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投稿日:2025.7.7

歯に隙間があると口臭の原因になる?

皆様、こんにちは。
りんくすビル6階にある「仙台キュア矯正歯科」です。
「お口が臭う……」といったお悩みがある方も少なくありません。
口臭がある原因のひとつしてあげられるのは、歯並びの悪さです。
歯に隙間があると口臭の原因になることがあります。
今回は、歯の隙間があると口臭が発生するのか、原因や改善方法などを解説します。

歯の隙間があると口臭が発生する?

頬杖 歯並び

歯の隙間があると口臭が発生することがあります。
歯と歯の間や上下の歯の間に隙間がある方が、汚れが詰まりやすく歯磨きがしにくいため
口臭が発生することがあるのです。
汚れが詰まったことを放置すると虫歯や歯周病になることがあるため、毎日お口の中を
清潔に保つことが大切です。

歯の隙間があると口臭が発生する原因

歯の隙間があると口臭が発生する可能性があり、さまざまな理由が原因になります。

歯垢

酸性 虫歯

歯と歯の間に隙間があると、食事をしたときに食べものが詰まりやすくなります。
一部の歯並びが悪いだけでも同じ場所に食べものが詰まり毎日汚れが蓄積することがあり
ます。
食べかすが溜まったのを放置すると食べものの中で細菌が増殖して「歯垢(プラーク)」
に変化します。このプラークは細菌の塊で歯周病や虫歯の細菌も存在しており、細菌が
発生するガスにより口臭が強くなることも。
そして、歯の歯垢をしっかり取り除けていないと2日くらいで歯垢は石のように硬い「歯
石」に変化してしまいます。歯石は歯磨きだけでは落としきれないため、歯科医院で歯の
クリーニングを受ける必要があります。歯石の表面はザラザラしているため歯垢や汚れが
付きやすい状況になってしまいますので、溜めることなく定期的に除去しましょう。

歯周病

歯周病は、歯の隙間などに付着した歯垢が原因で引き起こされます。
歯ぐきの腫れや出血からはじまり歯を支えている顎の骨が溶かされてしまい、歯がぐらぐ
らと動いてくる病気です。
歯周病は初期症状がほとんどないためかなり進行してからしか気づかないことが多く、最
悪の場合歯が抜け落ちてしまうこともあるのです。
歯の隙間があると歯垢がたまったことに気付かずに、歯周病の細菌が増殖して歯周病に罹
患しやすくなります。
歯周病は国民の8割が罹患しているといわれている病気で、歯を失うリスク第1位の原因と
なっています。
歯周病の細菌が発生するガスは、歯周病特有の臭いがあり「玉ねぎが腐った臭い」と言わ
れています。この臭いが発生する状態はかなり歯周病が進んでいる可能性が高いため、早
めに治療を行いましょう。

虫歯

ミュータンス菌 虫歯

歯の隙間があり食べかすや歯垢が放置されると、歯周病だけではなく虫歯にもなる可能
性が高まります。
虫歯になると以下のような状態で進行します。
・歯の表面に白濁が現れる
・歯の表面に穴が空く
・歯の頭が崩壊する
・歯の神経が死ぬ
虫歯が進行すると「ドブのような臭い」「腐った臭い」など強い口臭が出ることがあり
ます。
虫歯も初期症状はほとんどなく、冷たいものやあついものがしみてはじめて虫歯と気
付くことがあります。
虫歯にならないためにも歯垢を毎日のセルフケアでしっかり取り除き、定期的に歯の検
診を受けることが大切です。

乾燥

歯に隙間があると歯と歯の間から空気が入りやすく乾燥して口臭がひどくなることがあり
ます。
また、歯に隙間があるような歯並びの場合しっかりお口を閉じることができずに口呼吸に
なる方もいらっしゃいます。
口呼吸になると唾液の分泌が少なくお口の中が清潔に保ちにくくなります。
唾液には「お口を潤す」だけではなく「抗菌作用」「再石灰化を促進する」「自浄作用」
などの働きが期待できます。
そして唾液の分泌量が少ないと、さまざまなお口のトラブルを引き起こしやすくなり口臭
を引き起こす可能性が高まるのです。

