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投稿日:2025.2.17

高いのには理由がある!?『裏側矯正』について

高いのには理由がある!?『裏側矯正』について
歯列矯正は見た目の改善が目的になり、基本的には自費診療になります。矯正装置はいくつ
か種類があり、その中でも裏側矯正は治療費が高いことで知られています。
そのため「金額と治療内容は見合っているの?」「他の矯正装置と何が違うの?」と感じて
いる方も少なくありません。そこで今回は、裏側矯正の費用が高い理由について詳しく解説
します。
裏側矯正に向いている人や費用を抑える方法についてもあわせて紹介。裏側矯正を検討して
いる方はぜひこの記事を参考にしてください。
なお、当院では裏側矯正からマウスピース型矯正といった幅広い治療法を取り扱っています
。当院の矯正治療の流れや内容などについて詳しく知りたい方は、こちらのページも確認し
ておきましょう

裏側矯正とは?

裏側矯正 リンガル

裏側矯正が高い理由の前に、裏側矯正について知っておきましょう。裏側矯正とは上下の歯
の内側にブラケットを付けて、ワイヤーで少しずつ引っ張りながら歯並びを整えていく方法
のことです。
歯科用語で歯の裏側が舌側(ぜっそく)と言うことから、舌側矯正とも呼ばれています。

矯正装置別、治療費用の相場

矯正装置別の治療費の相場は、下記の表のとおりです。
表側矯正 ハーフリンガル

矯正

マウスピース型
矯正

裏側矯正

治療費の相場 600,000円〜
1,300,000円

900,000円〜
1,300,000円

800,000円〜
1,300,000円

1,200,000円〜
1,500,000円
当院の治療費※ 1,177,000円 1,287,000円 1,122,000円 1,397,000円
なお、参考までに当院の治療費を紹介しています。※当院の治療費は全て税込で表示してい
ます。

裏側矯正が高い理由

疑問 はてな

上記の表からわかるように矯正治療は裏側矯正の他にも「表側矯正」「ハーフリンガル矯正
」「マウスピース型矯正」といった装置の中でも、裏側矯正の治療費は高い傾向です。その
理由は、次の3つが考えられます。
● 装置がオーダーメイド
● 高度な専門性と技術
● 処置の時間が長くなりやすい
それぞれについて詳しく解説します。

装置がオーダーメイド

裏側矯正の装置は、オーダーメイドで作られます。たとえば、表側矯正では既製品のブラケ
ットを使用するのが一般的ですが、裏側矯正では既製品のブラケットは使用できません。
歯の内側は個人によって形が複雑になっていて、歯を動かすには形に沿った装置を使う必要
があります。歯ひとつひとつにあった装置の制作費用がかかるため、治療費が高くなるので
す。

高度な専門性と技術

裏側矯正は、歯科医師の高度な技術が不可欠です。たとえば表側矯正では、歯の形を見なが
ら付けるブラケットを決めて調整しながら装着します。
いっぽう、裏側矯正は歯の内側が複雑な形になっているため、一度模型上で装置を付ける位
置や角度を確認してから、口内に取り付ける方法が一般的。正確な位置に装置を装着する技
術や経験が必要になります。
こういった歯科医師の高い専門性と技術が治療費にも反映されているのです。

処置の時間が長くなりやすい

裏側矯正は装置を段階的に微調整しながら、歯を少しずつ動かします。暗くて狭い歯の裏側
で細かな処置を行う必要があり、表側矯正より調整の難易度が高くなります。
1回の調整時間が長くなると、1日に診療できる患者数が限定され1人あたりの治療の値段が
高くなる傾向です。

裏側矯正の5つのメリット

歯 歯磨き

裏側矯正は治療費が高額になりやすいですが、次のようなメリットがあります。
● 外から器具が見えない
● 外見を気にせず食事できる
● 舌を動かす癖の改善に繋がる
● 虫歯や歯周病になりにくい
● ほとんどの症例に対応できる
それぞれについて、詳しく解説します。

外から器具が見えない

裏側矯正では歯の内側に装置を付けるため、他人から矯正を知られる心配がほとんどありま
せん。ただ、大きく口を開けた時は角度によって、装置が見えることがあるので注意しまし
ょう。

外見を気にせず食事ができる

ワイヤー矯正は歯に装置を固定するため、食事の際に装置を外すことができません。そのた
め、歯に食べかすが溜まりやすい傾向です。
裏側矯正の場合は食べかすが装置に詰まっても外から見えないため、気にせず食事を楽しめ
ます。

舌を動かす癖の改善に繋がる

歯並びが悪くなる原因のひとつに、習慣的な癖があります。たとえば、舌で前歯を押す癖が
あり、出っ歯や受け口になったという方も少なくありません。
歯並びをキレイにしても癖が残っていると、歯並びが戻る可能性があります。歯の内側に装
置を付けることで、歯を押す前に装置に舌先が当たって癖が改善することがあります。

虫歯や歯周病になりにくい

むし歯 菌

歯の裏側は常に唾液で潤っていて、虫歯や歯周病になりにくいです。唾液には殺菌作用や洗
浄作用といった効果があり、表側矯正に比べると裏側矯正は唾液の効果を受けやすいため、
虫歯や歯周病になりにくいでしょう。
とはいえ、汚れが溜まっていると虫歯や歯周病になるので、しっかりとケアする必要があり
ます。

