投稿日:2023.10.30
出っ歯と叢生の矯正はどうやって選べばいい?
こんにちは🦷
仙台キュア矯正歯科です🌷
歯並びが悪いといっても、出っ歯や叢生など人によって歯並びは違います。
また、歯並びを改善しようと矯正治療をする際もさまざまな種類の矯正装置があり
「どれが自分にあっているのだろう……」と悩みますよね。
今回は、出っ歯と叢生の矯正治療の種類、それぞれの歯並びの特徴を紹介します。
目次
出っ歯と叢生とは?
まずは出っ歯や叢生とは、どのような歯並びのことを指すのか解説します。
出っ歯
出っ歯は、上の歯が下の歯よりも唇側に出ている状態のことです。
上の顎(あご)の前歯や骨が正常な位置よりも前に出過ぎている状態は、
「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」といい、一般的には「出っ歯」といわれています。
通常、上の前歯は下の前歯よりも2~3mm程出ていますが、4mm以上出ていれば「出っ歯の傾向あり」と診断されます。
学校保健法では、7~8mm以上の差がある場合は治療対象の基準値とされています。
軽度と重度の違い
「軽度の出っ歯」は歯並びが原因のもので、奥歯でしっかりと噛むことができていれば問題はありません。
基本的には抜歯をせず、上下の前歯の向きや位置を矯正治療で調整することで改善することができます。
「重度の出っ歯」の場合は、上下の唇を合わせて口をしっかりと閉じることが難しい。力を入れて無理に口を閉じると口元が歪む。
前歯で嚙み切ることが難しい。といった特徴があります。
出っ歯の原因
①遺伝
歯の大きさや顎の大きさ、骨格などは親や親族から遺伝します。
出っ歯自体が遺伝するわけではありませんが、口元の状態が引き継がれやすいと言われています。
②上下の顎(あご)のバランス
骨格性上顎前突の場合、「上の顎の骨が前に出ている」「下顎の骨が小さい」など上下のバランスが崩れていることが原因となります。
③指しゃぶりなどのクセ
『ご両親の歯並びが整っていても、お子さんの歯並びはガタガタしている』というケースもあります。
何が原因なのだろうと不思議に思う方もいるかもしれません。
実は、普段からの何気ない行動が影響していることもあるのです。
3歳以降も長時間指しゃぶりをする、爪を噛む、舌で前歯を押す、唇を噛むなどの習慣に心当たりはありませんか?
④口呼吸(アデノイド、扁桃肥大、鼻炎などを伴う)
アデノイド、扁桃肥大、鼻炎などが原因で、
鼻呼吸ではなく口呼吸になっている場合も出っ歯になりやすくなります。
お口がポカンと開いた状態が続くと、唇が歯を押さえつける力が弱くなってしまうためです。
骨格の改善は難しくても、指しゃぶりや口呼吸などの癖を改善すると出っ歯のリスクを下げることができます。
意識して治すようにしていきましょう。
叢生(そうせい)
叢生は、顎が小さくて歯がきれいに並びきらずに、歯が重なって生えたり、ねじれたりしている状態です。
日本人の不正咬合(悪い歯並び)の調査では、44.3%が叢生とわかっており、悪い歯並びの中でも1番多い種類です。
日本人に最も多いと言われている不正咬合で、「乱ぐい歯」とも呼ばれています。
日本では「かわいい」と言われることの多い八重歯も叢生の一種です。(出典:厚生労働省
叢生(そうせい)の原因
①顎が小さい
昔に比べやわらかいものの食事が増えたり、正しく噛み合っていないことなどによって、
顎が適切に発育せず小さいと必然的にスペースは狭くなってしまいます。
また、顎の大きさは遺伝も影響します。
②永久歯が大きい
同じ顎の大きさを持つ人でも、1つ1つの歯が大きいと1本あたりのスペースが狭くなります。
顎が小さいのに対して歯が大きい人は、叢生になりやすくなります。
なお、歯の大きさは遺伝が大きく影響します。
③癖・習慣
歯を押す癖、口呼吸、頬杖といった日常生活における癖・習慣も、叢生の原因となることがあります。
