投稿日:2023.7.14
歯茎が見えているとどこからがガミースマイルになる?
こんにちは
仙台市青葉区にある仙台キュア矯正歯科です(*^^*)
本日はガミースマイルについてブログを書かせていただきました。
是非最後までご覧ください。
目次
ガミースマイルとは・・・?
ガミースマイルとは、笑った時に通常よりも多く口元から歯茎が見えている状態を指します。
「イー」と上下の歯をかみ合わせたときに、上唇に隠れ上顎の歯茎は見えない又は少し見えるのが通常です。
しかし、大幅に上顎の歯茎が見えていると、見た目にも変化があり、コンプレックスに感じてしまう方も少なくありません。
笑うと歯茎が3mm以上見える状態で、笑った時に歯茎が大きく目立つお口の症状を「ガミースマイル」と呼びます。
具体的には笑った時の歯茎の露出が3mmを超えると、ガミースマイルだと判断されます。
特にアジア人の骨格に多く、欧米人の骨格には少ないと言われています。
芸能人でもガミースマイルの方はおられるので、必ずしも審美的に不利になるとは限りませんが、コンプレックスに感じている方が多いのも事実です。
ガミースマイルは決して病気というわけではありませんが、多くの方がコンプレックスを感じるお口元の症状です。
ガミースマイルになる原因は・・・?
ガミースマイルは笑った際に歯茎が目立つ状態ですが、その原因は一つではありません。
同じように見えるガミースマイルでも異なる原因で症状が起きていたり、複数の原因が重なり合った重度のガミースマイルも存在します。
治療法も異なるため、ご自身のガミースマイルの原因を把握することがガミースマイル改善への一歩となります。
1. 歯の長さが短い・生えている位置が低い
人によっては、歯の長さが短かったり、そもそも歯の生えている位置が低かったりする場合があります。
長さが短いと、相対的に歯茎の面積が大きくなり目立ちやすくなるためガミースマイルとみなされやすいでしょう。
また低い位置から歯が生えている場合も、その分だけ歯茎が見える面積が増えてしまいます。
結果として、笑うと歯茎がみえるガミースマイルの状態になってしまうのです。
とくに、通常の歯の大きさよりも小さい矮小歯(わいしょうし)と呼ばれる場合は、
歯茎の幅も必然的に大きく見えるためガミースマイルとみなされることも多くあります。
矮小歯の数は個人によって異なり、1本であったり、全体的に矮小歯であったりするケースもあります。
矮小歯の原因は遺伝やビタミンD欠乏症などが考えられます。
2. 上顎骨の発達が過剰
ガミースマイルの要因で最も多いと考えられているのが「上顎骨の発達が過剰」な点です。
上顎骨とは名前のとおり上あごにある骨のことで、ここの骨が長くて前に突き出していると、
歯茎と歯が自然に前に出てきてしまいガミースマイルになってしまうのです。
上顎の骨が過剰に発達し前に突き出ているように位置している場合、上唇に収まり切れず歯茎が口元から見えてしまいます。
上顎の骨が前に突き出ている(上顎前突)の場合は、ガミースマイルと合わせて出っ歯の状態でもあります。
ガミースマイルに加えて出っ歯であった場合、さらに見た目にコンプレックスを抱え精神的負担が大きいものとなります。
3. 上唇を上げる力が強い
上唇周りの筋力が強いために、骨格や歯に問題がなくても笑うと余計に上唇をあげてしまうことから歯茎が見えやすくなるケースも多くみられます。
ちなみにこれらは先天的なもので、遺伝する可能性があると考えられています。
また、上唇挙筋の力が正常値であっても、上唇が薄い(縦幅がない)場合、お口を少し開けただけでも上唇があがり歯茎が口元から見えてしまい、
ガミースマイルの状態となってしまいます。
4.親や祖父母からの遺伝要素
ガミースマイルは歯や歯茎、骨格、筋肉などさまざまな要素が関係してるため、親や祖父母もガミースマイルの場合、
その子もガミースマイルになる要素をもっていると考えられます。
ただ、遺伝的要素があるからといって、必ずしもガミースマイルになると決まったわけではありません。
5.過蓋咬合(ディープバイト)
下の前歯が上の前歯で覆い被されて、かみ合わせが深い状態のことを過蓋咬合(ディープバイト)といいます。
過蓋咬合の原因は遺伝や強い歯ぎしりなど様々ですが、上の前歯が下の前歯に覆いかぶさっているため、
笑った時に歯茎が見えるガミースマイルになりやすい傾向にあります。
ガミースマイルの原因は1つだけでなく、2つ以上の原因が該当する場合があります。
このような場合、より歯茎が目立ちやすくなり、重度のガミースマイルとなることがあります。
それぞれの原因や症状の度合いによって適切な治療方法を選択することが大切です。
ガミースマイルの治療方法
矯正
1. 通常の歯列矯正と同じ「ワイヤー矯正」
2. 1に加え前歯にもワイヤーを入れるアンカースクリュー(ミニスクリュー)の「インプラント矯正」
3. 矯正を周りに知られたくない人向けの「裏側矯正」
マウスピース矯正
ガミースマイルはマウスピース矯正で改善できることもあります。
例えば、歯が前に出ていることで歯茎が余分に見えている場合などです。
マウスピース矯正で、ガミースマイルを一定まで治療して、それでもまだ気になる場合は他の治療を患者様の状況に合わせて提案していくことも可能です。
上唇粘膜切除術
上唇粘膜切除術とは、上唇の内側と歯茎を切除して縫い縮める手術のことです。
主に上唇の筋肉の力が強いために起こるガミースマイルに適しています。
注意点としては、手術後に上唇を上げすぎないようにすることです。
上げすぎてしまうと縫合した部分が開いてしまい、再手術となる可能性が高くなります。
ボトックス注射
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌の毒素(ボツリヌストキシン)を医薬品として生成したものを注射し、
神経から筋肉へと伝わる信号を遮断して筋肉の動きを抑える治療法です。
上唇粘膜切除術と併用されることが多く、上唇の筋肉の動きを抑えることで縫合部を守ることがメリットとして挙げられます。
ちなみに、ボトックス注射自体の効果は約3~6ヵ月といわれているため、単体で治療を受ける場合は定期的に注射してもらう必要があります。
一時的な改善をはかりたい人におすすめです。
歯冠長延長術
歯冠長延長術とは、歯茎が見える面積を減らす治療方法です。
この方法は、歯がもともと短い人や歯並びが悪い人、出っ歯に悩む人に推奨されるもので、歯と歯茎を削り取った後にセラミックの歯を入れ込みます。
そのためセラミック法との併用になるでしょう。
上顎骨切り手術
上顎骨切り手術は「上顎骨体移動術」とも呼ばれており、上あごの骨を引っ込めて歯の出っ張り自体を抑える治療法です。
基本的には上の歯の4番目を抜歯してスペース作ります。そのスペース分だけ前歯を引っ込めて出ている歯や歯茎を目立たなくさせます。
個人差もありますが、最大で7mmほど引っ込められる効果が期待できます。
ガミースマイルのせいで口を大きく開けたり、笑うことをためらったりしてしまう方も少なくありません。
日常生活において「口元を見られたくない」というコンプレックスは、日常生活を窮屈に感じてしまうかもしれません。
ガミースマイルのタイプは複数存在するため、自身にあった治療法で改善していくことが大切です。
まずは、ガミースマイル治療を行っているクリニックで検査をしてみて
どの治療方法で改善されるかなどは検査結果によって決まります。
お悩みの方は一度歯科医院のほうに相談してみてください。