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投稿日:2024.11.18

口臭の改善に効果のある食べ物は?

はじめに

口臭は、誰でも気にしてしまうものですよね。
しっかり歯磨きはしたけど、昨日ニンニク料理をたくさん食べてしまったから、やっぱり
心配になる。
こんなことも、何度か経験があるのではないでしょうか?
人と会う前や、プレゼンなど、大切な人や大切なタイミングの時に自分の口臭が気になっ
てしまいますよね。
そこで、口臭を改善することのできる食べ物があったら夢のようではありませんか?
これさえ食べておけば、口臭の改善が出来る!と思うと早く知りたくなりますよね。
ですが、焦らないでください。まずは口臭のメカニズムから理解していただくことで、よ
り口臭について理解ができるので、対策や効果のある食べ物についてなどが理解しやすく
なるのではないでしょうか。
それでは、まず初めに口臭のメカニズムからお伝えします。

口臭の原因とメカニズム

お口の気になる匂い。どうして発生するのでしょうか?詳しく解説していきます。

原因1→お口の状態が不衛生

お口の中の状態が、極めて悪く汚れている状態ですと、口臭はきつくなります。
近くにいなくても、同じ空間(電車内や同じ個室空間内)にいるだけでその匂いがわかる
ほどの状態になってしまうほど口臭がキツくなってしまうことがあるのです。
そのメカニズムは…細菌による腐敗臭
お口の中の状態が悪く、歯磨きができていない、お口の中に歯石や歯垢がたくさんこびり
着いている状態になると、お口の中の細菌の量が増えます。
その細菌の中でも、悪玉菌と呼ばれる体に対して悪い作用を起こす細菌が増殖し、虫歯や
歯周病の細菌が増えていきます。

歯周病の細菌が増えると…

歯周病の細菌は、歯を支える顎の骨を溶かす働きがあります。
顎の骨を溶かす、というのは歯が支えをなくしてグラグラと揺れること。
歯がグラグラ揺れ始めると、それは勢いを増して揺れが大きくなり、揺れが大きくなり続
けると最終的に抜け落ちてしまいます。
歯周病が部分的になる場合より、お口の中全体的に症状が進んでいくことが多いです。
そうなると、1本抜け落ちると、また次もその次もと抜け続けてしまうことが多いのです

虫歯の細菌が増えると…

虫歯の細菌が増えると、虫歯が勢いを増して歯の色々なところを溶かしていきます。
多くは、歯の噛み合わせる面にある深い溝、歯と歯の間、歯の根本などです。
歯周病もそうですが、虫歯は放置していても自然に治ることがありません。

原因2→お口の乾燥

お口の乾燥でも、口臭が増加するのをご存知でしたか?
そのメカニズムは…お口の乾燥による細菌の繁殖
お口の中は、通常唾液で満たされています。ですが、残念ながら何らかの理由があること
で唾液が出にくくなり、お口の中が乾燥してしまうと最近が唾液で洗い流される自浄作用
を失ってしまい、お口の中の細菌が繁殖することで細菌の数が多くなり、口臭へとつなが
ります。唾液が出にくくなる自己免疫疾患や、極度の緊張などでの交感神経が働いている
場合に、唾液の量が少なくなるのです。

原因3→食べ物の好み

そのメカニズムは…匂いのきつい食べ物を常習的に口にしていること
お口の中に匂いの残りやすい食べ物は、たくさんあります。
代表的なものは、ニンニク、ネギ、カレーやスパイス類、キムチや匂いのきつい発酵食品
、香草系など様々です。
それを好んでたくさん食べる場合には、お口の中に匂いとして残りやすくなります。
口臭を通り越して、体で分解されて汗腺などから体臭として匂いを発している場合もあり
ます。

原因4→疾患によるもの

そのメカニズムは…耳鼻咽喉系や、胃、その他の臓器からの匂いが発生することも
喉や鼻で、蓄膿している場合や、胃に疾患がある場合、そのほかの臓器を病んでいる場合
に特定の臭いが出て、口臭として発せられる場合があります。
では、これらの口臭を食べ物で解消するとなると、どのような食べ物がいいのでしょうか

