menu
close

ブログ

投稿日:2024.10.28

骨格によって歯並びが変化する?

骨格によって歯並びが変化する

「骨格によって歯並びって変わるの?」「顔の形が歯並びに影響する?」
「歯の並びと骨格は関係している?」
骨格と歯並びについて気になる方もいるかと思います。
骨格によって歯並びが変化するというのは本当でしょうか?
結論、骨格と歯並びは密接に関係しており、顔の骨組みによって歯列も変化します。
この記事では、骨格の種類と歯並びの関係について解説します。また、骨格に合わせた矯正
治療の方法や注意点もみていきましょう。
骨の構造からくる歯列の変化を防ぐためには、どのような対策が必要なのでしょうか?ぜひ
最後までお読みください。

骨格と歯並びの関係とは

人の骨組みと歯並びの関係とは、どのようなものでしょうか。一見、関係なさそうに思える
かもしれませんが、骨格は歯列に影響してきます。
上下の顎のバランスが整っていると、歯もきれいに並びやすいです。でも逆に、顎に歪みが
あると、歯が正しい位置に収まりにくくなって歯の並びが乱れることがあります。

歯並び

歯並びとは、歯が並んでいる状態のことをいいます。歯の形や大きさ、数などによって決ま
ると思われがちですが、骨の大きさや形によっても変わってくるのです。

骨格

骨格とは、人間の体を支える骨の構造のことです。骨格には個人差があり、顎の大きさや位
置、頭蓋骨の形などが異なります。これらの骨の特徴は、歯並びにも反映されるのです。

骨格と歯並び

骨格と歯並びの関係は、主に顎の骨にあります。

顎の骨は、上顎と下顎に分かれていますが、上顎は固定されているのに対して、下顎は動く
ことができます。下顎が動くことで、噛む力や発音などに影響します。
下顎の位置や形は、歯の並びによっても変わります。歯並びが良い場合は、下顎が正しい位
置にありますが、歯並びが悪い場合は、下顎が前に出たり後ろに引っ込んだりします。これ
は、歯と歯が噛み合わないために、下顎が無理な姿勢を取らざるを得ないからです。
下顎の位置や形が変わると、それに伴って顔の形や表情も変わります。また、下顎が正しく
ない位置にあると、首や肩の筋肉にも負担がかかります。これらのことから、骨と歯の関係
は、見た目だけでなく健康にも大きく影響することが分かります。

骨格と歯並びの変化について

人間の体は、成長期にさまざまな変化を経験しますが、その中でも骨と歯列は特に大きく変
わります。骨の成長と歯の並びの変化の時期は、個人差がありますが、一般的には以下のよ
うになります。

骨格の変化

骨の大きさは、出生時から成人になるまでに約3倍に成長します。特に、思春期には急激な
成長が起こります。男性は12〜16歳、女性は10〜14歳がピークです。この時期には、顔の
形や体型も大きく変わります。骨の成長は、18〜20歳頃にほぼ終了します。

歯並びの変化

歯並びは、乳歯から永久歯に生え変わる時期に大きく影響を受けます。乳歯は、5〜8歳頃
から順次抜け始めますが、永久歯はそれよりも遅れて生えてきます。そのため、一時的に隙
間ができたり、歯が重なったりすることがあります。また、永久歯は乳歯よりも大きいため
、顎の成長に合わせて位置を調整する必要があります。歯列の変化は、12〜14歳頃までに
ほぼ終了します。

骨格と歯並びの変化の時期

特に、18歳前後までの成長期は、顎の成長とともに歯並びも変化しやすいです。この時期
に歯列矯正を受ければ、骨格の成長に合わせて無理なく歯並びを整えることができます。
骨と歯列の変化の時期は、見た目や健康に影響する重要な時期です。この時期に適切なケア
を行うことで、将来的なトラブルを防ぐことができるでしょう。

