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ブログ

投稿日:2024.4.1

矯正歯科の専門医ってなに?矯正歯科選びに役立つヒント

みなさん、こんにちは。
仙台キュア矯正歯科です。

近年ではコロナ禍でマスクを着用する習慣がついた影響からか、国内でマウスピース矯正
が流行った影響からか、歯列矯正を行う患者様が男女問わず急増しています。
特に日本人は骨格的に歯並びが悪くなりやすいので、歯列矯正を考えている方は多いでし
ょう。
しかしいざ矯正治療をする歯科医院を探すと、歯科医院の数が多いので「どこに受診した
らいいのかわからない。」と言う方も少なくないと思います。
実際に全国の歯科医院の数はコンビニよりも多く、約67000件の歯科医院が開業されてお
り、その中で矯正歯科の看板を掲げている歯科医院は約21000件です。

一般的に矯正治療を受ける場合は、以下の3パターンあります。
1. 矯正治療を行っている一般歯科
2. 矯正治療専門の歯科医院
3. 歯科大学付属病院
この3つの選択肢がありますが、医師の経験や技術面に関してはカウンセリングに行って
判断できるものではありません。
上記の各歯科医院の特徴や利点についてや、矯正歯科を選ぶ判断材料を説明していきます

矯正歯科を選ぶポイント

矯正治療は高額なお金と長い月日と引き換えに、綺麗な歯並びと正しい咬み合わせを手に
入れることができますが、そこには歯科医師の実績と経験の豊富さが必要になります。
どこで矯正治療を受けても同じと思われている方もいるかもしれませんが、治療技術の低
い歯科医院だと仕上がりに満足いかなかったり、歯並び重視で咬み合わせを整えずに完了
するケースもあります。
最近人気のマウスピース矯正の気を付けないといけないところは、経験と実績の少ない歯
科医師でも簡単にマウスピース矯正を取り扱えてしまうことです。

需要があるため取り入れる歯科医院が増えていますが、マウスピース矯正はレントゲン写
真や歯型を基に、患者様の口腔内を実際に見ていないマウスピースメーカーがコンピュー
ターで作製するシステムです。
そのため、マウスピースメーカーから送られてきたマウスピースを患者様に渡すだけなの
で、経験の浅い歯科医師が計画性もなく始めれてしまうので失敗する事例も多くあります

正確な精密検査と実績と経験のある歯科医師が立てた治療計画と、治療の経過と仕上がり
の状態を一人ひとりしっかり見て、適切に治療を進めていくことが重要です。

その中で1つの判断材料になるのが「資格」です。
矯正歯科の治療技術の高さや実績を証明する「認定医」と「臨床指導医(旧専門医)」とい
う公益社団法人日本矯正歯科学会が運営する専門的な資格があります。
現在矯正歯科治療を行っている歯科医師は約2万人ほど存在していますが、その中で認定
医は約3000人、臨床指導医は約300人しかいてません。
矯正治療費や通院のしやすさももちろん大事ではありますが、矯正治療を行っているすべ
ての歯科医院が矯正治療に対して実績のあるスペシャリストとは限りません。
認定資格者が矯正治療を行っている医師の総数に対して少ないので身近な存在ではないか
もしれませんが、安心して高いレベルの治療を受けれる1つの目安になるでしょう。

両者の違いは審査基準が異なり、臨床指導医の方がより厳しく高度な実績や技術が認めら
れます。

□認定医

・日本矯正歯科学会会員を5年以上在籍している
・矯正歯科医院にて指導医の下で5年以上従事している
・学会誌への論文発表している
・試験に合格している

□臨床指導医(旧専門医)

・認定医資格を取得している
・日本矯正歯科学会会員に7年以上在籍している
・矯正歯科に関連する論文発表している
・日本矯正歯科学会が定める10の治療例を提出し合格している
・試験に合格している

