投稿日:2024.2.19
こんな人がマウスピース矯正に向いている!
みなさん、こんにちは。
仙台キュア矯正歯科です(^^♪
近年の矯正治療の主流となりつつある「マウスピース矯正」ですが、みなさんはどのよう
な印象をお持ちでしょうか。
「目立たなくて良い」「取り外しができるから便利」など良い意見が先行するかと思いま
す。
何事もそうですが、メリットがあればデメリットもあり相性もあるでしょう。
患者様の多くは目立ちにくさでマウスピース矯正を選択されますが、実際治療を進めてい
くと計画通りに歯が動かない事もあります。
さらに「固定装置の方が向いているかも」と後悔する方も中にはいてるのです。
マウスピース矯正を考え中の方は治療を開始する前にご自身が向いているのかどうか、確
認してみてください。
目次
マウスピース矯正の特徴
マウスピース矯正はまず、模型やレントゲン写真を元に1枚で0.25~0.35㎜ずつ歯が移動し
ていくように、計算されたオーダーメイドのマウスピースを作製します。
そのマウスピースを受診時に複数枚もらうので、約2週間毎に新しいマウスピースと交換し
1日20時間以上の装着時間を守ることで歯が少しずつ動いていく仕組みです。
この装着期間・装着時間をしっかり守れないと矯正の効果は発揮されないので、計画通り
に歯が動かない原因になります。
マウスピース矯正に向いている方
1.不正咬合が比較的軽度な方
マウスピース矯正は抜歯が必要のないケースや、歯と歯の重なりが大きくないケースなど
比較的歯の移動量が少ない歯並びに向いてます。
そのため抜歯の本数が多い症例や、重度の叢生や骨格性によるもの、埋まっている歯があ
る場合などは適応できません。
歯並びの状態によってはワイヤー矯正や外科手術と併用が必要とする場合もあります。
2.自己管理ができる方
マウスピースは着脱式なので、お食事や歯磨きの際には取り外しが可能です。
日常生活に影響を与えにくいのがメリットですが、1日20時間以装着する必要があるので
、基本的にはお食事や歯磨き時以外は装着します。
お出かけの時などご自身の勝手で外している時間が長いと、効果が発揮されず治療が長引
いてしまう原因になります。
また、マウスピースの交換時期は歯並びによって1人ひとり異なり、歯科医師の指示に従
って新しいマウスピースに交換しなければいけません。
交換時期を過ぎて同じマウスピースを装着していると歯が計画通りに動かないので、自己
管理がとても重要になります。
ワイヤー矯正とは違い着脱式で通院頻度が少ないので、しっかり管理を怠らずルールを守
れる方が向いています。
3.目立ちにくい矯正装置がいい方
今ではワイヤー矯正が一般的で、矯正と言えば歯にブラケットという小さい金属とワイヤ
ーを着けているイメージですよね。
固定式で最も効果的な治療方法ではありますが、治療中の見た目はコンプレックスになり
、精神的ストレスが強くなります。
しかしマウスピース矯正は薄く透明なマウスピースを装着するだけなので、あまり目立た
ず、お仕事に影響がある場合や矯正装置が気になる場合には向いています。
見た目のコンプレックスが軽減されることで矯正治療へのハードルが下がるのでお薦めで
すが、全ての方に適しているわけではないのでご相談下さい。
4.金属アレルギーがある方
ワイヤー矯正の場合は使用される器具がニッケルを含む金属製のため、金属アレルギーを
発症する原因になります。
最近ではセラミックのブラケットやニッケルフリーのワイヤーなど、金属アレルギー対応
の矯正器具もあります。
ニッケルではなく人の身体に影響が少ないチタン合金を使用することで、アレルギー反応
か出にくいですが費用が高くなってしまい、さらには金属が一切含まれていないわけでは
ないので、金属アレルギーが発症しないとは限りません。
その点マウスピース矯正は透明なプラスチックでできているため、アレルギー反応をき起
