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投稿日:2025.10.6

受け口の矯正をすると顔変わるって本当?

「下の顎がでていて気になる」「横顔にコンプレックスを持っている」とお悩みではありませんか?

矯正治療はお顔の印象を変える目的で行う方が多いですが、場合によっては別の治療法を組み合わせる必要があります。
矯正治療のみで対応できないこともありますので、まずは一度ご相談ください。

こちらのページでは、受け口の特徴や原因、お顔の印象を変えたい方向けの治療法について分かりやすくまとめました。
お悩みの方はぜひご参考ください。

受け口ってどんな状態?特徴や原因について

下顎の前歯が前方に傾斜している、または下顎全体が前方に出ている状態を受け口といいます。
お顔の印象が変わりやすい歯並びであり、発音や滑舌に支障をきたしたり顎関節症のリスクが
高かったりとほかのトラブルにつながりやすいため注意しなくてはいけません。
受け口になる原因を以下でくわしくみていきましょう。

長期の指しゃぶり

指しゃぶりは成長過程で自然におこる行動ですが、3歳になっても続いている場合は
歯並びの問題につながる可能性があるため放置はおすすめできません。

指しゃぶりの仕方によって出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)、開咬(上顎と下顎の前歯の間にすき間ができている状態)
などトラブルの種類が異なります。下顎前歯に指を押し付けるようなやり方の場合は、受け口のリスクが高めです。

舌を前に押し出す癖

受け口 下顎前突

舌を前に押し出す癖は内側から前歯に余計な圧がかかるため、歯の傾斜につながりやすい傾向にあります。
上顎に舌をあてる場合は出っ歯(上顎前突)に、下顎であれば受け口(下顎前突)のリスクが上がるので注意しましょう。
開咬になるケースも珍しくありません。
舌が正しい位置にないと癖につながりやすく、飲み込みがうまくできないケースもあります。

頬杖やうつ伏せ寝の習慣

頬杖やうつ伏せ寝は下顎の位置が大きくズレる行動であり、強い圧がかかり続けることで顎関節への負担も大きいのが特徴です。
顎骨の成長期である6~12歳の間にこの習慣があると、下顎全体がズレるリスクが高まるため早めの改善を心がけましょう。
噛み合わせの崩れにつながることもあります。

顎を前に出す癖

噛むときに下顎を前に出す癖があると、噛み合わせが崩れて受け口(下顎前突)のリスクが高まります。
下顎歯列を上顎歯列が少し覆っている状態は正常ですが、それを知らずに前歯の先端を合わせて無理に噛もうとする方もゼロではありません。
パートナーやご家族の噛み方をこの機会にチェックしてみてください。

乳歯の早期喪失

乳歯は「噛む」という機能のほかに「永久歯が正しい位置に生えるための道標」としての役割ももっています。
虫歯や怪我などで生え変わりの時期よりも早く抜けてしまうと、永久歯がズレて生えてくる可能性が高くなるため注意が必要です。
生え変わりの時期になっても抜けない乳歯を放置するのも永久歯の歯並びが悪くなる原因ですので
気づいたときは早めに歯科医院へ相談しましょう。

遺伝

遺伝 遺伝子

下顎全体が前方に出ているタイプの受け口の原因の多くは遺伝です。
矯正治療は原因が「歯」にあるケースのみを対象としており「骨格」にあるケースは追加で外科手術が必要になる場合があります。
治療期間や費用が異なるため、気になる方は歯科医院へご相談ください。

受け口で顔の印象が変わるのはなぜ?

顎関節 矯正

受け口(下顎前突)は、横顔にコンプレックスをもっている方が少なくありません。
オトガイ(顎先)が大きく出て見える受け口は、原因が骨格にある場合が多いため
歯列矯正のみでの治療ではあまり変化が見られないことがあります。
下顎を内側に倒すことでよりオトガイが目立って見える可能性もあるので注意しましょう。

歯列矯正で受け口を治すと顔の印象はどう変わる?

