投稿日:2025.3.10
年齢を重ねるとガミースマイルになることってあるの?
みなさん、こんにちは。
りんくすビル 6階にある「仙台キュア矯正歯科」です。
「年齢を重ねたら歯ぐきが目立つようになった」と悩まれてはいませんか?
じつは、若い頃はそんなに気にならなかったのに、年をとると歯ぐきが目立つようになる
ことはあります。
歯ぐきが目立つ状態をガミースマイルと呼び、さまざまな原因や治療方法があります。
今回は、ガミースマイルの特長や年齢を重ねるとガミースマイルになる原因、治療方法を
解説します。
目次
年齢を重ねるとガミースマイルになることはある
年齢を重ねるとガミースマイルになることはあります。
ガミースマイルとは?
ガミースマイルとは、にっこり歯を見せて笑ったときに歯ぐきが目立つ状態のことです。
厳密にどれだけ歯ぐきが見えたらガミースマイルになるとは決まっていませんが、一般的
には3mm以上歯ぐきが見える状態がガミースマイルと呼ばれます。
ガミースマイルになる一般的な原因
ガミースマイルになるのは、
・骨格や歯並びの問題
・歯や歯ぐきのバランス
・お口周りの筋肉
顎の骨が大きすぎる方や歯並びが悪い方は、ガミースマイルになることがあります。
上の顎が大きすぎるもしくは上の歯が唇側に出ている場合は「出っ歯(上顎前突)」とい
う悪い歯並びに分類されてガミースマイルになるリスクが高まります。
他にも、歯が小さすぎると歯と歯ぐきのバランスが崩れて歯ぐきが目立つようになるので
す。
さらに、歯並びや歯の大きさに問題がなくてもお口周りの筋肉が発達しすぎていると、唇
が上に持ち上がり歯ぐきが必要以上に見えてしまうことでガミースマイルになります。
このような原因から若い頃からガミースマイルになる方が多いのですが、年齢を重ねると
ともにガミースマイルになることがあるので、その原因をみてみましょう。
年齢を重ねるとガミースマイルになる原因
年齢を重ねるとガミースマイルになることがあり、その原因はさまざまですので、当ては
まる方は早めに治療を受けるのがおすすめです。
歯周病
歯周病に罹患した方はガミースマイルになるリスクが高まります。
歯周病とは食事のあと歯磨きで取り除けなかった食べかすの中で細菌が増殖してかたまり
となり「歯垢(プラーク)」ができます。この歯垢には歯周病の細菌も含まれており、歯
ぐきの炎症や出血からはじまりますが自覚症状はほとんどない細菌感染症です。
そして、細菌が炎症物質を生み出し、歯ぐきの腫れや出血を繰り返すようになります。
放置しておくと、歯を支えている顎の骨に炎症が広がり溶かされてしまうことで、歯を支
えることができなくなり歯がグラグラと動いたり、抜け落ちたりすることもある恐ろしい
病気です。
歯が動いたり抜けたりすると隣接する歯も動いてしまい、歯並びが悪くなりガミースマイ
ルになることがあるのです。
親知らず
親知らずが生えることでガミースマイルになるケースもあります。
一般的に親知らずは15歳前後生える1番奥の永久歯を指します。ただし、親知らずは誰でも
生えるわけではなく1本も生えてこない方もいれば最大で4本の親知らずが生える方もいら
っしゃいます。
親知らずが生える時期には顎の骨の成長がほとんど終わっており、親知らずが生えるスペ
ースが不足していることもしばしばあります。親知らずが生えるスペースが不足している
と、親知らずは斜めに生えたり、顎の骨の中に埋まったままになったりして、手前の歯を
押してしまうこともあります。その結果、手前の歯だけではなく歯並び全体が乱れてしま
い出っ歯になることも多いのです。
出っ歯の方はガミースマイルになることがあるため、親知らずが生えたら早めに歯科医院
に相談しましょう。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりをする方はガミースマイルになる傾向があります。
歯ぎしりや食いしばりは歯と歯を強くこすり合わせる状態のことで、自覚症状がなく就寝