こす可能性はないので安心して矯正治療を行えます。
5.日常生活への影響を控えたい
固定式の矯正装置の場合、お食事が装置に挟まりやすいのでお出かけの際は気になる方が
多くストレスに感じてしまいます。
さらに歯ブラシが当てにくく磨き残しが多くなるので、虫歯や歯周病のリスクが高くなり
ます。
マウスピース矯正はお食事や歯磨き時は取り外しが可能なので、治療期間中も普段通り行
うことができるのが魅力です。
万が一虫歯ができたとしても治療を並行して行え、ホワイトニングも矯正用のマウスピー
スでできます。
口腔内を常に清潔に保つということはすごく大切なことですし、綺麗な歯並びを目指して
いる中、虫歯にしてしまうのはもったいですよね。
ストレスを感じずお食事を楽しみたい方、虫歯になりやすい方やセルフケアに自身のない
方はマウスピース矯正が向いてます。
6.痛みに弱い方
歯列矯正の独特の歯が動いている時の痛みはワイヤー矯正と比較すると、マウスピース矯
正の方が痛みや違和感が少ない傾向にあります。
ワイヤー矯正では歯が動く痛み以外に、矯正器具が口腔内の粘膜に傷つけて痛みや違和感
を感じることも多いですが、マウスピース矯正は治療開始時やマウスピース交換時には多
少痛みを感じますが、慣れてしまえば痛みを感じずトラブルも生じにくいです。
痛みが少ない理由は、歯にかかる矯正力にあります。
矯正力が大きければ大きいほど強い痛みを伴い、歯や周りの骨に負担がかかるので歯の根
っこが短くなってしまう歯根吸収のリスクが高まり、安全な歯列矯正とは言えません。
最小限の負担で安全に歯を動かせれるのは、「1か月に1㎜」と言われてます。
マウスピース矯正はコンピューターで作製されているので、1枚当たりの歯の移動量が
0.25㎜に設計されていて、1か月に4枚使用しても1㎜と計算されています。
ワイヤー矯正の場合は手作業で行うため移動量の計算は難しいですが、マウスピース矯正
は矯正力を考慮した上で機械で製造されているので、必要以上の力が歯に加わることはな
く痛みが最小限で抑えれる理由です。
マウスピース矯正に向いていない方
1. 重度の不正咬合や骨格に問題がある方
上記でも説明した通り、マウスピース矯正には適応していない症例があります。
歯を横に動かす平行移動が苦手とするので、抜歯が必要な症例や移動量が多い場合はワイ
ヤー矯正の方が向いています。
ワイヤー矯正に抵抗がある方は、ワイヤーの矯正力である程度移動させてからマウスピー
ス矯正に移行する「ハイブリット矯正」がおすすめです。
しかし骨格に問題がある出っ歯や受け口の場合は、軽度の症例は歯並びだけで改善するこ
とも可能ですが、重度の症例は歯並びだけでは仕上がりの満足度は低くなります。
綺麗なEラインを目指すには外科手術と歯列矯正が必要になるでしょう。
2.重度の歯周病に罹患している方
歯周病は歯を支えている骨が溶けている状態です。
この状態で歯や骨に負担をかけると、治療後の歯の安定が悪かったり歯周病が悪化して歯
が抜けてしまう可能性もあります。
マウスピース矯正に限らず歯列矯正をすることは難しいので、歯周病の治療を優先的に行
い、改善してから矯正治療を始めましょう。
歯周病は生活習慣病の1つなので、歯磨きや食生活・喫煙などが原因となります。
歯科医院で適切な治療も大切ですが、健康的な生活を心掛けることも重要です。
3. 装着時間が守れない方
マウスピース矯正は1日20時間以上装着しないと十分な効果が発揮されず、計画通りに治
療が進まないため、装着時間が守れない方やお仕事などの都合上頻繁に取り外しをする方
には向いていません。
ライフスタイルの中に上手く取り入れるか不安な方は、固定式のワイヤー矯正を検討して
みましょう。
ワイヤー矯正にも種類があり、目立ちにくい白い装置や裏側に着ける矯正方法もあります
。
マウスピース矯正以外にも、ご自身に合った矯正方法をご提示できればと思いますので、
お気軽にご相談ください。