投稿日:2025.6.23
受け口は顔の輪郭にどんな問題を生み出すの?
皆様、こんにちは。
りんくすビル 6階にある「仙台キュア矯正歯科」です。
受け口になると歯並びだけではなく、顔の輪郭にも問題が出ることがあります。
顔の歪みや口元の出っ張りはもしかすると、受け口が原因かもしれません。
今回は、受け口の特長や原因、受け口が顔の輪郭に与える問題、受け口の治療方法などを
解説します。
目次
受け口の特長
受け口とは、下の歯が唇側に傾斜している状態もしくは、下顎が大きく前方に出ている状
態のことで、上下の噛み合わせは反対になります。
上の歯よりも下の歯が唇側に出ているため、見た目が気になる方も少なくありません。
お口を閉じていても下顎が出ているように見えることもあり、このようなケースでは骨格
的な問題が考えられます。
受け口の原因には「骨格性の問題」と「歯性の問題」と大きく2つが挙げられます。
下の顎が大きすぎるもしくは上の顎が小さすぎる場合に、上下の噛み合わせが反対になり
受け口に分類されます。
骨格的な問題がなくても歯が並ぶスペースが少なく下の歯が唇側に押し出されて受け口に
なることもあるのです。
受け口の原因
受け口の原因は、先天的な理由である「遺伝」と後天的な理由である「癖や生活習慣」「
お口のトラブル」が挙げられます。
遺伝
受け口になりやすいのは、両親どちらかが受け口である場合です。
遺伝により受け口になるのは2割程度といわれていますので、両親が受け口であれば必ず
お子様が受け口になるわけではありません。
遺伝により受け口が引き起こされるのは、
・下の歯が大きい
・上の歯の数が少ない
・下の顎が大きすぎる
・上の顎が小さすぎる
などが挙げられます。
歯の大きさや形、数は遺伝することがあります。
他にも顎の骨格が似ることで結果的に歯並びが似ることがありますよ。
骨格が似ることで、声や見た目が似るのと同じです。
癖や生活習慣
受け口は、癖や生活習慣の乱れが原因で引き起こされることがあります。
受け口になりやすい癖や生活習慣は以下が挙げられます。
・上の唇を下の歯で噛む
・下の歯を舌で押す
・指や爪を噛む
・頬杖をつく
・猫背
・口呼吸
上の唇を下の歯で噛む、指や爪を噛む癖があると物理的に下の歯が唇側に押されて受け口
になることがあります。
また舌先は通常、上の歯の少し裏にあるスポットポジションという膨らみの部分にありま
すが、舌の筋力が低下していると舌先をスポットポジションに安定させておくのは難しく
なります。
その結果、舌先は下方に落ちて下の歯を触れたり、押したりする癖へと発展するのです。
また、猫背の方は下顎が下方に引っ張られてしまいお口をしっかり閉じることは難しくな
り、上下の顎のバランスが崩れます。
下顎が前方に出た状態で維持される時間が続くため顎の成長を妨げたり、上下の位置関係
がズレたりするため受け口になるのです。
他にも口呼吸になるとしっかりお口を閉じられないため、下の歯が唇側に傾斜してしまい
受け口になるケースもあります。
お口のトラブル
受け口になるリスクの高いお口のトラブルは、
・親知らず
・虫歯
・歯周病
などが挙げられます。
親知らずは18~20歳くらいで一番奥から生える永久歯のことで、生えてきたことにしばし
ば気付かないことがあります。
そして、下の親知らずが生えたことを放置しておくと前歯が唇側に押し出されて受け口に
なることがあるのです。
また、虫歯や歯周病が原因で歯を失ったり、上下の噛み合わせが崩れたりして受け口が
引き起こされます。
受け口が顔の輪郭へ与える問題
受け口が顔の輪郭へ与える問題は、以下が挙げられます。
左右のズレ
骨格的な問題で受け口になった方は、左右の顎のバランスが崩れている可能性があります
。
下の顎が前方に出た状態に見えるだけではなく、左右の顎の大きさや形が崩れるリスクが
あります。
受け口は反対咬合とも呼ばれており上下の噛み合わせは反対になっています。そのため、
