投稿日:2023.3.28
知らないと怖い!?噛み合わせと全身の関係
こんにちは。仙台キュア矯正歯科です。
噛み合わせが悪いと虫歯や歯周病になりやすい、食事の時噛みにくいといったイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?しかし実は、噛み合わせの悪さはお口の中にとどまらず、全身にまで悪影響を及ぼします。そこで今回は、悪い噛み合わせが全身に与える影響と改善策を紹介します。
目次
噛み合わせが全身に与える6つの影響
①虫歯や歯周病になりやすい
噛み合わせ悪いと、歯と歯が正しく噛み合わないため、食べ物が適切に咀嚼されません。結果として、食べ物が歯間や歯ぐきの間に詰まりやすくなります。これらの食物の残りかすは、バクテリアの増殖を促し、その結果、虫歯や歯周病の原因となる可能性があります。また噛み合わせが悪い場合は歯並びも乱れていることが多いため、歯が重なった部分などの汚れを歯磨きで除去しにくいことも挙げられます。。加えて、よく噛めないことで唾液の分泌量が減り、口の中の汚れが洗い流されにくいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に歯周病は心疾患、糖尿病、骨粗鬆症、早産・低体重児出産のリスク因子になり、全身疾患にも影響します。
②顎関節症
顎関節は会話、咀嚼、あくびをするなどの動作の役割を担っています。噛み合わせが悪いと顎の関節や筋肉に負担がかかり、顎関節症になりやすいです。顎関節症は顎の痛みや口を開けにくくなるなどの症状があるため、日常生活にも影響が出ます。また、顎の筋肉の緊張によってエラが張ることで、顔が大きく見えてしまうこともあります。長期的には関節の劣化や機能低下を引き起こす可能性もあり、これらの問題は、さらなる痛みや動きの制限を引き起こす可能性があります。
③発音しにくい
嚙み合わせが悪いと、発音がしにくくなり、コミュニケーションに障害が出る可能性があります。発音には歯並びが大きく影響します。噛み合わせとともに歯並びに問題があるケースでは、舌を動かすスペース不足や歯と舌の位置関係、前歯の隙間から空気が漏れ出ることによって、明瞭な発音が難しいことがあります。特に、さ行・た行・な行・ら行、英語の「s」、「th」は口腔内の影響を受けやすいため、注意が必要です。
④頭痛や肩こり
噛み合わせが悪いと筋肉のバランスが悪くなり、頭痛や肩こりの原因になります。噛むときの筋肉は、首や肩の筋肉とも関係しています。そのため、噛み合わせが悪いと首や肩の筋肉にも負担がかかり、さらに血行不良などが重なることで肩こりが起こる可能性があります。また、噛み合わせが悪いと顎から側頭部につながる側頭筋に負担がかかり、頭痛を生じる恐れもあるため注意が必要です。これらの筋肉の緊張は長期間にわたって続くと、慢性的な偏頭痛を引き起こす可能性があります。
⑤胃腸に負担がかかる
噛み合わせが悪いと咀嚼機能が低下し食べ物をしっかりと噛むことができません。歯と歯がきちんと接触しないと、噛む力が分散され、食物を効率的に咀嚼することが難しくなります。咀嚼機能が低下すると、食物が十分に細かくならずに飲み込まれるため、胃腸に余計な負担をかける可能性があります。また咀嚼機能が低下すると唾液の分泌量が低下し口内環境を悪化させる可能性があります。噛むことは集中力や記憶力UPにもつながるため咀嚼機能の低下は脳機能にも影響を及ぼす可能性があります。
⑥耳鼻咽喉疾患になりやすい
噛み合わせが悪く、出っ歯や受け口などの唇を閉じにくい歯並びでは耳鼻咽喉疾患にかかりやすくなります。歯並びにより、口を閉じておくことが難しいと口呼吸になりやすいからです。口呼吸はウイルスや細菌が乾燥した空気とともにダイレクトに体内に入る原因になります。そのため、喉などを中心に感染症にかかるリスクが高まります。
⑦耳鳴りやめまい
噛み合わせが適切でない場合、口腔周囲の筋肉に過度なストレスがかかり、特に顎や顔の筋肉に緊張をもたらす可能性があります。これらの筋肉は耳周囲と密接に関連しており、筋肉の緊張が耳鳴りやめまいの一因となることがあります。さらに、噛み合わせの問題は、首や背中の筋肉にも影響を与えます。これは頭部のバランスを崩し、バランスをとるための内耳の機能に影響を及ぼし、めまいを引き起こす可能性があります。