歯の隙間が空く歯並び

歯の隙間が空くような歯並びは、「出っ歯や受け口」「空隙歯列」などが挙げられます。
このような歯並びの方は、口臭が発生しないようにするためにも歯並びの改善をすること
が大切です。

出っ歯や受け口

出っ歯と受け口それぞれを詳しく見てましょう。
出っ歯とは、上の歯が唇側に傾斜したり、上の顎が下の顎よりも成長しすぎたりしてお口
元が出ている状態を指します。
一方受け口とは、下の歯が唇側に傾斜したり、下の顎が上の顎よりも前方に出たりして、
上下の噛み合わせが反対になっている状態を指します。
そして、上下の歯がしっかり噛み合わせられないため上下の歯の間に隙間が空きます。
上下の歯の間に隙間ができると、口呼吸になりやすくなりお口のトラブルや口臭が引き起
ることがありますよ。
出っ歯や受け口は、お口元がボコっと膨らむため唇がしっかり閉じられなくなる方も少な
くありません。

空隙歯列

隙間 すきっ歯

空隙歯列は、歯と歯の間に隙間ができる歯並びのことです。
隣合う歯の間に隙間ができている状態を空隙歯列と呼び、すべての歯全体に隙間ができる
状態や中心の前歯だけに隙間ができる「正中離開(せいちゅうりかい)」も空隙歯列に分
類されます。
歯と歯の間に大きな隙間がある場合や、歯と歯の間にすこしずつ隙間ができる場合も。
このように歯と歯の間に隙間ができる原因は、先天的な原因や後天的な原因が挙げられま
す。
歯が生まれつき小さい「矮小歯」がある方や、歯の大きさが平均よりも小さい方はすきっ
歯になる可能性が高まります。
また、舌で前歯を押す癖がある方は徐々に歯が前方に押し出されて出っ歯や受け口になる
ばかりか歯と歯の間に隙間ができることも。

口臭を予防する方法

口臭は予防することができます。
歯に隙間がある場合にできる口臭予防を紹介します。

セルフケアの見直し

歯 歯磨き

歯の隙間があり口臭が引き起こされている方は、セルフケアを見直すことが大切です。
歯と歯の間に食べかすや歯垢が溜まった状態を放置することで口臭が引き起こされたり、
他のお口のトラブルが引き起こされたりするため毎日のセルフケアが欠かせません。
歯並びがよい方であっても歯ブラシで歯垢を完全に落としきることは難しいです。
歯ブラシだけではどれだけ歯磨きが上手い方であっても6割くらいしか歯垢を落とせない
といわれています。
そのため、歯間ブラシやデンタルフロスを併用してセルフケアをすることで歯垢清掃除去
率を8割くらいまで高めることができます。
歯並びが悪い方は歯並びがよい方よりも完璧に歯磨きすることが困難なので、歯科医院で
適切なセルフケアの方法を身に付けておきましょう。

定期検診

歯の間に隙間がある方もそうでない方も歯の健康を守るためには、定期検診を歯科医院で
受けることが大切です。
セルフケアに加えて歯科医院で歯のクリーニングや検診を受けることで、お口の中を清潔
に保つことができるのです。

矯正治療

歯列矯正 矯正治療

歯に隙間がある限り、歯垢や食べかすは溜まりやすい状況は変わりません。
そのため、矯正治療で歯並びを整えることをおすすめします。
当院では、「裏側矯正(舌側矯正)」」や「マウスピース型矯正」といった目立ちにくい
矯正装置を取り扱っています。
裏側矯正(舌側矯正)」は、歯の裏側にブラケットと呼ばれる装置を貼り付けてワイヤー
を通して歯並びを整えます。
マウスピース型矯正は、透明のトレーを歯に装着して徐々に歯並びを整える取り外し式の
装置です。
歯の隙間がある歯並びに対しても「裏側矯正(舌側矯正)」」や「マウスピース型矯正」
を用いて治療を進めることができますので、お気軽にご相談ください。
すでに口臭が発生している場合で、虫歯や歯周病に罹患している方は治療を行いましょ
う。
矯正治療をする際も、虫歯や歯周病は先に治療しておくことが大切です。

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