ほとんどの症例に対応できる

裏側矯正は表側矯正と同様に、幅広い症例に対応できます。ただし、重度の受け口や叢生(
そうせい)の歯並びで、歯ではなく骨格に原因があるケースは外科処置が必要になる可能性
が高いです。
なお当院では、外科処置を先に行ってから矯正装置で歯並びを整えていく、サージェリー
ファーストというシステムを採用しています。

裏側矯正の3つのデメリット

裏側矯正は多くのメリットがあるいっぽうで、以下の3つのデメリットが考えられます。
● 滑舌に違和感を与える
● 舌に痛みが加わる可能性がある
● 歯磨きがしづらくなる
それぞれについて、詳しく解説します。

滑舌に違和感を与える

歯の内側に装置を付けることで、舌の動きが制限され滑舌に影響が出やすいです。特にサ行
やタ行、ナ行など、上顎に舌を付けての発音がハッキリとできないことがあります。
ただ、言葉を発音しにくいのは一時的で、装置が付いている状態に慣れて問題なく発音でき
るケースがほとんどです。装置に慣れるまで個人差はありますが、装着から1週間〜1ヶ月
ほどで慣れることが多いです。

舌に痛みが加わる可能性がある

歯の裏側に装置を付けることで、ブラケットやワイヤーに舌が当たって傷ができたり口内炎
ができたりすることがあります。口内のトラブルは装置の付け始めに起きやすく、装置を付
けてから2週間前後で、症状が落ち着くケースがほとんどです。

歯磨きがしづらくなる

裏側矯正は装置を歯に固定するため、患者自身で取り外しができません。装置と歯の境目に
汚れや食べかすが溜まって、磨き残しが多くなりやすいです。
特に奥歯の内側は見えにくく、歯磨きの難易度が高くなります。そのため、矯正装置を付け
た後は、歯磨き指導を受けるのがおすすめです。

歯科医師または歯科衛生士が口内に適した歯磨きアイテムや磨きかたを教えてくれるため、
効率的に歯磨きができるようになるでしょう。

裏側矯正の費用を抑える4つの方法

裏側矯正は費用が高額になりますが、下記の4つを確認または意識することで費用を抑える
ことに繋がります。
● 保険診療の適応
● デンタルローン・分割払い
● 医療費控除
● 担当医の指示を守る
それぞれについて、詳しく解説します。

保険診療の適応

前述したように、歯列矯正は基本的に自費診療です。しかし、以下の条件に当てはまる場合
は矯正治療が保険の対象になるので、担当医に確認しましょう。
● 先天的な咬合機能異常
● 顎変形症の手術前または後の矯正歯科治療
● 前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全が原因の咬合異常

デンタルローン・分割払い

矯正費用は高額で、まとまった金額を準備するのが難しい方も少なくありません。近年では
、矯正費をデンタルローンや分割払いという方法で支払うケースが多い傾向です。
デンタルローンや分割払いを活用すると、まとまった金額を準備する必要はありません。自
分の収入やライフスタイルにあわせて、毎月決まった金額を支払います。
なお、当院ではデンタルローンと分割払いの両方を取り扱っています。

医療費控除

医療費控除 お金

医療費控除とは、1年間の医療費の支払いが所得の額より上回っている場合に申告すること
で、所得税の一部が返金される制度のこと。歯列矯正が以下の条件に当てはまる場合、医療
費控除の対象となる可能性が高いです。
● 審美目的ではない

● 家族の年間医療費が100,000円以上
矯正治療が見た目の改善ではなく、噛み合わせや発音の改善が目的の場合には医療費控除の
対象になります。たとえば、重度の出っ歯で咀嚼が困難なケースや受け口や開咬で発音障害
がある症例など。
なお、医療費控除の対象となるには医師の診断書が必要のため、担当医に相談しましょう。

担当医の指示を守る

歯を効率的に動かす、噛み合わせを調整する時に顎間ゴムというゴムを、指定の部分に付け
るよう指示されることがあります。指示があったにも関わらず、ゴムを付けるのを忘れた場
合には予定より歯が動かず、治療期間が長くなることも少なくありません。
治療期間が延びることで、追加で治療費がかかる歯科医院もあります。そのため担当医の指
示を守ることは、費用を抑えることに繋がるのです。
なお、当院は追加費用が発生しないトータルフィー制度を導入しています。

まとめ

歯 歯並び 綺麗

裏側矯正は費用が高くなりがちですが、装置が目立ちにくく、さまざまな症例に対応できる
治療法です。歯列矯正は費用に注目してしまいますが、大事なのは自分の理想とする歯並び
にできるのか、自分のライフスタイルにあった治療法なのかです。
しっかりと担当医と話し合い、治療法を選択しましょう。また、裏側矯正を行う際は歯科医
師に豊富な実績や症例があるのかを、事前に確認しておくのがおすすめです。
なお、当院は裏側矯正の豊富な症例や経験はもちろん、安心して治療を受けられる環境が整
っています。まずはお気軽に、ご相談にお越しください。

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