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投稿日:2024.9.16

歯列矯正を早く始めるべき理由8点

みなさん、こんにちは。
仙台キュア矯正歯科です。

歯並びに悩みがあると、いつから歯列矯正を始めるべきか悩みますよね。

お子様の場合は、「成長段階だからもしかしたら歯並びが気にならなくなるかもしれない
し」とか「永久歯が全て生え変わった後の成人矯正の方が微調整の必要がないのかな」な
んて思う方もいるでしょう。

結論から言うと歯列矯正は早めに始める方が良いです。
上下顎の前歯4本が生え変わったころ(8~9歳)を目安に開始するとメリットがたくさんあ
ります。

歯列矯正は保険が効かず高額治療になるので、費用の問題や環境などによって早くに開始
できない方も多いと思います。

もちろん大人になってから矯正することも遅くはないので、患者様が無理なく開始できる
タイミングがベストです。

もしタイミングで迷われている方は、早めに始めるべき理由を説明していきますので、是
非参考にしてみて下さい。

歯列矯正を早く始めるべき理由8点

1)顎骨の成長を利用できる

骨は永久歯に生え変わるころから成長し、20歳までには成長が完了します。

上顎骨から先行して成長し、一般的には小学生低学年から中学生の時期に成長のピークを
迎えます。

下顎骨は上顎骨と比較すると成長期は遅く、小学生高学年から中学生の時期にピークを迎
えますが、身長がグッと伸びる時期が終わる思春期くらいまで下顎の成長が続きます。

そのため顎の成長を利用して歯並びの治療ができるのは思春期終了までですが、上下顎と
も成長のピークは小学生です。

思春期終了まで成長が続いてるとは言うものの、10歳ごろまでには80%成長しているので
、8歳ごろから治療を開始するとよりスムーズでしょう。

顎の幅を広げる装置を装着し歯が並ぶスペースを作ることで、歯並びや咬み合わせの調整
ができるのは子供のうちだからできることです。

また骨は年を重ねるごとに硬くなってくるので、大人になってからの矯正治療は歯が動き
にくいことや痛みが強い場合があります。

成長中の子供の場合は歯が動きやすく、痛みが少ないのも早く始めるべきポイントです。

2)抜歯のリスクが低い

上記でも述べたように、小児矯正では顎の幅を広げて永久歯を並べるスペースを確保する
ので、過剰歯や永久歯の大きさなどに問題がなければ、健康な歯を抜歯せずに歯列矯正が
できます。

しかし顎の成長が終わってからだと顎の幅を広げることが不可能なので、大体中学生以降
になれば抜歯が必要になります。

成長は一般的に女子の方が早く個人差もあるので、なるべく早めに歯列矯正の相談に行っ
た方が良いタイミングで治療が開始できるでしょう。

3)上下の顎のバランスを整える

装置を使用して顎を広げることによって、上下のバランスを考えることができます。

顎の大きさ、歯並びが左右対称になるように調整することで、手術をしなくてもお顔の歪
みを改善できます。

お口のバランスが悪いと咬み合わせも悪くなるので、食べ物をしっかり噛めず咀嚼回数が
減り、食べ物を細かくする前に飲み込んでしまうと、胃腸に負担がかかり消化不良になり
かねません。