⑧口臭
咀嚼機能の低下により、食物の咀嚼が不十分になり、食物のかすが口腔内に残りやすくなります。これにより、口腔内での食物の分解が進み、その過程で悪臭を引き起こす物質が発生します。また、噛み合わせが悪いことで歯並びが乱れると、歯ブラシだけでは清掃しにくい部位が出現します。これらの部分でのプラーク(歯垢)の蓄積が進むと、バクテリアが繁殖しやすくなります。口腔内のバクテリアは、歯垢を分解する過程で硫化水素やメチルメルカプタンといった口臭を引き起こす物質を生成します。これらのガスが口臭の主な原因となるのです。
⑨歯痛
噛み合わせが適切でない場合、一部の歯に過度な圧力がかかる可能性があります。この過度の圧力は、歯の感受性を高め、歯痛を引き起こす可能性があります。、歯の損耗や歯の破損、さらには歯根折れの原因となることもあります。これらの問題は、感染や神経損傷など、歯痛の一因となる可能性があります。
⑩自律神経の乱れ
噛み合わせが悪いと、咀嚼筋や顎関節に過剰なストレスがかかります。これが長期間続くと、このストレスが自律神経系を刺激し、自律神経の乱れを引き起こす可能性があります。自律神経が乱れると、睡眠障害、食欲不振、頻繁な頭痛、めまい、動悸、冷え性、不安感などの症状を引き起こすことがあります。
噛み合わせの治し方
指しゃぶりや舌癖など悪習慣の改善
指しゃぶりや舌癖といった口の中の悪習慣は、顎の成長や歯の位置を変える力をもたらし、結果的に噛み合わせの悪さを引き起こす可能性があります。特に、乳歯が生え変わる幼少期にこれらの習慣があると、新たに生えてくる永久歯の位置に影響を及ぼす可能性があります。さらに、これらの習慣が長期にわたり続けられると、上下の顎の成長バランスを崩し、正常な噛み合わせを阻害することもあります。早めに悪習慣を自覚し、適切な段階で改善することは、噛み合わせを正す重要な手段となります。具体的には、指しゃぶりを止めるための特別な手袋の使用や、舌の癖を治すための口腔筋肉トレーニングなどが考えられます。その他にも、歯科医師の指導の下で行われる矯正治療も、これらの習慣による噛み合わせの問題を改善する助けとなります。
矯正治療
噛み合わせが悪い場合、矯正治療はその問題を解決するための有効な手段であると言えます。矯正治療は一般的に長期間にわたる治療であり、歯や顎の骨を少しずつ動かすことで、理想的な位置に整えていきます。特に、顎の骨の位置が正しくない場合や、歯が適切な位置にない場合には、矯正治療が必要となることが多いです。
外科手術
噛み合わせが悪い場合には、特定の状況下で外科手術が有効な治療法となる可能性があります。顎の骨の構造的な問題や成長の問題が原因となっている場合、非外科的な矯正治療だけでは十分な改善を期待できない場合があるからです。顎の骨が極端に大きすぎるか小さすぎる場合、不均等な成長が起きている場合、あるいは顎の骨が異常な位置に存在する場合などです。これらの状況では、顎の骨を直接手術によって再配置または再形成することで、噛み合わせの改善が可能になります。
噛み合わせと全身の健康は深いつながりがある
噛み合わせは口の中だけではなく、全身のさまざまなところに影響が及ぶ可能性があります。明瞭な滑舌がしにくかったり、口元に自信が無かったりすると、口を見られないために口を隠したり閉じがちに話すようになることもあります。そうすると、余計に聞き取りにくい話し方になり、コミュニケーションに障害が発生するでしょう。嚙み合わせは身体への影響に留まらず、コミュニケーションといった社会性にも影響があります。心身ともに健康を目指すためにも、噛み合わせは重要なポイントになるでしょう。
噛み合わせや歯並びが気になるときは、お気軽に当院へご相談くださいね。カウンセリングのご予約はこちらから☆彡↓
https://plus.dentamap.jp/apl/netuser/?id=5580&_gaid=1328150510.1648778104