歯列矯正は「歯」のみを動かす治療法であるため、前歯の傾斜が見られない受け口の場合は
理想の仕上がりにならない場合があります。
前歯の傾斜がみられる受け口では歯列矯正をすることで「下唇の盛り上がりが無くなる」
「全体でバランスよく噛めるようになることでお顔が左右対称になる」「お手入れがしやすくなり虫歯や歯周病の予防を強化できる」
といったメリットが得られますので、それらでお悩みの方はぜひ早めの治療をご検討ください。

外科矯正で受け口を治すと顔の印象は大きく変わる

外科 手術

受け口の治療方法の選択肢の一つに「外科矯正」があります。
原因が骨格にある場合は歯列矯正に加えて外科手術が必要になる可能性があり
「オトガイが出ていてそれを改善したい」「お顔の印象を大きく変えたい」という方などにおすすめです。

当医院(仙台キュア矯正歯科)では外科矯正を行なっていませんが
当法人のグループ内の別医院では対応しており「サージェリーファースト」を取り入れているため
一般的な歯列矯正より治療期間の短縮が期待できます。
術後しばらくは通常の食事がとれないので、その点には注意が必要です。

顎変形症と診断されていれば外科矯正は保険の対象となることもありますが
当医院では保険適用の治療は行なっていません。
気になる方は事前に歯科医院へご確認ください。

受け口を歯列矯正で治す場合の適切な装置について

歯並びの状態や患者様の管理能力などによって適切な装置は異なります。
歯科医院ではカウンセリングで装置の説明を行っていますが、状態によっては患者様のご希望に沿えない場合もあります。
事前に種類や各装置の特徴、メリットやデメリットを知っておくことで納得のいく治療につながりやすくなるでしょう。

ワイヤー矯正(表側矯正)

歯の表面にブラケットとよばれる装置を貼り付けて、そこにワイヤーをとおし歯並びや噛み合わせを整える方法です。
装置は固定式で、3~6週間毎に調整が必要になります。

「装置が人目につきやすい」という欠点がありますが、最近は白や透明の装置も増えており、昔よりも選択しやすくなりました。
装置の厚みぶん唇が盛り上がるため、歯並びによってはお顔の印象が変わる可能性があります。

裏側矯正(舌側矯正)

リンガル 裏側矯正

ワイヤー矯正の一種で、装置を歯の裏面に貼り付けて行う方法です。
装置が人目につきにくいうえに、唇が盛り上がる心配もありません。

デメリットとして、装置が舌にあたることで一時的に発音や滑舌が悪くなる点が挙げられます。
また、表側矯正よりも高いスキルを必要とする治療法であるため取り扱っている歯科医院が限られており
料金が高く設定されているケースがほとんどです。

ハーフリンガル矯正

ワイヤー矯正の一種で、上顎を裏側矯正で、下顎を表側矯正で行う方法です。
両方のデメリットを改良したものであり、裏側矯正(舌側矯正)のない歯科医院では基本的には受けられません。
上下顎裏側矯正(舌側矯正)で行うよりも料金を安く設定している歯科医院が多いのもメリットといえるでしょう。

マウスピース型矯正

マウスピース型の装置を使った方法です。取り外しが可能で、食事やお手入れを今までどおり行えます。
デメリットとして「歯1本1本に装置がつくワイヤー矯正にくらべて微調整が難しい」
「中等度や重度の症例、外科手術が必要なケースでは対象外となる場合がある」といった点が挙げられます。

受け口を歯列矯正できれいに治したい方は当院までご相談を

受け口は原因によって治療法が異なり、歯ではなく骨格に問題がみられる場合は外科手術が必要になることがあります。
手術に抵抗がある方は多いですが、下顎全体が前方にでていたりオトガイが目立っていたりなど、
治療をしてお顔の印象を大きく変えたい方には向いている治療法といえるでしょう。
最適な治療法はくわしい検査後に決定しますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

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