投稿日:2024.11.25
歯並びが目立たない方法で矯正することはできる?
目次
歯並びが目立たない方法で矯正することはできる?
結論から言うと、歯並びが目立たない方法で矯正は可能です。「歯並びをキレイにしたいけ
ど、矯正装置を付けると歯並びが目立つのが心配」と悩む方も少なくありません。
また、矯正期間は長いからこそ歯並びが目立ちにくい方法で治療を終えたいですよね。そこ
で今回は、歯並びが目立ちにくい方法で矯正をする方法について紹介します。
歯並びが目立たず、治療期間が短くできる治療法も合わせて解説。歯並びが目立ちにくい方
法で矯正がしたい方は、是非この記事を参考にしてください。
歯並びが目立たない5つの矯正方法
歯並びが目立たない矯正方法には、次の5つがあります。
● 表側矯正
● 裏側矯正(舌側矯正)
● ハーフリンガル矯正
● マウスピース型矯正
まずは、それぞれの治療法を比較した表を確認しましょう。
矯正方法 | 表側矯正 | 裏側矯正 | ハーフリンガル矯正 | マウスピース型矯正 | セラミック矯正 |
特徴 | 歯の表側に装置を装着する。最も一般的で費用が比較的安価。見た目が気になりやすい。 | 歯の裏側に装置を装着する。見た目は気にならないが、費用が高くなりやすい。 | 上の歯は裏側、下の歯は表側に装置を装着する。見た目を気にしつつ、費用を抑えたい場合に適している。 | 透明なマウスピースを使用。取り外し可能で見た目が気にならないが、自己管理が必要。 | 歯を削った上にセラミックを被せる。治療期間は短いが、健康な歯を削る必要がある。 |
見た目の良さ | 装置が目立ちやすい | 装置が目立ちにくい | 笑った時に装置が見えることがある | 装置を付けていることがほとんどわからない | 自然な見た目にできる |
治療期間 | 1〜3年 | 1〜3年 | 2〜3.5年 | 1.5〜3年 | 2〜3ヶ月 |
金額 | 600,000円〜1,300,000円 | 1,200,000円〜1,500,000円 | 700,000円〜
1,300,000円 |
600,000円〜
1,000,000円 |
歯1本:50,000円〜200,000円 |
次からはそれぞれの治療法について詳しく解説します。
表側矯正
表側矯正は歯の表側にブラケットやワイヤーといった装置を付けて、歯並びを整える方法で
す。歯の表側に装置を付けるため、唇が閉じにくくなり口元のボリュームがでやすいのがデ
メリット。
矯正方法の中では歴史がありポピュラーな治療法ですが、金属のブラケットやワイヤーの装
置は目立ちやすく、嫌がられる方が多い傾向です。
しかし近年はプラスチックやセラミックのブラケット、ホワイトワイヤーにすることで装置
を目立ちにくくできます。歯並びへの適応症が広く、ほとんどの歯並びに対応可能。
表側矯正は他の矯正に比べて治療費を抑えることができます。費用相場は600,000円
〜1,300,000円です。なお、当院の表側矯正の費用は1,177,000円(税込)になり、治療法に
ついて詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。https://sendai-cure.jp/ortho/guide/
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正は、歯の内側にブラケットやワイヤー装置を付けて歯並びをキレイにします。歯の
裏側に装置を付けるため他人から矯正しているのがわかりにくく、歯が動く過程でも装置が
見えることはほとんどありません。
歯の内側は人によって窪みが違うため、付ける装置はオーダーメイドで費用が高額になりや
すいのがデメリット。装置の付け始めは言葉が発音しにくいですが、数週間〜1ヶ月ほどで
装置が付いている状態にも慣れて問題なく発音できるケースがほとんどです。
また、裏側矯正は表側矯正に比べて治療期間が長くなるという情報もありますが、治療期間
の差はありません。歯並びの状態によっては裏側矯正のほうが短期間で治療を終えるケース
