投稿日:2025.3.24
受け口は部分矯正で治すことはできるの?
みなさん、こんにちは。
仙台キュア矯正歯科です。
歯列矯正には、全体的に歯を動かし歯並びや噛み合わせを改善する「全体矯正」と、一部分
の歯並びを改善する「部分矯正」があります。
全体矯正の場合は全体を治療するので歯のバランスが整えられますが、治療期間や費用の
負担が大きくなります。
その分部分矯正は気になる部分だけなので、期間も費用も最小限で抑えることができます
。
受け口の場合、噛み合わせに異常があるため全体矯正でしか治せないと思っている方も多
いのではないでしょうか。
しかし症状によっては受け口でも部分矯正で治療できる可能性があります。
どのような受け口が部分矯正に対応しているのか、また部分矯正のメリット・デメリット
を詳しく説明していきます。
是非参考にしてみて下さい。
目次
受け口の特徴
◎受け口とは
受け口は上顎より下顎の方が前に出ている状態で、本来の噛み合わせとは反対になってい
るので「反対咬合」とも呼ばれています。
受け口には大きく分けて2つのタイプがあります。
1)歯槽性反対咬合
歯槽性反対咬合とは、歯並びが原因で受け口になっている状態です。
上顎の前歯が通常よりも内側に生えて、下顎の前歯が外側に生えてきた場合、噛み合わせ
が反対になってしまいます。
2)骨格性反対咬合
骨格性反対咬合とは、顎骨が原因で受け口になっている状態です。
上顎と下顎の成長時期は少し異なり、上顎が先行して成長します。
10歳頃には80%ほど成長している上顎に対して、下顎は思春期頃(身長が大きく伸びる時
期)にピークを迎え、20歳くらい完了します。
幼少期には問題なかった顎が、身体の成長とともに下顎が大きくなりなりすぎることもあ
ります。
上顎の劣成長や下顎の過成長は受け口に繋がるので、上下顎ともに正常に成長しなければ
顎のバランスは崩れてしまうのです。
顎骨をバランス良く発育させるには、成長期に適切な治療を受けると予防できます。
◎受け口の原因
受け口になる原因は遺伝的な要因もありますが、習慣的に行っている癖が影響している可
能性が高いです。
幼少期から無意識に行っている習慣が、受け口になる行動かもしれません。
受け口以外にも出っ歯やガタガタ歯並びの原因にもなるので、できるだけ早期に改善する
ことが望ましいです。
1)口呼吸・お口ポカン
本来歯並びが綺麗なU字型を保つには、内側から舌の筋肉と外側からの頬・唇の筋肉が必
要です。
しかし口呼吸や常に口が開いていることにより、唇と頬の力が歯に加わらいない状態にな
ります。
お口周りの筋肉が緩むと、歯が外側に傾いてくるので受け口や不正咬合になる可能性が高
くなります。
さらに上顎骨と鼻は連動しているので、鼻呼吸ができていれば自然と上顎の成長に繋がり
ます。
しかし口呼吸の場合は鼻が十分に機能していないので、上顎の劣成長と下顎の過成長に繋
がります。
2)低位舌
低位舌とは、本来舌の正しい位置よりも下がっている状態です。
安静時の舌は上顎についているのが正常ですが、低位舌になっていると下顎に落ちて前歯
の裏側についています。
1日にご飯や唾液を飲み込む回数は平均600回と言われていますが、喉が乾燥していたりス
ポーツしていると1000回以上になる方もいるでしょう。
舌が正常な位置にあると飲み込む際に上顎を押し上げるので、上顎の成長に繋がります。
しかし低位舌の場合、飲み込む度に下顎の前歯を押すことになるので、歯並びや顎骨の形
態が変化してしまう原因になります。
お子様の低位舌の見分け方は難しいですが、口が開いていると舌が下がりやすいので低位
舌の可能性があります。
正しい位置を指導してあげて、お口周りの筋肉を鍛える運動を行うと効果的です。
3)爪を噛む
爪を噛むと下顎が前に出てくるので、しゃくれ気味になるのが癖になってしまいます。
そうすると上下の前歯で噛むようになるので、下顎の成長の促進に繋がるので、受け口に
なりやすくなります。
4)頬杖をつく
頬杖をすると下顎が押し上げられて上下顎がズレてしまいます。
下顎骨は頭部から筋肉と靭帯でぶら下がっているだけなので、負荷をかけると顎骨の歪み
や変形する原因になります。
受け口やそれ以外の不正咬合も遺伝と思っている方が多いですが、意外と遺伝は3割程で7
割は生活習慣によるものです。
子供の顎骨は柔らかいので、小さな習慣が歯や骨の負担になり、癖が長期化すればするほ
ど悪化していきます。
矯正治療で歯並びを改善しても、これらの悪習癖が改善していないとまた歯並びが悪くな
ってしまいます。
気付いた時に悪習癖の改善をしておくと、スムーズに治療が行えるでしょう。
受け口は部分矯正で治せる?
