menu
close

ブログ

投稿日:2024.9.23

マウスピース矯正を長引かさないためのポイント

みなさん、こんにちは。
仙台キュア矯正歯科です。

マウスピース矯正は矯正の専門医がいなくても行えるので、取り扱う一般の歯科医院も増
えてきました。

それに伴い歯列矯正へのハードルが下がり、マウスピース矯正をしている方、又は検討し
ている方が増加しています。
マウスピース矯正は透明で目立ちにくく、取り外しができるメリットが人気の矯正方法で
す。

しかし固定式で取り外しができず、歯科医院で調整してもらうのでご自身で管理すること
は少ないワイヤー矯正と比較すると、マウスピース矯正は自己管理がとても重要になって
きます。
この自己管理を怠ってしまうと治療が計画通りに進まず、矯正期間が長引いてしまう可能
性があります。
長引かないように守るべきポイントを説明しますので、是非参考にしてください。

マウスピース矯正を長引かさないためのポイント

1)マウスピースの装着時間を守る

マウスピース矯正は取り外しができますが、マウスピースを1日22時間以上装着する必要
があります。

お食事や歯磨き以外の時間は基本的に装着しなければいけません。
「マウスピースをつけておくだけ」と簡単そうに思いますが、歯磨きした後に装着するの
を忘れてしまったり、遊びに行く際に煩わしくて外してしまうことがあると、歯が移動し
ない上に移動していた歯が元に戻ることも考えられます。

「今日だけなら大丈夫だろう」という気持ちでいるといつの間にか積み重なり、治療の効
果を得ることができません。
マウスピース矯正を成功させるには患者さんの協力が必要なので、決められた装着時間を
守りましょう。
装着を忘れそうな方や自己管理が面倒だと思う方は、ワイヤー矯正の方が向いているかも
しれません。

2)マウスピースの交換時期を守る

マウスピース矯正はマウスピースの交換もご自身で行う必要があります。

歯科医院の方針によっても異なりますが、予め数枚のマウスピースを患者さんに渡してい
る医院も多く、その場合通院頻度は2~3ヵ月に1度になります。

歯の状態によって1~2週間毎に交換することが多いですが、通院していない期間は医師の
関与が一切ないので、医師の指示通りにマウスピースの交換をしなければ歯が計画通りに
動きません。

交換を忘れていると治療が長引く原因になり、反対に早く歯を動かして矯正治療を終了し
たい思いで交換時期より早く交換すると、歯に負担がかかってしまいます。

マウスピース矯正は歯にかかる負担を最小限にするために、1枚で最大0.25㎜、1ヵ月で最
大1㎜ずつ動くようにコンピューターで計算されて作られています。
自己判断で交換時期をズラしたりせず、医師の指示をきちんと守りましょう。

3)マウスピースの順番を間違えない

マウスピース矯正は、少しずつ歯の位置が違うマウスピースを一度に製作して複数枚渡さ
れます。

マウスピースには番号が書いてありますが、順番を間違ってしまうと歯が正しく動かす、
効果を得ることができません。
マウスピースの交換時期も重要ですが、毎回気を付けて装着する番号を確認しましょう。

4)マウスピースの取り扱いに気を付ける

マウスピースを正しく扱わなければ破損する可能性があり、破損や紛失してしまうと作り
直さなければいけません。
マウスピースを装着したままお食事をすると破損したり、お湯で洗ったり煮沸消毒など行
うと変形する原因に繋がります。
取り外した際にティッシュにつつんだりすると、間違えて捨ててしまうケースもあります

「自分は大丈夫」と思っていてもうっかり間違えることもあるので、必ずケースに入れて
保管するように心掛けましょう。
新しく作り直すと、出来上がるまでの期間装着できないので長引いてしまい、費用も増額
します。
正しい取り扱い方法を知っていれば破損は防げるので、マウスピースの管理に注意しまし
ょう。

