投稿日:2026.1.26
歯科矯正用アンカースクリューとは?どこに打つの?いつまで付ける?
矯正治療に使用する装置にはたくさんの種類がありますが、歯科用アンカースクリ
ューというものを皆さんは知っているでしょうか?
歯科用アンカースクリューという小さなネジを使うことで歯の動きを効率的に進め
ることができるので、矯正治療期間を短縮することにもつながります。
では、この歯科用アンカースクリューはどのように使って、いつまで取り付けてお
くことになるのでしょう?
今回は矯正治療で使用する歯科用アンカースクリューについて詳しく解説していき
ます。
矯正治療をおこなう中で、使用する方もいることでしょう。
これから矯正治療を考えている方は参考になるかと思いますので、ぜひ最後までご
覧下さい。
目次
<歯科用アンカースクリューって何?>

歯科用アンカースクリューとは、矯正治療中に使用する装置のことです。
ミニスクリューやインプラントという言い方をすることもあります。
歯科用アンカースクリューは、直径1.4ミリ〜2ミリ、長さ6ミリ〜10ミリほどのとて
も小さなネジです。
医科でも使用されているチタン製のため、生体親和性が高く体にとっても安全性の
高い材質で作られています。
歯科用アンカースクリューを使用することで、矯正治療で歯を動かすときの固定源
として使用することができるので、歯の移動を効率よく進めることができる装置で
す。
歯科用アンカースクリューにはどんな役割があるの?

歯科用アンカースクリューは顎の骨にネジを埋めて、歯を引っ張るための強い固定
源の役割をします。
ワイヤー矯正では、固定源として強い奥歯に装置をつけて前歯などを移動させてい
きますが、歯同士の引っ張りあいになりますので、片方の歯だけ動かしたくても奥
歯まで動いてしまうリスクがあります。
このような場合に歯科用アンカースクリューを使うことによって、動かしたい歯の
みをピンポイントに移動させることが可能になります。
困難とされていた歯の動きも対応できる範囲が広がるので、症例の幅も増やすこと
ができます。
歯科用アンカースクリューを埋め込む処置は痛いの?
歯科用アンカースクリューを顎の骨に埋め込むと聞くとすごい痛みがあるのではな
いか・・と不安になる方も多いかと思います。
ですが、歯科用のアンカースクリューを埋め込む処置はほとんど痛みがありません
ので、安心して受けて頂けます。
なぜかというと、先にお話した通り歯科用アンカースクリューの大きさは、直径1.4
ミリ〜2ミリ、長さ6ミリ〜10ミリほどのとても小さなネジになりますので、負担が
少なくてすみます。
ネジを埋める前に、歯ぐきに表面麻酔を塗ってから注射の麻酔をしますので、針を
刺す時に感じるチクッとした痛みも軽減できます。
歯科用アンカースクリューは、専用の機械を使ってゆっくりゆっくりと埋め込んで
いきますので、振動など感じることはほとんどないでしょう。
<歯科用アンカースクリューを埋め込む処置の流れ>

歯科用アンカースクリューは下記の順番で埋め込みの処置が進められます。
歯科クリニックによっては、流れが変わることもあります。
1.【歯ぐきに表面麻酔のクリームを塗る】
数分で歯ぐきがしびれてくる感覚があります。
2.【歯ぐきに浸潤麻酔をする】
歯ぐきに表面麻酔が効いてきたところで、歯ぐきに麻酔を注射します。
針のチクッとした感覚もほとんどないでしょう。
麻酔をゆっくりと入れていき、さらに歯ぐき内部にも麻酔を効かせていきます。
数分でしっかりと麻酔がかかるので、歯ぐきを触られても感覚が鈍くなります。
3.【植立する部分に印をつける】
歯科用アンカースクリューを立てる位置に、印をつけます。
歯ぐきをグッグッと押される感覚があるかもしれません。
4.【歯科用アンカースクリューを埋め込む】
歯科用アンカースクリューを埋め込むための専用の機械を使って埋め込みます。
ゆっくりゆっくりとアンカースクリューを埋め込んでいきます。
ネジを埋め込む際の圧迫感を少し感じることはありますが、麻酔もしっかりと効い
ているので、痛みを感じることはほとんどないでしょう。
もしも、痛みがあるときには麻酔を追加しますので、歯科医師に伝えましょう。
5.【確認】
顎の骨にアンカースクリューが打ち込まれていないとグラグラと動くので、歯を移
動させる固定源となるくらい、しっかりと植立されているか、位置がズレていない
かチェックをします。
6.【終了】
アンカースクリューを埋め込む処置はこれで終了です。
ここまでにかかる時間は15分程ととても短いので負担に感じることもほとんどな
いでしょう。
<歯科用アンカースクリューはどの位置に埋め込むの?>