資格を取得していなくても矯正歯科医として活躍している方もいてますが、認定資格者は
確実に十分な知識と実績があるので信頼しやすいでしょう。

3つの選択肢の特徴

1.矯正治療を行っている一般歯科

一般歯科はかかりつけ医として地域住民の虫歯治療やインプラント、クリーニングなど総
合的な治療を行っている歯科医院です。
行き慣れた歯科医院の場合は家から近かったり、医師やスタッフの雰囲気も知っているの
で通院しやすく、矯正治療前の抜歯や治療中の虫歯治療・クリーニングなども1つの歯科
医院で行えることがメリットです。
しかし一般歯科の場合、主治医が矯正治療を行うところは少なく、非常勤の矯正専門医を
雇っているため矯正の診療日が決められています。
週に1回、もしくは月に1~2回の診療日に合わせて予約を取らないといけないのでスケジ
ューリングが難しく、診療日に患者が集中するため待ち時間が発生しやすいです。
さらに矯正装置が外れてしまったり、痛みが出たりトラブルが起きても診療日以外は矯正
専門医が出勤していないので、急患対応ができない場合もあります。
アルバイト感覚の矯正専門医も少なくはないので、辞めてしまい引継ぎでトラブルになる
リスクも考えられます。
最近では矯正専門医を雇わずにマウスピース矯正のみを行っている医院も増えてきていま
すが、上記で述べたように矯正の知識も技術もない歯科医師でもセミナーを受講すれば行
えるので、質の高い治療は期待できません。
通院や治療をすべて1つのところで済むのは利点ですが、矯正のレベルや歯のことを考える
と欠点も多いように思います。

2.矯正治療専門の歯科医院

矯正を専門に行っている矯正歯科は、大学病院で5年間の研修を行い認定医の資格を取得
した医師が開業しているケースが多いです。
医師に専門的な知識や実績があるのはもちろんですが、勤務しているスタッフも一般歯科
のスタッフと比較すると矯正に関する知識は高いでしょう。
矯正専門医が常勤で診療日時の幅が広いので、スケジュール調整がしやすく急なトラブル
にも早期に対応してくれるので安心です。

一般歯科での矯正治療に対する設備が不十分なところが多く、適応範囲も比較的軽度な歯
並びに限局していますが、矯正歯科の場合は専門医なので必要な設備は整っており、子供
から大人まで、そして難症例まで対応してます。
さらに矯正歯科医のレベルが高いため、適応範囲が広く繊細な技術が求められる裏側矯正
も対応しています。
そのため患者様の希望を考慮した上で最適な治療方法を提案することができます。
矯正治療費は保険適用されないため高額になってしまいますが、一般歯科によってはクレ
ジットカード払いや分割払いができない医院もあります。
矯正歯科の場合はクレジットカード払いや分割払い、デンタルローンに対応している医院
が多いので、支払い方法を選べる点も大きなメリットになるでしょう。

3. 歯科大学附属病院

大学病院は矯正専門医が多く在籍していますが、実習生や研修医の教育機関でもあるので
、治療の様子を見学されたり、医師の指示のもと研修医が治療に当たることが多いです。
しかし設備が整っているので顎変形症や口蓋裂などの特殊な治療にも対応しているため、
臨床経験や知識は多くレベルの高い研修医もたくさんおり、波長が合わない担当医は変更
することもできます。
診療時間が短く希望の時間に予約が取れない場合もありますが、特殊な治療に関しては一
般歯科から紹介されるケースもあります。
矯正歯科以外の科と連携しているので、抜歯や虫歯治療が必要な際にはスムーズに治療を
受けすことができます。

それぞれの目的や利点が異なるので、ご自身の優先する事項によって選び方は変わると思
います。
大切な歯を今よりもっと大切にするために、後悔しないように慎重に矯正歯科選びをして
ください。
歯並びや矯正治療のお悩みなど、いつでもお気軽にご相談ください。