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ブログ

投稿日:2025.5.2

受け口は身体にも悪影響が出ることがある?

こんにちは。仙台キュア矯正歯科です。
「受け口」とは、上の歯よりも下の歯が外側に出ているかみ合わせのことで、反対咬合(
はんたいこうごう)や下顎前突(かがくぜんとつ)ともいわれます。
12〜20歳の前歯の不正咬合の中で、2.4%が当てはまるとされています。
歯が顎に入りきらないで凸凹に生えている不正咬合である叢生(そうせい)が44.3%なの
で、比較的少ない症例といえるでしょうか。
けれども、成長するにしたがって受け口が目立つようになることもあり、コンプレックス
の原因にもなる方もいらっしゃいます。
また、見た目の問題だけではなく、受け口は身体全体にも悪い影響を与えるおそれもある
のです。
今回は、受け口がどのような悪影響を与えるのかと、その対処法について説明します。

受け口が引き起こす健康リスク

胃腸 腹痛

受け口は、以下のような健康リスクを引き起こすことがあります。

消化不良

適切なかみ合わせの場合、すべての上の歯は下の歯より少し外側で食べものを噛みます。
この状態が反対になっている受け口の場合は、前歯同士がうまく接触しないことから、噛
む力が弱くなり、食べものをしっかり咀嚼(そしゃく)することが難しくなります。
食べものを細かく砕くことができないため、食べたものが大きいまま胃に送られ、消化器
官に負担がかかり、消化不良を引き起こす可能性があるのです。

顎関節症

顎関節症 虫歯

受け口の方は、かみ合わせのバランスが悪いため、顎関節に過度な負担がかかることがあ
ります。
これが原因で、顎関節症を引き起こし、顎の痛みや開口障害などの症状が現れることがあ
ります。
顎関節症はさまざまなことが原因で発症するといわれている病気です。
かみ合わせの悪さだけが問題ではなく、ストレスや外傷など複数の要因が重なっていると
考えられていますが、「お口を大きく開けたときに顎が痛い」「顎の関節から音がする」
などの症状がある方は、顎関節症を疑ってみましょう。

頭痛や肩こり

肩こり 頭痛

受け口により顎の位置が不自然な状態になると、顎を支える筋肉や噛むための筋肉に常に
緊張が生じます。
また、かみ合わせが悪いと、頭の位置が前方に出やすくなり姿勢も悪くなります。
首や肩に負担がかかる不自然な姿勢が続くことでも首や肩の筋肉に緊張が生じ、頭痛や肩
こりを引き起こすことがあるのです。

発音障害

受け口は、舌の位置や唇の動きに影響を与えます。
上下の歯の間にすき間ができやすく、発音が悪くなるリスクが高くなるのです。
特に、「さ行」や「た行」の発音が不明瞭になることが多いとされています。
「さ行」は歯をこすり合わせて前の間から息を飛ばすように発音する音です。
また、「た行」は舌の先を上あごの前歯のつけねの部分につけて発音します。
受け口の場合は前歯のすき間から空気が漏れやすく、これらの音が特にこもったような発
音になるのです。

歯の健康問題

歯周病 虫歯

受け口は、特定の歯に過度な負担をかけるため、歯のすり減りや歯ぐきへ負担をかけるリ
スクが高まる恐れがあります。
また、歯並びが悪いことで歯ブラシの毛先が歯に届きにくくなるため、虫歯や歯周病に
感染しやすくなったり、口臭の原因になったりするのです。

受け口とは?