アンカースクリューを埋め込む位置は、患者さんの歯並びの状態によってかわりま
す。
どの歯をどのように動かしていきたいのか、治療計画に沿って効果的なところに埋
め込むことになるので、矯正治療をしている皆さんが同じ位置に埋め込まれるとい
うことはありません。
歯科用アンカースクリューを埋め込む位置には、次のようなところがあげられます
。
1.【上顎第一大臼歯頬側・口蓋側付近】
上の歯の真ん中の歯から数えて6番目の奥歯辺りです。
頬側や内側(口蓋側)歯の付け根辺りの位置になります。
2.【上顎側切歯・犬歯付近】
上の歯の真ん中から数えて2番目と3番目のあいだ辺りです。
唇側の歯の付け根辺りの位置になります。
3.【口蓋側の真ん中】
上あご内側の真ん中辺りです。
4.【下顎第一大臼歯付近】
下の歯の真ん中から数えて6番目の奥歯辺りです。
頬側の歯の付け根辺りの位置になります。
歯科用アンカースクリューを埋め込むメリットや効果は?

歯科用のアンカースクリューを使うことで得られる効果が違いますので、歯並びの
状態に合わせてどこに埋め込むのか位置や本数が個々で違いがあります。
こちらでは、ガミースマイルのケースでご説明していきます。
1.【矯正治療期間を短くできる】
出っ歯などのケースで前歯を後ろに引っ込めたいときに、奥歯に装置を付けると前
歯との引っ張りあいになるので、奥歯が移動しないようリスクを考えて矯正をしま
す。
しかし、アンカースクリューを埋めることで固定源に使えますので奥歯の移動リス
クなしに矯正治療が進められ、治療期間の短縮につながります。
2.【大きな移動距離にも対応できる】
抜歯などが必要なった場合、歯を動かす距離が大きくなります。
そのような場合にも、アンカースクリューを固定源に利用することによって歯の移
動をスムーズに進めることができるようになります。
3.【困難な歯の移動も可能になる】
奥歯の移動や歯の圧下(歯を押し込むこと)は、矯正治療の中でも難しい治療にな
ります。
しかし、アンカースクリューを固定源にすることで奥歯の移動や歯の圧下にも対応
できるようになり、出っ歯や上顎前突・ガミースマイルなど幅広い歯並びを治すこ
とができるようになります。
歯科用アンカースクリューはいつまで付けることになるの?

歯科用アンカースクリューはいつまで付けておかないといけないのか?
この辺りも矯正治療をするうえで気になるところですよね!
アンカースクリューをどのタイミングで打ち込んで、いつまで付けておくのかは矯
正治療の計画に沿って進められますので、歯並びの状態などによって個人差が出て
きます。
一般的にはアンカースクリューを埋め込んでから、半年〜1年間ほどで除去します
が、症例によっては矯正治療が終了するまでずっと付けたままの状態のこともあり
ます。
アンカースクリュー除去は比較的簡単な処置になりますので、麻酔なしでも行えま
す。
傷口は1週間ほどで治癒していき、傷跡が残ってしまう心配もいりません。
今回は歯科用のアンカースクリューを付ける位置やいつまで付けるのか、どのよう
な効果があるのかなどについて詳しくご説明しました。
矯正治療を検討されているかたは、ご参考にしていただき他にもご不明な点があれ
ばカウンセリングも行っておりますのでお気軽にご相談下さい。




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