中やデスクワークの際に行っていることが多いです。
ご自分では歯ぎしりや食いしばりに気付かないことが多いため、ガミースマイルになって
はじめて癖に気付く方も多いのです。歯ぎしりをすると歯や歯ぐきに大きな負担がかかり
ます。歯がすり減ってしまったり、歯を支える顎の骨に炎症が引き起ったりすることも。
放置しておくと噛み合わせが乱れたり、歯が割れたり、歯がグラグラと動いたりして歯並
びが悪くなることがあります。
歯ぎしりや食いしばりのはっきりとした原因は明らかになっていませんが、一般的にはス
トレスや噛み合わせの乱れが挙げられます。このような癖がある方は放置しても歯や身体
に悪影響を与えることになるため早めに歯科医院で診てもらいましょう。
癖
歯並びが悪くなりガミースマイルになることはわかりましたが、歯並びの悪さは遺伝だけ
ではありません。
じつは歯並びが悪くなる原因は、以下のような癖や生活習慣が挙げられます。
・爪を噛む
・唇を噛む
・舌で前歯を押す
・舌を出す
・口呼吸
・猫背
このような癖や生活習慣の乱れがある方は、歯並びや噛み合わせが悪くなりガミースマイ
ルになることがあるのです。中でも、爪や唇を噛む癖がある場合は、出っ歯になるリスク
が高まるためガミースマイルになりやすいです。
お子様に歯並びが悪くなる癖や生活習慣が見られる場合は、早めに改善することでガミー
スマイルになるリスクを低減できます。癖は長時間、何日にもわたり続けることで歯並び
に悪影響を与えます。
ご自分では気付きにくいため、写真を見返したり家族に聞いたりして歯並びが悪くなりや
すい癖や生活習慣がないかチェックしましょう。
ガミースマイルの治療方法
ガミースマイルの治療方法は、原因により異なりますので自分にぴったりの治療を探して
みましょう。
注射による治療
筋弛緩作用のある製剤を注入し、筋肉の活動を一時的ですが抑えることが可能です。
この注射により上唇の筋肉が緩まることで、唇が上に持ち上がりすぎずに歯ぐきの露出が
軽減されます。治療時間も短く比較的簡単にできる治療ですが、効果は一時的です。
外科手術
歯ぐきの位置や骨の大きさや成長が問題のケースでは、外科手術が必要になります。
歯ぐきの位置が問題の場合は、歯周病外科手術を行い歯ぐきを切り位置を変更します。
顎の骨に問題がある場合は、顎の骨を削る外科手術を行い歯と歯ぐきの位置関係を調整し
ます。これにより、笑ったときに歯ぐきが見え過ぎるのを防ぐことが可能です。
歯列矯正
歯並びや噛み合わせに問題がある場合は、歯列矯正をご提案いたします。
歯列矯正では、噛み合わせを調子し歯と歯ぐきの位置関係や、お口周りの筋肉を整えるト
レーニングを併用して行うことが可能です。
当院では、以下の矯正装置から選択することができます。
【表側矯正】
歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を貼り付けて金属のワイヤーを通すことで歯並
びを整える方法です。
当院ではできるだけ目立ちにくい治療を受けていただけるように白や透明のブラケットを
使用することが可能です。
【裏側矯正】
裏側矯正は歯の裏側にブラケットを貼り付けてワイヤーを通すため表側矯正に比べて目立
ちにくいのが特徴です。
歯の裏側に装置がついているため、慣れるまで違和感がありますが他人から矯正治療して
いることに気付かれたくない方に人気を集めています。
裏側矯正は出っ歯や受け口など前歯に問題がある場合、奥に引っ張るのことを得意として
いるため、出っ歯によりガミースマイルになっている方におすすめです。
【マウスピース型矯正】
マウスピース型矯正は透明の歯型のトレーを装着することで歯並びを改善する方法です。
当院では「インビザライン」というマウスピース型矯正を採用しており、デジタルスキャ
ンで歯の型取りを行い患者様にぴったりの装置を製作することが可能です。
ガミースマイルの状態にもよりますが、マウスピース型矯正で対応できる症例もあります
のでご相談ください。