5)口腔内を清潔に保つ

マウスピース矯正に限らず、歯列矯正治療中は特に口腔内を清潔に保たないと、治療期間
が長引く原因になります。

磨き残しが多く虫歯になってしまうと、矯正治療を中断して虫歯の治療を優先するので、
虫歯が大きいと完治まで時間がかかる可能性もあります。

さらに虫歯治療によって歯の形が変わってしまうと、マウスピースを作り直さないといけ
なくなります。

マウスピースを装着しない期間が長くなればなるほど歯の移動が遅れるので、虫歯になら
ないことが一番です。
マウスピースは歯を全体的に覆うので、唾液が循環しないため菌が繁殖しやすい環境です

寝ている間は唾液の分泌量が低下し、さらに菌が繁殖しやすいので、食後や就寝前は丁寧
な歯磨きを行いましょう。

歯磨きは歯ブラシのみの方も多いと思いますが、実は歯ブラシだけの汚れの除去率は60%
ほどです。
フロスや歯間ブラシを用いて、その日の汚れはその日のうちに除去する気持ちが大切です

6)定期的な通院を守る

マウスピース矯正は定期的に通院し、歯の動き具合を確認したり新しいマウスピースのお
渡しなどを行います。

通院頻度は状況によって異なりますが、大体2~3ヵ月に1回なので、次の通院日が空いて
しまうことがあります。

通院日を忘れたり先延ばしにしていると、治療の進み具合が確認できず計画通りに進まな
い可能性もあります。

歯並びによっては顎間ゴムという歯を動かすための補助用具を使用することもあるので、
矯正期間中は予約日をしっかり守り、通院するようにしましょう。

7)鎮痛剤を服用しすぎない

マウスピース矯正は歯にかかる負担は少ないですが、歯を動かしているため痛みを伴うこ
ともあります。

特にマウスピース治療を開始したばかりの時期や、次の番号のマウスピースに交換した日
などは痛みが出やすいです。

歯の痛みは慣れてくるので一時的なものですが、人によっては痛みが続き鎮痛剤を何度も
飲む方もいてます。
鎮痛剤には骨の代謝を抑制する作用があるため、歯の動きが遅くなる可能性があります。
耐えきれない痛みの場合は服用することで緩和しますが、毎日のように服用していると治
療に影響を及ぼすことも考えられるので、我慢できる場合やお守りで飲むようなことは止
めましょう。

8)治療終了後は保定を行う

歯並びが整いマウスピース矯正が終了した後、何もしていなければ歯が元の位置に戻って
しまいます。

そのことを「後戻り」と言いますが、リテーナーと呼ばれる保定装置を使用することで後
戻りが防げます。

保定装置をサボってしまい後戻りが生じると、再び矯正治療が必要になる可能性もあり、
結果としてマウスピース矯正の期間が伸びることも懸念されます。

基本的には2年くらい保定期間が必要とされていますが、口呼吸や舌癖があれば後戻りし
やすいので、これらの悪習癖が改善されなければ一生保定しないと後戻りするでしょう。
マウスピース矯正は取り外しできるメリットがある分、管理が必須になるので、きちんと
守ることで効果が出る矯正方法になります。

冒頭でも述べたように、マウスピース矯正は一般歯科でも取り扱えるので、かかりつけや
お家から近い歯科医院がマウスピース矯正を行っているかもしれません。

患者さんの歯型をもとにマウスピースメーカーがコンピューターで製作したものを渡すだ
けなので、経験や実績が少ない医師でも行えるため失敗する事例もあります。

仕上がりに満足できない場合や歯並びの調整のみで咬み合わせを確認しないケースもあり
ます。

信頼できる医師なら良いかもしれませんが、大切な歯を良くするために高額な費用を出し
て矯正するので、矯正歯科選びは重要です。

そしてマウスピース矯正は比較的痛みは少なく、目立ちにくさや歯磨きのしやすさなどメ
リットが多い矯正方法になります。

しかし管理不足で長引いてしまう患者さんをたくさん見てきました。

時間も費用も勿体ないので矯正治療が計画通りに進むようにルールを守ってマウスピース
矯正生活を頑張りましょう。

歯並びが気になる方や疑問な点がありましたら、いつでもお気軽にお問合せください。

関連ページ