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投稿日:2025.9.1

口呼吸だと受け口になりやすいって本当?

皆様、こんにちは。
りんくすビル 6階にある「仙台キュア矯正歯科」です。
お口をポカンと開ける癖がある方はいらっしゃいませんか?
このような状態を口呼吸と呼び受け口になりやすい傾向にあります。
今回は、口呼吸と受け口の特長、受け口の原因やデメリット、治療方法を解説します。

口呼吸とは?

疑問 考える

口呼吸とは、お口をポカンと開けた状態で生活することです。
よい呼吸というのは、鼻呼吸のことで鼻から息を吸い込み吐き出す呼吸方法です。
鼻毛や粘膜にある線毛に空気が触れることで、外部のウイルスや細菌、空気の汚れなどを
できるだけ体内に取り込まないようにしています。
しかし、口呼吸になるとこのようなフィルターがなくお口の中や体内にウイルスや細菌が
入り込みやすくなるばかりか、歯並びが乱れる原因にもつながりかねません。
たとえば、激しい運動をした後などは一時的に口呼吸になる方もいらっしゃいます。
ただし安静にしているときやリラックスした状態で口呼吸をしている場合は癖付いている
可能性がありますよ。
ご自分で口呼吸かどうかを判断するのは難しいこともあるため、周りの方に口呼吸になっ
ていないか聞いてみるのもおすすめです。
お子様であれば、テレビを見ているときやソファでくつろいでいるときに注目して口呼吸
になっていないか確認してみましょう。
他にも過去の写真を見返すといつもお口をポカンと開けている場合は口呼吸になっている
可能性が高いです。

受け口とは?

受け口 反対咬合

次に受け口の特長や種類、デメリットを詳しくみてみましょう。

受け口の特長

受け口とは、下の歯が唇側に傾斜しているもしくは下顎が前方に出ている状態のことです

上下の歯を噛み合わせると下の歯の方が上の歯よりも唇側にあるため、反対咬合(はんた
いこうごう)とも呼ばれています。噛み合わせが反対になっているかどうかで判断されま
す。

受け口の種類

大きく分けて2種類の受け口があります。
・歯性の問題
・骨格的な問題
歯性の問題で引き起る受け口は、歯の形や生える位置が問題で受け口になるケースです。

歯の大きさが平均よりも大きい場合や歯の本数が1本でも多い(過剰歯)場合は、決めら
れた顎の骨(歯が並ぶ土台)にすべての歯が入りきらずに下の歯が前方へ押し出されるこ
とがあります。
このようなケースでは歯列矯正により受け口を改善することが可能です。
一方、骨格的な問題がある場合も受け口になることがあります。
上の顎は12歳くらいまで頭蓋骨と成長し、下の顎は18歳くらいまで身体の成長と共に大き
くなります。そのため、幼いころは受け口ではなくても身長が伸びる時期に一気に受け口
になる方もいらっしゃいます。
骨格的な受け口の場合は、歯列矯正だけでは改善することが難しいこともあり外科手術を
ご提案させていただくこともあります。

受け口のデメリット

痛み 顎

受け口を放置しておくと以下のようなデメリットが引き起ることがあります。

コンプレックス

受け口の場合は、上下の噛み合わせが反対になっているため見た目で受け口と他人から見
てもわかりやすいでしょう。
そのため歯並びや顎の見た目が気になりお口元にコンプレックスを抱える方も少なくあり
ません。
そうなると食事を楽しめなくなったり、写真を撮るときにお口元を隠したくなったりなど
お口元への自信がなくなります。

しっかり噛めない

上下の噛み合わせが反対になっているため安定してしっかり噛むことができません。
前歯では硬いものを噛みちぎり、奥歯ではお口の中に運んだ食べものをかみ砕く役割があ
ります。
このような役割が備わっていないと好きな食事を摂ることも難しくなるかもしれません。
栄養面のバランスが崩れることもありますので、早めに歯並びを改善しましょう。

