投稿日:2024.2.9
歯がしみる原因と対策は?
こんにちは(*^^*)
宮城県仙台市にある仙台キュア矯正歯科です。
本日のブログは、歯がしみる原因と対策は?についてです。
冷たいものを食べたり飲んだりした際に歯がしみる原因は、複数存在しています。
歯がしみるときは虫歯などの口内の病気にかかっている可能性が高いため、歯科医院を早急に受診しましょう。
今回は、「知覚過敏」「虫歯」「歯周病」という歯がしみる3つの原因から、それぞれの疾患の特徴・症状・治療方法までを解説します。
歯がしみる具体的な原因について知りたい方や、歯がしみる痛みから解放されたい方は、最後まで読んでみてください。
目次
歯がしみる代表的な3つの原因とは?
歯がしみる場合は、さまざまな原因が考えられます。ひとつの原因だけではなく、複数の原因が重なっている場合もあります。
歯がしみる代表的な3つの原因は、下記の通りです。
虫歯
歯がしみる原因として最も可能性が高い疾患が虫歯です。虫歯が進行して歯の神経の近くまで到達すると、冷たい食べ物や飲み物で歯がしみる症状が見られます。
歯周病
歯周病は、歯ではなく歯の周囲の歯肉の疾患です。歯肉が炎症を起こして歯茎が下がり、歯の根元が露出すると、飲食や歯磨きの際に歯がしみることがあります。
知覚過敏
知覚過敏では、内側の敏感な象牙質が露出している状態です。歯の表層の丈夫なエナメル質が欠けたり薄くなったりして、歯がしみたり痛みを感じたりします。
歯がしみる場合、放置していて症状が改善することはありません。
虫歯や歯周病の場合は、放置していると症状が悪化してしまう恐れもあります。
歯がしみるときは早急に歯科医院を受診し、原因を明らかにしたうえで治療に取り組むことが重要です。
歯がしみる知覚過敏の特徴は?
知覚過敏の場合、熱い・冷たい・甘い・酸っぱいなどの特徴のある食べ物や飲み物を口に入れると歯がしみたり痛みが出たりします。
反対に言うと、知覚過敏がなくなればしみることも痛みを感じることもありません。常時痛い・しみている場合は、虫歯や他の病気である可能性が高いです。
知覚過敏の場合は、歯が再石灰化すればエナメル質が復活して痛みがなくなることもありますが、基本的に歯の疾患は放っておいて良くなりません。
どんどん悪化してしまう場合もあるため、まずは歯科医院で知覚過敏なのかそうでないのかをチェックして、適切な治療を受けることをおすすめします。
知覚過敏かな?と思ったらセルフチェック
1.冷たい飲み物や食べ物、熱い食べ物や飲み物で歯がしみることがある
2.歯磨きをすると歯ブラシの毛先が当たってしみることがある
3.甘いものやすっぱいものに歯がしみる
4.歯ぐきが下がり、歯の根元が見えている
5.しみる痛みは、飲んだり食べたりした後10秒以内で治まる
6.冷たい風に当たったときに歯がしみる
7.歯ぎしりをする
いかがでしたか?当てはまる方も多いのではないでしょうか。
1つでも当てはまったら要注意です。
知覚過敏の原因は?

知覚過敏で歯がしみる原因は、エナメル質が削れてしまっていることです。
エナメル質は、歯の構造において露出している一番外の部分で、体の中でも一番硬い部分です。
そのエナメル質が削れてしまった場合、その次の層の象牙質部分にある細管から神経に刺激が伝わり、歯がしみる、あるいは痛みがあるという状態になります。
歯がしみる原因には、下記等が挙げられます。
歯がしみるようになったときは、これらに当てはまる節がないかどうかまずは確認してみてください。
歯茎の退縮
歯ぐきが下がる原因はいろいろあります。
加齢によるものや、歯ブラシ硬さや磨く力が強い・かみ合わせが悪いなど人によって変わってきます。
誤った歯磨き
毎日の歯磨きはとても大切です。
しかし、不適切なブラッシングによって知覚過敏の症状を引き起こしてしまうことがあります。
強い力でごしごしと磨いたり、研磨剤入りの歯磨き粉を使用することで歯の表面を傷つけて
しまうことがあります。
歯ブラシは鉛筆を持つように持ち、横に小刻みに動かしながら軽い力で磨くようにしましょう。
ふだん磨く強さが強いなと感じてる方は毛の硬さを柔らかめ~ふつうのものに変えてもいいかもしれません。
エナメル質はとても硬いので、数回強い力で歯磨きをしたからといって
削れてしまうものではありませんが、毎日の積み重ねによって硬いエナメル質も傷つき、削られてしまいます。
歯周病
歯ぐきが腫れたり、歯磨きすると出血する、歯がグラグラしているなどの
症状がある場合は歯周病が原因の可能性が高いです!
歯ぐきが下がったり、歯根が露出することでしみる原因となります。
ホワイトニング
ホワイトニングよって、一時的に軽度の知覚過敏が起きることがあります。
家庭で行うホームホワイトニングの場合、数日間ホワイトニングを中断すると
症状は落ち着き、再びホワイトニングを続けることが可能です。
またホワイトニング治療が終了すれば、知覚過敏も改善することが多いです。
知覚過敏の治療方法
コーティング
フッ素・セメント・レジン(樹脂)などで象牙質が露出している部分をコーティングし、神経に刺激が伝わらないようにする治療法です。
歯磨きや歯ぎしりなどでコーティングが毎日すり減ってしまうことがあるため、知覚過敏症状がなくなるまでは継続して付け足していくことが必要となります。
マウスピース
マウスピースは歯ぎしりが原因となっている知覚過敏の場合に使います。
寝ている間は意識できないため、マウスピースで歯をガードし、知覚過敏が進行しないように予防します。
知覚過敏用の歯磨き粉
カリウムイオンなどが配合された象牙質をカバーできる機能を持った歯磨き粉を使って、知覚過敏を抑えます。
使い始めてすぐにしみなくなる、痛みがなくなるという即効性はありませんが、使っていくうちにしみる回数や対象物が減っていくことは実感できるはずです。
鎮痛剤
あまりに痛みが激しい場合などは、痛み止めとして鎮痛剤を処方します。
一時的な治療であるため、他の方法で対応を進めながら日常生活ができるように薬をうまく使っていくことが重要です。
レーザー
象牙質部分をレーザーで照射することで、「しみる」という症状を緩和できます。
象牙質は露出したままの状態になるため、虫歯や歯周病には注意してケアすることが重要です。
神経を抜く治療
あまりに痛みが強く生活がままならない場合は、神経を抜く治療も可能です。
しかし、神経を抜くと養分を送る部分がなくなってしまうため、歯がもろくなり、虫歯などの疾患がどんどん進みやすくなる可能性があります。
色味が悪くなる場合もあるため、治療のデメリットをよく理解した上でどうするかを考えてみてください。
まとめ
歯がしみる場合は、知覚過敏・虫歯・歯周病のいずれかの原因が考えられます。
どの原因であっても、歯がしみる症状が自然に回復することはないため、歯科医院を受診するようにしましょう。
特に、虫歯や歯周病が原因の場合は、放置していると症状が進行してしまうため、より強く歯がしみるだけでなく、治療期間や治療費も多く必要となります。
歯がしみることで悩んでいる方は、原因と解決方法に関する予備知識を身に付けて、歯科医院での原因究明と治療にいち早く取り組みましょう。
ご自分では知覚過敏なのか、虫歯などによるしみや痛みなのかは判断が難しいと思いますので、気になる場合は早めに歯科医院を受診することをおすすめします。