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ブログ

投稿日:2025.10.13

歯並びはスポーツにどう影響する?

歯並びとスポーツと聞くと一見関係性がないように思う方も多いでしょう。
ですが、スポーツをするうえで体のバランスやパフォーマンスを最大限に発
揮させるためには、もちろん筋力や技術も大切ですが、実は歯並びも重要な
役割を持っています。
プロアスリートの方もお口のケアや矯正治療を積極的に取り入れて、歯並び
や噛み合わせを正しく整えるよう意識する選手が増えています。
歯並びがよくないと、噛み合わせのズレから全身のバランスが崩れやすくな
り、筋肉のアンバランスさや怪我のリスクが増えることにもつながってしま
うからです。
今回は歯並びがスポーツに与える影響や関係性、歯並びを整えることで得ら
れるメリットについて詳しくご説明します。

<歯並びが整うことで得られる5つのメリット>

表側矯正

歯列矯正をすることでスポーツ人生にどのようなメリットが得られるのでし
ょうか。
最近では、アスリートの方の間でも歯列矯正やマウスピースの着用が広がっ
ていて、歯並びの改善を通じてパフォーマンスを高める取り組みが注目され
ています。

【1.筋力発揮と瞬発力が向上する】

表情筋 笑顔

上下の歯でしっかりと噛み締めることができると、全身への力が入りやすく
なり筋力向上につながります。
重量挙げやローイング競技など、グッと噛み締めて全身に力をこめる競技で
は適切な噛み合わせが取れていると体がブレず強いパワーを発揮しやすくな
ります。

【2.バランス感覚の向上】

瞬発力や体幹の安定性が求められる競技では、噛み合わせの影響が分かりや
すく表れるケースも少なくありません。

陸上や水泳などのスプリント競技や体操やフィギュアスケートなどバランス
感覚が必要なスポーツでは、特に歯並びと噛み合わせのバランスが必要にな
ります。
安定した噛み合わせが取れることで瞬間的な力が入り、体の均衡も取りやす
くなるのです。

【3.集中力が高まりメンタルも安定する】

 

カウンセリング 歯科矯正

歯の不調は大きなストレスになり、集中力の低下やパフォーマンスの低減を
招くことがあります。
集中力の低下は試合中の判断ミスにもつながるでしょう。
反対に健康な歯と正しい歯並びと噛み合わせは、ノンストレスで意識を競技
に全集中させることができます。
無駄なストレスをなくせばメンタルも安定した状態で試合に臨むことができ
るでしょう。

【4.ケガのリスクを抑えることができる】

噛み合わせがよくないと顎への負担や首、肩、背中、腰と全身への影響が進
み痛みが出ることがあります。
筋肉や関節に余分な負荷がかかることで筋肉痛や関節痛、さらにはスポーツ
障害を引き起こしやすくなるリスクが高まります。
歯並びがいいと全身の筋肉バランスも整うため、ケガのリスクを低くするこ
とにつながります。

【5.競技人生を長くできる】

歯並びを整えることでバランス感覚の向上や筋力の発揮、ケガ防止、メンタ
ルの安定といった多方面でスポーツのパフォーマンスを上げることに期待が
できます。
スポーツをしている方の願いは競技人生をできるだけ長くすることではない
でしょうか。
積極的な歯列矯正治療はそのような面でも大きなメリットとなるでしょう。

<歯並びや噛み合わせがよくないことでスポーツに与える影響>

歯並びの悪さは見た目の問題だけでなく運動機能や集中力、ケガのリスク、
さらに呼吸や発生など競技でパフォーマンスを発揮することに直結する部分
にも悪影響を与えることがあります。

【体のバランスの乱れ】

遺伝 遺伝子

歯並びが正しい位置にそろっていないと噛み合わせが合わなくなり、顎の位
置関係がズレてしまうことがあります。
顎がズレることで首や背骨、骨盤の歪みに影響が起き全身の姿勢が崩れる原
因になります。
結果として、走る・跳ねる・踏ん張るといった基本動作が不安定になり、パ
フォーマンスの低下につながってしまいます。

【筋肉の緊張と疲労が貯まる】

噛み合わせがよくないと顎や首の筋肉が緊張状態になります。
頭痛や首のこり、肩こり、腰痛などの症状が起こりやすくなるため、運動中
の可動域が狭くなるなど、パワーが出づらくなってしまいます。
一部の筋肉ばかりに負担が集中してしまうことで、疲労からケガのリスクも
高まることになります。