胃腸への負担

胃もたれ 腹痛

受け口で歯並びや噛み合わせが悪い方は、胃腸の負担がかかることがあります。
しっかり食べものをすりつぶすことができないため、大きな塊のまま飲み込まざるを得な
いことも。
すると、胃や腸が消化する負担が増えてしまうこともあるのです。

身体のバランスが乱れる

上下の噛み合わせが反対になっていると、グッと噛みしめる力が一部の歯に偏ることがあ
ります。
すべての歯に均等に噛み合う力が分散されないと、顎や首、肩などにある筋肉を無理に使
うことになる場合もあります。
しっかり噛みしめることができないと身体のバランスが崩れてしまい、めまい・頭痛・肩
こり・腰痛などが引き起こされることもあるため歯並びを整えることはとても大切です。

滑舌が悪くなる

受け口になると下の歯が前方に出た状態、下の顎が前方に出た状態になるため上下の歯の
間に隙間ができやすくなります。
そうなると会話するときに上下の歯の間から空気が漏れ出して「サ行」「ラ行」「タ行」
などの発音が不明瞭になる傾向があるのです。

口呼吸以外で受け口になる原因

矯正、痛い

口呼吸は受け口の原因になるということがわかりましたが、それ以外でも受け口になる原
因がありますので、詳しくみていきましょう。

遺伝

両親どちらかが受け口になっているとお子様も受け口になる可能性が高まります。
以下のような状態が遺伝することで受け口が引き起こされます。
・下の顎が大きい
・上の顎が小さい
・下の歯が大きい
歯や顎の形や大きさは遺伝するとわかっており、結果的に受け口になるのです。
もし両親どちらかが受け口で心配な場合は早めに矯正歯科にご相談にお越しください。
治療の必要性や治療をはじめるタイミングなどをお話しさせていただきます。

生活習慣の乱れや癖

歯 痛み 歯医者

冒頭にもお話しした口呼吸も癖のひとつですが、それ以外でも受け口を引き起こす生活習
慣の乱れや癖があります。
・指しゃぶり
・爪噛み
・下の歯で上の唇を噛む癖
・下の歯を舌で押す癖
・猫背
などが挙げられます。
指しゃぶりは赤ちゃんころによくみられるものですが、3歳をすぎても指しゃぶりが続く
ようであれば歯並びに悪影響を与えるためお話しをしてやめさせましょう。
爪を噛む癖も指しゃぶりと同様に、下の歯を唇側に傾斜する力がかかり続けるため注意が
必要です。
他にも、下の歯を舌で押す癖がある方は下の歯が前方に傾斜することがありますので意識
してやめましょう。
舌の先は通常、上の歯の少し後ろにあるスポットポジションという膨らみのあるのですが
、舌の筋肉が衰えているとスポットポジションに舌先を維持するのが難しくなるため、下
の歯を舌で押してしまうのです。

お口のトラブル

ミュータンス菌 むし歯

受け口になる可能性があるお口のトラブルは、
・虫歯
・歯周病
・親知らず

が挙げられます。
虫歯により早期に歯を喪失すると歯並びが乱れることがあります。
また、歯周病が進行すると歯がグラグラと動いて歯並びが崩れてしまう恐れも。
大人になってから受け口になった方は、親知らずが生えたことが原因かもしれません。
18~20歳くらいで生える奥歯の永久歯を親知らずと呼び、生えたことに気付かずに受け口
になってはじめて親知らずをレントゲンで発見することもあります。

受け口の治療

歯科医師 歯列矯正

受け口になってしまった方は、歯列矯正や外科手術により受け口を改善します。
当院では、表側矯正だけではなく目立ちにくい裏側矯正(舌側矯正)やマウスピース型矯
正をご用意しています。
また、骨格に問題がある受け口の方には当院が提携している医療機関で顎の骨を切除する
外科手術を受けていただけます。
口呼吸が原因で受け口になった方はもちろん、骨格的な問題がある方もあきらめずに当院
へご相談にお越しください。

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