食事や会話をするたびに歯だけではなく顎にも負担がかかり続けます。
子どものころから受け口の場合は、左右の顎が健全に成長せずに成長に差が出ることもあ
るのです。
横顔のラインが乱れる
横顔のラインとは、鼻先と顎の先端を結んだ線のことです。
この線のことをEラインと呼び、Eラインの内側に上下の唇がある状態が美しい横顔と判
断されます。
しかし、受け口になると上下の噛み合わせが反対になり下の顎が前方に出た状態になった
り、口元がゴボっと膨らみがあったりしてEラインの中に唇が収まらなくなります。
エラが張る
受け口になると上下の噛み合わせが反対で、適切な位置で噛むことができなくなります。
噛み合わせが乱れていることで食いしばりや歯ぎしりをする方も少なくありません。
食いしばりや歯ぎしりが続くと、歯や顎に負担がかかり、顎の筋肉を酷使するリスクが高
まります。
顎の筋肉が発達するとエラが張って輪郭が変わることがあるのです。
エラが張ると顔が四角く見える、顔が大きく見えるようになることがあります。
受け口のその他の問題
受け口は顔の輪郭だけではなく、お口や身体にも悪影響を及ぼします。
見た目
受け口になるとお口元が気になる方もいらっしゃるでしょう。
歯並びの乱れや上下の噛み合わせが反対になっていることが気になり、お口元を他人に見
せることに抵抗があることも。
見た目が気になることで、コンプレックスを抱えて自分の自信が低下することもあります
。
噛み合わせ
上下の噛み合わせが乱れているため、しっかり「噛む」ことができなくなります。
前歯では食べものを噛み切り、奥歯では食べものをすりつぶす役割がありますが、受け口
で噛み合わせが反対になっていると満足に食べものを噛み切り、つぶすことができません
。
そのため、受け口の状態でも食べやすいメニューを選んだり、食べたいものを諦めたりす
ることも。
さらにしっかり噛むことができないと、食べ物が大きいまま飲み込まざるを得なくなり胃
や腸に負担がかかります。
身体の不調
身体の不調がある方は、もしかすると悪い歯並びが原因かもしれません。
以下のような身体の不調はありませんか?
・肩こり
・腰痛
・めまい
・耳鳴り
噛み合わせが乱れることで食いしばりや歯ぎしりが引き起こされて、このような身体の不
調が続くことがあります。
歯並びを改善することで身体の不調が軽減することがありますよ。
虫歯や歯周病のリスク
受け口の方は、歯並びが乱れていることで食べかすが歯に付着しやすく、食べかすの中で
虫歯や歯周病の細菌が増殖するリスクが高まります。
そして、歯並びが乱れているとセルフケアがしにくくなります。
受け口の治療
ここからは、当院で行う受け口の治療を紹介します。
表側矯正
表側矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を貼り付けてワイヤーを通して歯
並びを整える固定式の矯正方法です。
「目立つのがいや」という方のために、当院では透明や白色のブラケットを採用していま
す。
通院は3週間に1回くらいで、約2年で矯正治療が終えられます。
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正は、歯の裏側にブラケットを貼り付けてワイヤーを通して歯並びを整える固定式
の方法です。
歯の裏側に装置を貼り付けるため目立ちにくいのが特徴です。
通院や治療期間は表側矯正と同等です。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は、歯型のトレーを装着していただく取り外し式の矯正方法です。
トレーは2週間に1回のペースで交換していただくことで、歯並びが徐々に改善されます。
食事や歯磨き中はトレーを外すことができるため、普段通りに過ごしていただけます。
そして、トレーは透明なので装着していても目立ちにくいのが人気を集めていますよ。