顔の骨格の種類と傾向

大きく、顔の骨組みは以下の3つのタイプに分けられます。
長いお顔(かみ合わせが浅い傾向)
● 顔は長く、垂直的には開咬になりやすいです。
● 噛む力が比較的弱く、あごが細い傾向があります。
● 開口やガミースマイルといった症状になりやすい。
標準的な顔の長さ
● 垂直的な顔の長さは標準的であり、前後の骨格的に問題が起こりにくいです。
● 噛む力は標準的で、前歯の垂直的な重なり(深さ)も標準的です。
● でこぼこや口元の突出などの問題が一般的に起こりやすいです。
短いお顔(かみ合わせが深い傾向)
● 噛む力が比較的強く、エラが張る傾向があります。
● 垂直的には短頭系(ショートフェイス)で、噛む力が強く、過蓋咬合になりやすい
です。
● くいしばりや歯ぎしり、歯の擦り減りなどが一般的に起こりやすいです。

これらの顔のタイプは、遺伝的な要素や発育期の環境などによって決まります。しかし、加
齢や生活習慣などによっても変化する可能性があります。例えば、加齢によって顎関節や筋
肉が衰えたり、生活習慣によって咬み合わせや噛む力が変わったりすると、骨格にも影響を
与えます。その結果、歯並びAも変化することもあるのです。

骨格に影響する悪習慣

身体の健康と美しさを保つために大切なことの一つは、良い姿勢をキープすることです。日
常生活の中で見逃しがちな悪習慣が身体や顔の歪みを招く原因となります。特に、リモート
ワーク時代には気をつけたいポイントです。

長時間同じ姿勢

デスクワークやスマートフォンの使用などで長時間同じ姿勢を続けることは、背骨や首の骨
の歪みを招きやすく、顔のバランスや噛み合わせにも影響を及ぼします。
身体の偏った使い方
バッグを片側にかけたり、脚を組んだり、片側だけで食べ物を噛むなどの身体の使い方に偏
りがあると、顎が歪む可能性があります。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりも顎の歪みを引き起こす原因となります。これらの習慣は、顔の筋肉
に過度の力がかかり、バランスが崩れて骨にも影響を及ぼします。
ストレスや緊張が原因とされているため、ストレスを緩和したり、必要に応じてナイトガー
ドを使用するなど、工夫が必要です。
身体の使い方や習慣に気を配り、良い姿勢を保つことで、骨格の歪みを予防しましょう。

骨格に合わせた歯並びの改善方法

美しい歯列にするには、土台に合わせた改善方法を選ぶことが大切です。

自身の状態を理解しよう

歯並びを改善させるには、まず自分の骨の状態を知ることも大切です。歯科医院でレントゲ
ンやCTなどの検査を受けることで、顎の形態や特徴を把握できます。その上で、歯科医師
と相談して、最適な方法を選ぶことが重要です。

適切な治療の選択

上下の顎がそれぞれ前に出ている前突の場合や、その逆の後退している場合などは、単に矯
正器具を付けるだけでは不十分です。顎の位置を調整するためには、手術や装置の併用が必
要になることもあります。顎の幅や高さを考慮して、骨格に合った矯正計画を立てる必要が
あります。

骨格と歯並びの関係を理解しよう!

個人の顎の形態により、歯の並びや噛み合わせが乱れる可能性があります。顎の骨を矯正す
るには、成長中に治療を行うのが効果的です。しかし、成長が止まった後でも歯列矯正や悪
習慣を治すことで改善できます。
成長後の骨を変えることは難しいですが、矯正治療は可能です。歯や噛み合わせが整うこと
で、歪みが改善され、顔の印象も良くなるでしょう。骨格を考慮した矯正治療は大切です。
顔のバランスや歯並びが気になる方は、ぜひ歯科医院で相談してみてください。
歯並びを整えることは、骨格を整えることでもあります。顎の形態と歯列の調和が、美しく
健康な笑顔を作り出すのです。骨と歯の関係を理解して、美しく健康な笑顔を手に入れまし
ょう!

関連ページ