さらに体の歪みに繋がるので、姿勢が悪くなり腰痛や体の不調に悩まされる原因になるの
で、健康な身体を作るためにはお口のバランスがとても重要です。

4)歯磨きがしやすくなる

凹凸のある歯並びだと、歯ブラシが当てにくく磨き残しが多くなります。

しかし歯並びが綺麗に整うことで、歯ブラシが全体的に当たりやすくなるので磨き残しが
少なくなります。

また、フロスや歯間ブラシなども通しやすくなるので、ご自身で口腔内の管理がしやすく
なります。

5)虫歯や歯周病のリスクが軽減する

毎日のセルフケアでしっかり汚れを落とせるようになり、口腔内の管理ができるようにな
ると虫歯や歯周病になるリスクが軽減できます。

仕上げ磨きがなくなり、親の管理下から離れると虫歯になるお子様が増えますが、その時
期に磨きやすい環境になっていると安心です。

しかしご自身では必ず磨ききれない部分もあるので、定期的に歯医者にクリーニングに行
くようにしましょう。

6)顎関節症のリスクが軽減する

歯並びや咬み合わせが悪いと顎関節に負担をかけるので、お口の開閉時の問題や頭痛・肩
こりなどの原因になる顎関節症になりやすくなります。

歯並びを整え咬み合わせを改善するとバランスよく噛めるようになり、一部に過度な負担
がかかる事がなくなるので、顎関節症のリスクも軽減されます。

7)悪習癖が改善できる

早くに歯列矯正を行うと歯並びが悪くなる原因の長期の指しゃぶりや爪噛み、口呼吸や低
位舌などの悪習癖の改善が期待できます。

悪習癖が続くと、矯正治療が終了しても歯並びが元に戻る「後戻り」の原因になってしま
い、全身の健康の悪影響になるので早めの改善が望ましいです。

8)治療費を安く抑えられる

小児矯正の子供の成長を利用して歯並びが綺麗に生え揃うことができれば、ワイヤー矯正
などをする必要がなくなるので矯正治療費を安く抑えれます。

歯科医院によって費用は変わりますが、高額な矯正治療費を少しでも安くできる可能性が
あります。

小児矯正の治療費は大体30~50万円、調整料が3~5千円くらいかかるのに対して2期治療(
成人矯正)は大体80~100万円、調整料が同じく3~5千円くらいが目安になります。

このように早く始めるメリットもありますが、もちろんデメッリトもあります。
矯正治療は患者さんの協力をなくしては進めることができません。

小児矯正となるとお子様の理解も必要になるので、デメリットについてもお話します。

小児矯正のデメリット

1)治療期間が長い

小児矯正の治療を開始するタイミングは8歳から9歳(小学2年生~3年生)がベストです。
観察期間も含めて早ければ8歳から永久歯が生え揃うまで続くので、治療期間が長くなる
分通院期間も長くなります。

2)虫歯や歯肉炎のリスクが上がる

矯正装置があると食べ物が詰まりやすく、歯磨きも難しくなるので磨き残しにより虫歯や
歯茎が腫れやすくなります。

虫歯や歯肉炎のリスクを下げるには仕上げ磨きは必須であり、甘い物や間食の摂り方など
食生活にも注意をしなければいけません。

永久歯の生えたてはエナメル質が柔らかく虫歯になりやすい状態なので、より一層セルフ
ケアが重要であり管理が必要になります。

3)お子様のストレスになる

小さいうちに矯正治療を望む子はあまりいないと思います。

ほとんどがご両親のすすめからなので、矯正治療に対して前向きではないため、矯正装置
や通院にストレスを感じやすいです。

治療を開始する前にしっかりと説明し理解をしてもらってから行うことが、お子様の負担
の軽減に繋がります。

お子様の将来のために治療が必要なことを理解してもらうことが理想的です。
小児矯正は顎の成長を利用した子供のうちしかできない治療方法です。

デメリットもありますが早く歯列矯正を始めれば、その分早く口腔内の環境が整うので、
コンプレックスの解消や健康のためになります。
お子様の理解と協力を得られるなら早めに治療を開始することをお勧めします。

歯の生え変わりも個人差があるので、治療を始める時期が不安な方は小学生になったタイ
ミングで一度歯医者に相談してみましょう。

費用や環境の問題で小児矯正ができない場合もあると思います。
成人矯正は虫歯や歯周病がなければ年齢制限はないので、できるタイミングになればぜひ
ご検討ください。

歯並びが気になる場合や質問などありましたら、お気軽にお問合せください。

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