もあるほどです。
裏側矯正の費用相場は、1,200,000円〜1,500,000円。装置がオーダーメイドであり、歯科医
師の高度な技術を必要とするため治療費を高めに設定している歯科医院が多い傾向です。
なお、当院の裏側矯正の費用は1,177,000円(税込)になっています。当院の裏側矯正に興
味がある方はこちらも確認してください。https://sendai-cure.jp/ortho/lingual/
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガルとは上顎は内側、下顎は歯の表側にブラケットやワイヤー装置を付けて治療
する方法です。片側だけ歯の裏側に装置を付けるため、ハーフ(半分)リンガル(舌側)と
呼ばれています。
下の歯は唇に覆われているため、周りから装置が見えにくくなっています。ただ、口を大き
く開けたり笑ったりした時には装置が見えることがあります。
下顎は歯の表側に装置が付いていることで、舌の動きが制限されません。その結果、発音障
害を引き起こさず、矯正前と変わらずにハッキリと話すことができます。
、
また、ハーフリンガル矯正は裏側矯正に比べて治療費を安く設定している歯科医院がほとん
どです。歯並びの見た目を気にしつつ、治療費を抑えたい方におすすめの矯正方法です。
ハーフリンガルの費用相場は700,000円〜13000,000円が一般的。なお、当院のハーフリン
ガルの費用は、1,287,000円(税込)です。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は、マウスピースを交換しながら歯並びを整えていく治療法です。使用
するマウスピースは半透明で装着しても周囲から気づかれることはほとんどありません。
マウスピース型矯正は、患者自身で取り外しが可能。食べ物が装置に絡まることがなく、歯
磨きもしっかりと行うことができます。
通院は歯科医院によって違いますが、2〜3ヶ月に一度の来院が一般的。忙しくて頻繁に通
院できない方にもおすすめな矯正方法です。
ただ、マウスピース型矯正は自己管理が治療の成功を左右するといっても過言ではありませ
ん。マウスピースの装着時間は1日22時間以上が必須。
装着時間を守れない場合は計画通りに歯が動かず、治療期間が延びることがあります。また
、通院回数が少ないぶん約1週間に一度のペースでマウスピースを患者自身で交換する必要
があります。
マウスピース型矯正の費用相場は600,000円〜1,000,000円が一般的。なお、当院のマウス
ピース型矯正の費用は1,122,000円(税込)になります。
当院のマウスピース型矯正について詳しく知りたい方は、こちらもあわせて確認してくださ
い。https://sendai-cure.jp/ortho/mouthpiece/
セラミック矯正
セラミック矯正とは、歯を削った上にセラミックの被せ物をする治療法のこと。歯を動かす
のではなく、歯を削って被せ物を付けて見た目をキレイにする補綴治療になります。
セラミックはお茶碗といった食器に使われる自然由来の陶材で、安全性が高く歯茎に馴染み
やすいため、金属アレルギーがある方でも安心して使用できます。歯の色や形、大きさにセ
ラミックの調整ができ、自分の理想とする歯にすることが可能です。
また、他の矯正とは違い歯を動かさないため、治療期間が2〜3ヶ月と短いのがメリット。
一方、セラミック矯正では健康な歯を削る必要があります。
歯がしみる、痛いといった症状が出た場合や歯並びの状態によっては、神経を取る処置を行
うケースも少なくありません。さらに、セラミックは永久的に使えるものではなく、欠けた
り壊れたりするリスクがあります。
セラミック矯正は見た目の改善は可能ですが、正しい噛み合わせにすることはできません。
そのため、噛み合わせに問題がある場合にはセラミック矯正ができないことがあります。
セラミック矯正の費用相場は、歯1本あたり50,000円〜200,000円になります。
抜歯をすると歯並びは目立ちやすい?