口臭に効果のある食べ物

1. ヨーグルト
2. カテキンの入っているもの
3. りんご
4. クローブ・パセリ
上記の食べ物について解説していきます。

1. ヨーグルト

なぜヨーグルトが口臭の改善に役立つのでしょうか。
それは、ヨーグルトの中に存在する善玉菌の菌の活躍によって口臭が改善されるからです

お口の中に直接作用するというより、腸内環境を整えることで腸内フローラを整えます。
そうすることで、腸内環境が改善されて便秘や消化を改善することになります。
実は、便秘によっても口臭が発生することが証明されていて、本来便として体外へ排出さ
れるべきものが腸内にずっと停滞していることで、汗や体から発する匂いとして匂いが排
出されるのです。それに加えて、口臭からもその匂いが上がってくる…と考えると、腸内
環境は整えたほうが良いに越したことはありません。

2. カテキンの入っているもの

カテキンといえば緑茶を思い起こす方が多いと思います。
紅茶やウーロン茶、ほうじ茶にもカテキンの成分がありますが、緑茶が特に多いと言われ
ています。
カテキンの成分で効果のあるのが、抗菌作用です。
抗菌作用がお口の中の細菌にアプローチすることで、細菌の動きを弱らせて口臭を抑える
効果があります。
このカテキンを多く抽出するには、温かいお茶と冷たいお茶、そちらの方が効果があるの
でしょうか?カテキンは、茶葉が多ければ多いほどたくさん抽出させることが可能です。
ですので、茶葉は多く濃いめのもの。
そして、抽出温度ですが、70~80度と熱すぎないお湯で抽出することが一番カテキンを効
率よく抽出する方法になります。

3. りんご

りんごは、直接的には口臭に作用するというより、繊維質のりんごをしっかりと噛み砕く
ことで、唾液が出る量も多くなることで、口臭が抑えられるという見解です。
リンゴジュースがいい、りんごを丸かじりすると良いなど言われてきましたが、りんごの
成分で効果があるというよりかは、繊維質だから、よく噛むからなど、物理的な問題の方
が大きいようです。

4. クローブ・パセリ

こちらの2つは、とても抗菌作用の強いものになります。
抗菌作用が強いクローブは、古代エジプトなどでは歯の治療の際に歯に詰めていたという
ことも知られています。アジア系のお料理やカレーなどのスパイスで配合されていること
がありますね。食品を保存させるのにも役立つほど抗菌作用が強いものになります。
パセリは、お肉やお魚料理の付け合わせなどでよく見かけますよね。
これについては、口臭予防で付け合わせになっているのではなく、見た目や味付けのアク
セントなどの理由で添えられていることが多いようです。

口臭予防の食べ物のほかに口臭の対策は?

口臭予防では、食べ物のほかにどんな方法があるのでしょうか?

・生活習慣の改善

生活習慣が乱れることは、万病へとつながります。
夜間の遅くまで飲酒を続ける生活や、食事もままならない生活など、
忙しい時はどうしても、生活を蔑ろにしてしまうことがあると思います。
ですが、まずはご自身の体を労ることを大切にしていただければと思います。

・食べ物の改善

食生活や、食べ物の好みでも大きく口臭に関わります。
匂いの濃いもの、味の強いもの、刺激の強いものはお口の中に味が残るだけではなく、胃
腸にも負荷をかけることが多いです。胃に負荷がかかると胃の粘膜が荒れて、口臭が強く
出ることがあります。たまになら問題ありませんが、体質に合った食事や体に優しい、上
下のいいものを摂取するようにしてください。

・歯磨き、オーラルケアや定期検診の徹底

歯磨きや、フロス、舌のケアなどのオーラルケアに時間は取れていますか?
時間が取れていない場合には、定期検診でのクリーニングの頻度を上げるなどして、お口
の中の状況を改善することが、口臭を予防することへの一番の近道です。
定期検診では、普段の歯磨きやオーラルケアでは落とせない汚れまでしっかりと綺麗にす
ることができます。
口臭で悩んでいる、困っていることがあればぜひ当院へご相談ください。
心よりお待ちしております。

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