【集中力や判断力が低下する】

頭痛 片頭痛

噛み合わせが正しい位置でないと、慢性的な違和感や痛みに悩まされること
があります。
特に多いのは頭痛や顎の痛み、首のコリなどです。
ストレスがたまると集中力を維持することが難しくなり、特に反応速度や判
断力が求められるスポーツでは、小さなストレスがプレーに影響を与えるこ
とも考えられます。

【呼吸や発声に悪影響が出る】

歯並びがよくないことで鼻呼吸ができず口呼吸が習慣化することがあります

口呼吸は運動中の酸素摂取効率を下げたり、喉が乾きやすくなるため持久力
や集中力にも悪影響を与えてしまうこともあるでしょう。
チームスポーツなど協力が大事な競技では、発声が重要になる場面も多々あ
りますが、滑舌の悪さがコミュニケーションに支障をきたすことも考えられ
ます。

<スポーツをしながらできる矯正治療の方法>

スポーツ選手でも競技への影響を最小限に抑えながら矯正治療を行うことは
可能です。
噛み合わせや歯並びの改善はパフォーマンスアップにもつながる大きなメリ
ットがあります。
矯正治療をする際には、競技種目やライフスタイルに合わせて矯正専門医と
相談しながら最適な方法を選ぶのがいいでしょう。

【部分矯正】

前歯など一部の歯並びのみを矯正治療する方法です。
一般的に全体的な歯並びを改善させるための期間は2年ほどかかるケースが
多いですが、部分矯正治療であれば数ヶ月で治療が完了します。
治療方法はワイヤー矯正とマウスピース矯正どちらでも選択可能です。

メリット

・負担が少なく短期間で治療が可能
・スポーツ活動への影響が少ない

デメリット

・全体的な噛み合わせの改善はできない

【マウスピース矯正】

マウスピース矯正 ワイヤー矯正

アライナー矯正とも言い、透明な歯型のマウスピースを使用して矯正治療を
する方法です。
マウスピースはいつでも自分で取り外しが可能なので、競技中など気になる
時には外してプレーすることができます。
部分矯正、全体矯正どちらにも対応しています。

メリット

・試合や練習中は自分でマウスピースを外すことができる
・マウスピースの取り外しは簡単に行える
・目立たない方法なので人に気づかれずに矯正をすることができる
・マウスガードとの併用もしやすい
・口腔内を傷つけにくいのでコンタクトスポーツにも対応できる

デメリット

・1日20時間以上の装着が必要
・自己管理が大切なためマウスピースの紛失などに注意が必要
・着用時間どルールを守らないと矯正が進まない

【表側矯正】

ワイヤー 矯正

ポピュラーな矯正方法で、歯の表側にブラケット装置とワイヤーを装着して
矯正をします。
部分矯正、全体矯正どちらにも対応しています。

メリット

・細かな歯の動きを調整することができる
・幅広い歯並びのケースに合わせて治療が可能

デメリット

・矯正器具が目立つため見た目がよくない
・粘膜に矯正器具がすれて口内炎や傷ができやすい
・慣れるまで違和感が強くストレスになりやすい
・口腔内を傷つける可能性が高いのでコンタクトスポーツをしている人には
不向き

【裏側矯正】

裏側矯正 リンガル

表側矯正治療とは逆に、歯の裏側に矯正器具を装着させて行う矯正方法です

メリット

・矯正器具が人目につかないので見た目がいい
・表側矯正よりもスポーツの衝撃による口腔内の損傷を軽減できる

デメリット

・慣れるまで舌感が悪くストレスになりやすい
・滑舌に影響が出やすい
・口内炎や粘膜にキズがつきやすい
・矯正費用が高額になる傾向がある

<まとめ>

歯並び 綺麗

スポーツと歯並びは関係なさそうに感じますが、運動能力の向上・ケガ防止
やメンタルの安定など、たくさんのことに影響を与える重要な要素です。
競技人生で高いパフォーマンスを発揮するには、歯の健康と噛み合わせにも
目を向けることが大切になります。
定期的な歯のメンテナンスはもちろんのこと、歯並びが不揃いで悩んでいる
方は矯正治療を検討してみてはいかがでしょう。
まずは気軽にカウンセリングを受けてみるのもおすすめです。

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