり引きちぎったりする役割があり、奥歯は食べものをすりつ
ぶす役割があるのですが、噛み合わせが反対になると役割を果たすことができません。

身体に不調がでる

受け口になると上下の噛み合わせが反対になるため、身体に不調が出ることがあります。
以下のような症状があれば、もしかすると噛み合わせの悪さが問題かもしれません。
・頭痛い
・腰痛
・肩こり
・めまい
しっかり歯を噛み合わせることができないと、一部の歯に負担がかかるばかりか顎やお顔
周りの筋肉にも負担がかかり身体の不調につながることがあるのです。

受け口に効果的な体操

奇麗な歯 虫歯ない

受け口に効果的な体操を紹介します。

あいうべ体操

あいうべ体操とは、「あ」「い」「う」「べ」とお口を大きく動かしながら発音する体操
です。
お口周りの筋肉を使うことを意識して発音するのがポイントです。
受け口の原因のひとつとしてお口周りの筋肉が低下して、舌の癖が出ることがあるからで
す。
1日に10セットくらいを3回くらい行うのが理想で、最初は舌や頬が疲れるかもしれません

舌回しトレーニング

お口を開けた状態で舌を唇に付けるように回すトレーニングです。
舌を回すことで舌の筋肉を鍛えることができます。

舌のポジショニングトレーニング

舌の先は上の歯の少し後ろにあるスポットポジションという部分に位置するのが適切とい
われています。
スポットポジションに舌先がないということは、舌で前歯を押している可能性が高く受け
口が悪化することがあります。
いくら歯並びを治しても舌の癖が治らないと悪い歯並びに後戻りしてしまうため、改善し
ておくことが大切です。

受け口の治療方法

手術 外科手術

受け口は体操など自力で治すことには限界があります。
矯正歯科では受け口の治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。

歯列矯正

インビザライン ワイヤー矯正

歯の大きさや角度などが問題で受け口になっている場合は、歯を1本1本並べる歯列矯正を
していきます。
当院では「表側矯正」だけではなく目立ちにくい「裏側矯正(舌側矯正)」や「マウスピ
ース型矯正」も選択することが可能です。

外科手術

外科 手術

骨格的な問題がある場合は、外科手術を視野にいれましょう。
歯列矯正だけでは歯並びが改善されないと判断した場合には、当院では提携している医療
機関で下の顎を切除して上下の噛み合わせを整える外科手術を受けていただきます。
外科手術を受けたあとに歯列矯正に移行して細かな歯並びを整えます。

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