受け口は噛み合わせに異常があるので放置していると危険な歯並びです。
外見が気になる方が多いですが、機能面の問題が多くあります。
そのため身体に負担がかかってしまうので、健康状態にも影響を与えてしまうのです。
歯の寿命や全身の寿命にも関わってくるので、早めに治療するようにしましょう。
治療方法は年齢や症例によって異なります。
顎骨の成長段階のお子様の場合は、拡大装置で顎の正しい成長を促す治療を行います。
しかし大人になってからの受け口は矯正治療、さらには外科手術が必要になる可能性が高
いです。
歯槽性や骨格性の軽度~中程度の受け口の場合は、矯正治療のみで改善が見込めますが、
重度の場合は矯正治療と外科手術で十分な効果を得られます。
受け口の中でも部分矯正が対応している症例もあります。
◎部分矯正とは
部分矯正とは歯列全体の矯正や噛み合わせの調整は行わず、一部分の歯並びだけを矯正治
療する方法です。
部分矯正はワイヤー矯正以外にも、最近人気のマウスピース矯正も行えます。
◎メリット・デメリット
メリット
・治療期間が短い
全体矯正は治療期間が長く、2~3年かかると言われています。
それに比べて部分矯正は一部部の治療なので、半年~1年ほどで治療が終わります。
歯が綺麗になる実感も早く、通院回数も少なくて済むので気軽に始めやすいです。
・治療費が安い
治療費は歯並びの状態や矯正装置によって異なりますが、全体矯正は100万前後します。
部分矯正は20~50万円で行えるので、費用が抑えられます。
・痛みが少ない
歯を全体的に動かさないので、痛みが少なくて済みます。
さらに矯正装置の中でもマウスピース矯正は、マウスピース1枚の歯の移動距離が決ま
っているので、歯への負担が最小限に抑えれるため痛みが少ないです。
痛みが苦手な方はマウスピース矯正が向いているでしょう。
デメリット
・噛み合わせの調整はできない
全体を移動しないので噛み合わせの改善は不可能です。
・歯を削る場合がある
歯が並ぶスペースがない場合は歯の側面を0.25㎜ずつ削ってスペースを作る「ストリッピ
ング(IPR)」という方法があります。
全体矯正の場合は抜歯をすることが多いですが、部分矯正の場合はストリッピング方法
で歯を少し削ることがあります。
・Eラインは変わらない
もともと軽度な症例の治療であり、全体的な歯列や噛み合わせを治療するわけではない
ので、輪郭などは大きく変化しません。
外見にコンプレックスがある方は全体矯正で治療する方がいいでしょう。
◎対応する条件
1)全体的な歯並びの乱れはない
歯槽性の受け口で、歯並びの乱れが軽度の場合は部分矯正で改善できます。
しかし骨格性や抜歯が必要な歯並びは、全体的に歯を動かす必要があるので部分矯正では
十分に改善できません。
2)噛み合わせに大きな問題はない
部分矯正では一部分の歯列矯正になるので、噛み合わせに問題がある場合は改善すること
ができません。
噛み合わせを整えるのであれば、全体的に歯を動かし調整する必要があるので、全体矯正
での施術になります。
以上の条件に該当している受け口は部分矯正での治療が可能でしょう。
噛み合わせの問題はご自身で気付かないこともあるので、部分矯正を検討している方は1
度カウンセリングを受けてみましょう。
受け口や歯並びでお悩みの方は、お気軽にお問合せください。