受け口 下顎前突

受け口は、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態を指します。
一般的には前歯が反対に噛んでいる状態ですが、奥歯が反対に噛んでいるケースもありま
す。
歯が傾斜していることで受け口になっている場合と、骨格による異常が原因である場合が
あります。

受け口になる原因

受け口になる原因として、生まれつきである「遺伝的要因」と成長過程のクセなどによる
「環境的要因」が考えられます。

遺伝的要因

遺伝 遺伝子

歯並びや骨格が遺伝することで受け口が遺伝する可能性はあります。
「必ず遺伝する」ということはありませんが、保護者のどちらかが受け口であれば、症状
があらわれるリスクは高くなる恐れがあるでしょう。

環境的要因

指しゃぶり 癖

受け口になる原因は、遺伝もありますが成長期におけるクセによるものも大きいとされて
います。
幼少期の生活習慣で悪くなることもあるので、以下のようなクセがあるお子様は注意が必
要です。
・指しゃぶり
・舌で前歯を押す・舌を出すなどの舌のクセ
・頬杖をつく
・悪い姿勢
・しっかり噛まない

渋谷矯正歯科の受け口の治療法

インビザライン ワイヤー矯正

受け口の治療を行うことで、顎の筋肉の緊張を和らげられ、全身の筋肉の緊張を緩める効
果が期待できます。
それにより、身体に与える悪影響を小さくすることも可能です。
受け口の治療は、患者様お一人おひとりのお口の状態によって異なります。
当院では、歯科用CTを活用して患者様のお口をしっかり診察しています。
歯科用CTとは、画像データを3Dで映し出すことで、歯の位置や骨の状態などを適切に把握
できる歯科用機器です。
これらの検査結果や患者様のライフスタイルなどから適切な治療法をご提案いたしますの
で、治療方法のご希望などどのようなことでもお聞かせください。

矯正治療

当院では、「ワイヤー矯正」や「マウスピース型矯正装置」を使用して、歯並びやかみ合
わせを適切な位置に導きます。

ワイヤー矯正

矯正 ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットといわれる装置を取り付けて、そこにワイヤー
を通す治療法です。
ワイヤーに力を加えることで歯を動かしたい方向に動かす治療法で、幅広い症例に対応可
能です。
当院では、歯の裏側にワイヤーを取り付ける「裏側矯正」を得意としています。
「舌側矯正」や「リンガルブラケット矯正」ともいわれる治療法で、矯正治療を行ってい
ることをほかの人に知られたくない方におすすめです。
お仕事の都合上、装置を見られたくない方や、人前に出るお仕事をされている方など大人
の矯正治療に多く選ばれています。
また、裏側矯正は動きにくい奥歯を固定源として前歯を動かすことが可能なため、前歯を
引き込みやすく、受け口に効果的な治療法です。

マウスピース型矯正装置

インビザライン マウスピース矯正

薄型のマウスピースを装着して歯を徐々に整える治療法です。
最初に複数枚のマウスピース型矯正装置を製作し、定期的に新しいものに取りかえながら
歯を動かします。
透明のマウスピース型矯正装置なので、ほかの人に気づかれることはほとんどないでしょ
う。
取り外しができるため、歯磨きも今まで通り行えます。
食事の際にも取り外せるので、食べるものに制限もありません。
重度の受け口には対応できない場合もありますので、マウスピース型矯正装置を選べるか
どうかは、当院までご相談ください。

外科矯正

手術 外科手術

顎変形症など骨格の異常による受け口の場合、顎の骨を手術で整える外科矯正を行うこと
があります。
当院では、外科手術を先に行いその後に歯列矯正を行う「サージェリーファースト」を行
っており、一般の矯正治療で改善できない症状にも対応可能です。
横顔や輪郭など骨格による「見た目」の改善も期待できます。

受け口にお悩みの方は渋谷矯正歯科までご相談を

一般歯科 歯医者 かかりつけ医

受け口は見た目だけでなく、消化不良や顎関節症、発音障害など、さまざまな健康リスク
を引き起こす可能性があります。
身体にもさまざまな影響を与えるため、お早めに当院までご相談ください。
渋谷駅から徒歩3分の「渋谷矯正歯科」では、患者様のご希望やお口に合わせた適切な治療
法をご提案いたします。
健康的なお口の環境を取り戻し、健康な毎日を過ごすためにも、受け口に関するご相談や
治療については、お気軽に当院までお問い合わせください。

※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置
であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。

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