④乳歯の早期脱落
乳歯が早く抜けてしまうことを、乳歯の早期脱落といいます。
このた状態を放置していると、抜けた乳歯の隣の歯が傾きながら近づき、
噛み合わせている歯も伸びてきます。
その結果、次に生えてくる永久歯のスペースが失われ、叢生になります。
⑤遺伝
家族に叢生があると、それが遺伝して似た歯並びになることもあります。
例えば両親や祖父母に叢生の方がいる場合、子供も叢生になりやすいと言われています。
出っ歯と叢生を改善するための矯正治療の種類
上の前歯が出ている「出っ歯」と、歯が重なって並んでいる「叢生(そうせい)」の人ができる矯正治療の種類を紹介します。
どちらの歯並びでも、以下の矯正装置を選択することは可能です。
ただし、精密検査の結果によっては、適応できないこともありますので、まずはお気軽に矯正相談にお越しください。
表側矯正
表側矯正とは、ブラケットと呼ばれる固定装置を専用の接着剤で歯の表面に貼り付けます。
そこに、U字型のワイヤーを通して、細いワイヤーで結んで固定します。
出っ歯や叢生の場合は、U字型に歯並びを整えるため、はじめのうちは痛みや違和感があることも。
月に1回ワイヤーを交換して歯を並べていき、約で治療を終えることができます。
リンガル矯正
リンガル矯正とは、裏側矯正とも呼ばれ、歯の裏側に固定式の矯正装置を貼り付けて、ワイヤーを交換することで歯を動かす方法です。
一般的には、表側矯正よりも治療期間がかかると思われていますが
デジタル技術の導入や矯正装置の設置方法を工夫したことで、期間の差がほとんど埋まりました。
通院回数は、1ヵ月半~2ヵ月程度です。
また、リンガル矯正は前歯を奥に引き込むことに長けているため
比較的早い段階で前歯のガタガタを整えて口元が出るのを改善することができます。
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は、上の歯はリンガル矯正、下の歯は表側矯正をする方法です。
にっこり歯をだして笑っても、下の歯は上の歯に比べると見えにくいため
ハーフリンガル矯正を選択される方も少なくありません。
リンガル矯正よりも費用を抑えて治療が受けられます。
部分矯正
前歯のみガタガタしている叢生であれば、部分矯正で歯並びを整えることが可能です。
出っ歯の場合で、抜歯をして歯並びを整えるケースには適用できません。
部分矯正は、数ヶ月から1年程度と全体的な矯正装置と比べると早く治療を終えることができます。
理由は、部分矯正は、抜歯を行わない軽度の歯並びの部分的な矯正だからです。
歯の削合(IPR)や抜歯によるスペース確保
叢生が重度の場合、歯を動かすためのスペースが足りないことが多く、
少量の歯の表面を削ったり永久歯を抜歯してスペースを作ります。
その結果、歯並びを整えやすくし、重なった歯がスムーズに並ぶようになります。
ただし抜歯の時には、痛みや違和感を感じる場合があります。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は、オーダーメイドで装置を製作するため
装着するマウスピースの枚数には個人差があります。
1ヵ月~3ヶ月に1回のペースで通院していただき、まとめて数枚のマウスピースをお渡しいたしますので
お仕事や学校が忙しくて通院する時間が取れない方におすすめです。
当院は、インビザラインという、米アライン・テクノロジー社が開発した
マウスピースによる治療システムを導入しています。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
どの矯正方法が自分に合っているかなどは中々自分で決めるのは難しいですよね。
当院ではカウンセリングや精密検査をしっかり行ったうえで
その方の骨格に合った矯正方法をご提案することが出来ますので
悩んでいる方は是非一度ご来院ください(*^-^*)