歯が並ぶスペースがないケースでは、抜歯をすることがあります。親知らずがある場合には
親知らずを抜歯しますが、親知らずがなく歯を後ろに動かすスペースがない時には前から4
番目の歯(第一小臼歯)または5番目の歯(第二小臼歯)を抜歯するのが一般的。
その他にも矮小歯(小さい歯のこと)を抜歯して歯が並ぶスペースを作ることがあります。
抜歯は矯正治療を始める前に行うため、抜歯をする位置によっては笑った時に歯がない部分
が見えてしまい見た目が悪いと感じてしまうことも少なくありません。
抜歯をせずに矯正治療はできますが、理想的な歯並びにできない可能性があるため、矯正の
進め方をしっかりと担当医と相談して納得できる方法で治療を行いましょう。また、抜歯を
せずにスペースをつくるディスキングという方法もあります。
ディスキングとは、歯を少しだけ削って歯の幅を小さくする治療法のこと。歯を削る量は
1〜2㎜程度で、歯並びの見た目への影響も少なくて済みます。
歯並びを目立たなく、早く終わらせる矯正方法
「歯並びが目立たない装置で、治療を早く終わらせたい」と思っている方も少なくありませ
ん。矯正治療は約2〜3年の治療期間がかかるのが一般的。
矯正期間を短くしたい方は、次の処置を取り入れるのがおすすめです。
● セルフライゲーションシステム
● 歯科矯正用アンカースクリュー
● コンビネーション治療
それぞれの処置について詳しく解説します。
セルフライゲーションシステム
セルフライゲーションシステムとは歯の自然な動きを利用しながら、短期間で歯並びを整え
る治療法のことです。表側矯正や裏側矯正では、ブラケットにワイヤーを細いワイヤーやゴ
ムで固定する方法が一般的。
この方法ではブラケットとワイヤーの間で摩擦が起き、歯の動きが鈍くなり治療期間が長く
なりやすい傾向です。一方で、セルフライゲーションブラケットを使用することでワイヤー
やゴムで固定する必要がなくなるため、摩擦が起きず歯が効率的に動きやすくなります。
その結果、痛みが少なく短期間で矯正を終えられる可能性があります。当院でもセルフライ
ゲーションシステムを取り入れています。詳しく知りたい方は、こちらも合わせてご覧くだ
さい。https://sendai-cure.jp/ortho/lingual/
歯科矯正用アンカースクリュー
歯科矯正用アンカースクリューとは、顎の骨に埋めた小さなネジを固定源として歯を動かす
方法のこと。大人の場合、骨が硬く歯が動きにくくなっています。
また、一般的な矯正は奥歯を固定源としていて、前歯を引っ張る時には奥歯も動いてしまい
コントロールが難しいのが現状。歯科矯正用アンカースクリューは顎の骨にしっかりと固定
しているため、正確で効率的に歯を動かせます。
その結果、治療がスムーズに進み矯正期間が短縮。使用するネジは奥歯の歯茎や上顎の裏な
どに埋め込むため、目立ちません。
なお、当院の歯科矯正用アンカースクリューについて詳しく知りたい方は、こちらもあわせ
てご覧ください。https://sendai-cure.jp/ortho/implant/
コンビネーション治療
裏側矯正(舌側矯正)とマウスピース型矯正を併せた治療がコンビネーション治療です。矯
正治療を開始する時は裏側矯正を行い、ある程度歯並びが整ってきた時にマウスピース型矯
正に移行します。
コンビネーション治療は矯正終了まで歯並びが目立たず、効率的に歯を動かすことが可能。
治療期間が短くできる可能性があります。
当院では、コンビネーション治療を取り入れています。気になる方はこちらも参考にしてく
ださい。https://sendai-cure.jp/ortho/combination/
まとめ
歯並びが目立たない矯正方法は次の通りです。
● 表側矯正(プラスチック、セラミックブラケット、ホワイトワイヤー使用)
● 裏側矯正(舌側矯正)
● ハーフリンガル矯正
● マウスピース型矯正
これらの矯正は治療方法や期間、費用などが違います。見た目も大事ですが、自分のライフ
スタイルにあった治療法を選ぶと挫折せずに最後まで治療を終えやすいです。
自分にあった矯正方法がどれなのか、信頼できる歯科医院に相談することから始めましょう
。なお、当院でも矯正相談を行っています。お気軽にご相談ください。